『ミルカ』はここ数年で最高に素晴らしい映画だ

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わたしにとって生涯のうちに絶対に観るべき映画のひとつだった。「ミルカ」ダジャレでも何でもない。インドの英雄でありアスリートでもあるミルカの人生を映画化したものだ。秋のギネス挑戦に向けて気持ちが高ぶっているときに出会ったことは偶然ではないのだろう。人はどこまでも強くなれるのだと確信した。

映画なのでネタバレになるのはよろしくない。なので文章でうまく伝えきれる自信がないのだが頑張ってみよう。ミルカはインドとパキスタンの分離独立の中で両親を失い、インドで避難民となる。そこから世界トップのアスリートになるのだが、これは作り話ではなく現実にあった話だ。

ミルカには才能があった。それは間違いないだろう。ただ、才能を活かせたのは運だけではなく彼の生き様にある。不屈の精神と言っていいだろう。彼は大きな壁にぶつかったとき、それを嘆くことなく真正面から壁に向かっていった。インド代表を決めるレースでも、好きになった人に対しても。

大きな挫折を味わったあと、断固たる決意で彼はさらなる成長を自分に誓う。決して楽な道ではなかったはずだ。努力に努力を重ね、そしてどこまでも貪欲に自分を磨き続ける。誠実にそして勤勉に。ただ、彼は生まれ持って真面目で勤勉だったわけではない。ゴロツキと呼ばれ、盗みで稼ぎ暮らすこともあった。そして彼は底抜けに明るい。

誰よりも優れた結果をだすアスリートには偶然などない。限界まで自分を追い込むトレーニングの積み重ねだけがアスリートを進化させていく。わたしもギネス挑戦するならば、もっともっと自分を追い込まなければいけない。ギネス挑戦は記念受験ではないのだ。「よく頑張った」の言葉はいらない。

幼少時代の悲しい記憶を背負い、それでも彼は走り続けた。わたしにはそんな悲しい記憶もなければ心に傷もない。平和な国でぬくぬくと育てられてきた。だから彼のようにはなれないなんて思いたくはない。少なくともこの映画を観てしまったわたしにはミルカの不屈の精神が胸に刻まれている。わたしにも必ず出来る。

それにしても世界は広い。そしてまだまだ知らないことが本当に多くある。ミルカの存在だけでなく、インドとパキスタンの歴史や、そこで起こった出来事。知らずに生きていくことはできるが、目をそらすような生き方はしたくない。

久しぶりに心が揺さぶられる思いをした。「ミルカ」は大きな映画館では上映されていないので、なかなか観る機会はないかとは思う。ただ、観ておいて損はないと断言しよう。わたしにとってはここ数年で最高の映画だった。そしてミルカはわたしの中で英雄となった。

映画『ミルカ』公式サイト:http://milkha-movie.com/index.html 

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