わたしは会社員時代は気になったものはすぐに買っていたくらいガジェット好きで、iPhoneも「そんなの使えない」と言われてたiPhone3Gも発売直後に購入しています。
会社を辞めてからの収入は会社員時代の半分以下。大好きだったガジェットもあまり買えなくなり、購入するときはいつも格安中華ガジェットでした。
幸か不幸かその中華ガジェットのレビューをし続けたことがきっかけで、中国のECサイトであるGearBestさんから、他のアイテムもレビューしてみないかと話を持ちかけられ、今回の記事を書くに至りました。
今回ご紹介するのはスマートウォッチのDT NO.1 F6 Smartwatch。
DT NO.1は中華ガジェットの業界では有名なメーカーらしく、ちょっといい感じのスマートウォッチを製造しています。今回預かったDT NO.1のF6はGショックを彷彿させるデザインのモデルです。
レビュアーさんによっては「高級感がある」としていますが、わたしにはそれほど……ただ安っぽさはまったくありません。価格相応かというと、この値段でこのクオリティはちょっとすごい思うくらい外観はしっかりしています。
中国製品は安かろ悪かろと言われてた時代がありましたが、デザイン性も良くなり品質もかなり上がっていますので、こういうものを手にすると日本の電機メーカーの人気が下がる理由がわかります。
ただ、問題は使い勝手です。わたしはランナーですので、ランナーとして使いやすいかどうか。そういう視点でレビューをしていこうと思います。
DT NO.1 F6 Smartwatchにできること
DT NO.1 F6 Smartwatchはスマートウォッチですので、普通の腕時計よりもあれこれできます。基本的な機能としては下記のような使い方ができます。
●心拍数測定
●運動管理
●目覚まし機能
●スマホ通知
●歩数計測
●睡眠管理
●ストップウォッチ機能
●スマホ検索
●スマホカメラのリモート撮影
GPSは内蔵されていませんが、スマホアプリを使うことでランニングの管理ができます。重要なポイントはこれはGPSランニングウォッチではないということです。
あくまでもスマートウォッチですので、あれこれできる腕時計だと考えてください。
NO.1 F6 Smartwatchはアプリ連携が基本
スマートウォッチですので、スマホとつないで初めて利用できます。連携アプリのFunDoは説明書に記載のQRコードをスマホカメラで読み込んでインストールするだけです。あとはFunDo内で登録設定をするだけです。
FunDoは日本語対応していますので、スムーズ……にいかないところが中華ガジェットの魅力。日本語が変です。なんとなく雰囲気で分かるのですが、日本語が変です。
今どきこんなことになるの?と思うくらい謎の日本語が使われていますが、そこはもう雰囲気で乗り切るしかありません。この壁を超えられない人は中華ガジェットには向いていません。
ちょっと迷いましたが無事アプリ設定完了し、さて使ってみようかと思ったところ最初のつまづきです。説明書はあるものの、細かな説明が一切ないので操作が分かりません。
どうすれば心拍数が測れるのか。どうすればランニングの計測ができるのか。画面の切り替え方からして分からず困りましたが、人間の学習能力はすごいですね。今は普通に操作しています。
個人的に不満な点
とりあえず数日使ってみました。その中で出来ることと出来ないことが見えてきましたので、まずは個人的に不満な点を挙げていきましょう。
・ランニング中の心拍数が正しく表示されない
・ランニング中の歩数が正しく計測されない
・単体のランニングモードが使い物にならない
・睡眠をうまく測ってくれない
・日中の視認性が悪い
・重い
・目覚ましモードで音が鳴る
ちょっとあれこれありますので、一つひとつ説明していきます。
ランニング中の心拍数が正しく表示されない
これを使うことで1番期待したのは心拍数測定です。わたしが使っている活動量計はリアルタイムの心拍数測定ができません。その表示もあやしいので心拍トレーニングには使えませんでした。
なのでDT NO.1 F6 Smartwatchには期待していたわけです。リアルタイム表示ができますので。ところが実際に走ってみると、心拍数がどうも正しく表示されません。キロ3分台で走っても心拍数が120くらい。
あとでデータをみたら、ちゃんと180オーバーの計測になっていたので、手元の表示だけが合っていなかったのでしょう。でも心拍トレーニングに使えないことには変わりありません。
ランニング中の歩数が正しく計測されない
ランニング中の歩数がまったく正確ではありません。朝、4.4キロ走ったときの歩数が392歩。わたしは巨人にでもなったのでしょうか?歩いているときの歩数はそこそこしっかり出ますが、走ると測定してくれません。
これはわたしの走り方によるものなので仕方ないのですが。わたしはランニング中は腕をほとんど振らないので、加速度センサーが上手く作動してくれません。これは他のスマートウォッチでも同じことがおきました。
でも普段使っている活動量計はきちんと歩数が出ていますので、加速度センサーの閾値設定がわたしに合っていないのでしょう。
単体のランニングモードが使い物にならない
これは歩数をきちんと測れないのと原因は同じです。1時間走って640mという計測距離でした。消費カロリーは4.118kcalで、スピードはキロ94分3秒…GPSが内蔵されていないので仕方ないのですが、これではスマートウォッチ単体ではランニングの管理ができません。
スマホと連携して使えばきちんと記録が残ります(画像の赤以外)が、それならスマートウォッチを使わずに最初からスマホの専用アプリで計測します。ただ、これもわたしの走り方が影響していますので、普通の人はそれほど気にならないかと思います。
睡眠をうまく測ってくれない
睡眠管理をの精度がいまいちなのも不満点のひとつです。最初はまったく計測してくれません(今朝初めて測定してくれた)。これに関しては初期不良なのではと思ったくらい記録がまったく残っていません。
DT NO.1 F6 Smartwatchを使っているのがランのときと寝るときだけなので、きちんと計測できないのかと思って、就寝2時間前から装着しましたがダメでした。
もしかしたら1日中つけていないといけないのかもしれませんが、わたしはライターという職業柄、仕事中に時計をすることができません。活動量計も外しています。ちょっとの重さがミスタイプにつながり、疲労になるので腕には何もつけずに仕事をしています。
ライターというのはみんなが思っている以上に繊細な仕事です。わたしだけかもしれませんが。
計測したデータ(上の写真)も、朝のランニングを終えて時計を外してからのデータが含まれています。これでは何を測っているのかまったく分からず。これがちゃんと測定できるようになるといいんですが…
日中の視認性が悪い
使い勝手で困ったのは、日中の視認性があまり良くないことです。わたしは練習を朝や夕方にするのですが、太陽が出ていると画面が薄っすらとしか見えません。まったく見えないわけではありませんが、もう少しなんとかならないかなとは思います。
画面がきちんと見えないのでは、そもそもの時計としての役割も果たしていないことになりますので。
重い
重たいというのも個人的には不満です。軽いのがいいならDT NO.1 F6 Smartwatch以外を選べばいいのですが、今回はこれを指定されたので……普段は何も腕につけていないので、このごっついDT NO.1 F6 Smartwatchを着けるとかなりずっしり。
安物ではない証拠ですし、頑丈だからいいことなんですが、ランニング用としてはあまり適していません。どちらかというとダイビングや登山といったハード系スポーツに適しています。まぁこれもわたしの腕力のなさが原因ですが。
目覚ましモードで音が鳴る
目覚ましモードで音が鳴るのも個人的にはNGです。ゲストルームをこよなく愛するわたしは、目覚ましで音が鳴ると困ります。振動だけで起こしてくれるのが理想なので、これは選択できるようになると嬉しいところです。
個人的に良かった点
悪いところばかり挙げましたが、これからも使っていこうと思ったのは寝ている間も心拍数を計測できる。これに尽きます。逆に言えばこれしか個人的なメリットはないのですが、わたしにとってはかなり重要です。
これまでは活動量計を起床時に操作して使っていましたが、起床してから体を動かすので心拍数は上がってしまいます。しかも目覚ましにびっくりしたときは心拍数が20以上は簡単に上がります。
これでは何を測っているのか分からず困っていましたが、DT NO.1 F6 Smartwatchは寝ている間に計測してくれて、一番低い記録を表示してくれます。
これで測り直したら、普段よりも10くらい心拍数が低いことが判明。活動量計で測り続けてきたこの2年はなんだったのでしょう?これがきちんと測れるだけで、わたしにとっては十分に価値があります。
理想を言えばきちんと睡眠を測れることが必須です。そうなればいまの活動量計から切り替えができます。目覚ましの音が鳴らないように設定できないと旅には持って行きにくいですが。
そういう部分を差し引いても、やっぱり睡眠時の心拍数測定はありがたいものです
総括
総括なんて偉そうなことを書けるほどの知識はありませんが、最後にDT NO.1 F6 Smartwatchをどう評価するかだけまとめておきましょう。
個人的には使いづらいというのが本音です。GearBestさんには申し訳ないですし不本意な評価だったかもしれませんが、わたしにはありのまま書くことしかできません。
他のレビュアーさんはかなりいい評価をしていますので、おそらくわたしの使い方や相性の問題だと思います。特にランニング用として使えないのは、わたしの走り方によるものですので、腕振りをする人が使えばまた変わるかと思います。
そういう意味では、頑丈で品質の高いスマートウォッチを安く買いたいという人にはおすすめです。なんせ3000円台でこのクオリティのスマートウォッチが手に入るのですから(値段は変動します)。
3000円台のものにあれもこれも期待するのが間違っているのかもしれませんが、わたしとしてはここからの進化に期待して、しばらく睡眠時の心拍数測定用に活用していきます。
GearBest:DT NO.1 F6 Smartwatch
DT NO.1 F6 Smartwatchスペック
商品重量 | 191g |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 |
通知の種類 | Facebook Gメール 回線 Skype |
充電時間 | 約2時間 |
スタンバイ時間 | 120日 |
互換性 | Android 4.4以上 iOS 9.0以上 |
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