昨年はタブレット元年と呼ぶにふさわしいほど、タブレットを利用している人が増えました。大型家電店でも専用のコーナーがあったりします。まだまだパソコンに比べると専用コーナーは小さいのですが、確実にパソコンのシェアを奪いつつあります。その一方で、パソコンとタブレットは一体何が違うのかと疑問に思う人も少なくないかと思うの、スマートフォンも含めてできるだけわかりやすく、個人的な主観たっぷりに解説していこうと思います。
ものすごく簡単に分類すると下記のような分類になります。
パソコン:情報入力端末(情報を発信する)
タブレット:情報閲覧端末(情報を受信する)
スマートフォン:コミュニケーション端末
異論は認めます。 パソコンでも情報を閲覧できるではないか、タブレットでも情報入力できるではないか。そう、それこそがパソコンとタブレットの違いをややこしくさせているのです。どちらでも「できる」のですが、その作業に向いているかどうかというのがポイントです。パソコンにはほぼもれなくキーボードがついてきます。どれだけ仮想キーボードが進化しようが、物理的なキーボードのほうが圧倒的にストレスなく文字の入力ができます。
プログラマに仮想キーボードで仕事をしろと言ったらきっと泣いてしまうでしょう。プログラマの仕事はタブレットでできたとしても、圧倒的にパソコンで行うほうが効率がいいのです。逆に、ネットサーフィンを行うのにマウスやキーボードでの作業はわずらわしいものです。ネットサーフィンにはタッチ操作で動く端末のほうがよほど快適なのです。
もうひとつややこしくさせているのがWindowsタブレットです。Surface Proのようなタブレット型PCが発売されているため、タブレットもPCも同じじゃないかとなるわけです。ただ、それでもキーボードがつけばPCになるが、Windowsであってもタブレットはタブレットだとわたしは分類しています。タッチパッドで使う時点でそれはもう閲覧に向いていて、入力には向いていないのです。それでもハイブリッドという意味ではおもしろい未来を感じられます。
では、スマホことスマートフォンはどうでしょう。これは短文の入力には力を発揮しますが、長文入力は疲れます。そして細かい文章の閲覧にも不向きで、「ちょっと見る」には向いています。そのことからSNSやLINE、メールとの相性がいいのです。常にポケットに入れて置けるというのも持ち運びに便利ですし、そもそもが電話なのですから、誰かとコミュニケーションを取るのにこれほど最適なものはないでしょう。スマホは今世紀最大の発明になるかもしれません。
情報を知りたいだけならタブレットで、SNSなどで誰かとつながっていたい人はスマホ。基本的にほとんどの人が日常生活はタブレットとスマホで事が足ります。
ただ、情報を発信する側の人間にとってパソコンは必要です。情報というのは何も文章だけではありません。アニメーション、映画、画像、図面、プログラム…そういうものを作り出す人にとって、いまのところタブレットでは力不足です。それもそう遠くないうちに変わっていくことと思います。おそらくSurface Proのようなタブレット型PCが主流になります。いまはまだ一長一短すが、1,2年もすれば状況は大きく変わるでしょう。持ち出す時はタブレットで、自宅や職場ではディスプレイに接続してパソコンとして使うのが主流になる気がします。
もし、これからパソコンを購入しようと思う人がいるなら、まずタブレットではダメなのか考えてみてください。パソコンはメールとネットだけですよという人は間違いなくタブレットのほうが便利です。特にいまは会社の仕事を家に持って帰って…ということが出来ない時代になりつつあります。Officeなんて家で編集する必要なんてほとんどないのです。年賀状を作る?そんなものは専用のアプリがいくらでもあります。
ただ、人間は慣れからはなかなか離れられません。きっと今の30代以上の人たちの多くはパソコンをなかなか手放せないでしょう。「まだガラケーなんだ」という人もわりとまだいます。それはそれでいいと思います。なんでも時代の最先端を追えばいいというわけではありませんから。
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