UTMFのサポートに一眼レフデジカメE-420とコンパクトデジカメXZ-10を持っていった。明らかに綺麗に写るのはE-420なのだが、わたしが主に使っていたのはXZ-10だった。撮るだけという行為を純粋に考えれば一眼レフカメラを選ぶのが正しい。それでも情報を随時ネットにアップしようと思うとWi-Fiでつながることの出来るXZ-10に軍配は上がる。もちろんE-420でもやり方しだいでなんとかなるがやはり不便。そう感じたら行動は早いほうがいい。UTMFのサポートから戻ったその足でカメラのキタムラに向かった。
買うものはすでに決めていた。1ヶ月近くオリンパスのE-M1かE-M5かE-M10で悩んだ結果、わたしが選んだのはエントリー機と言われるE-M10だ。実はE-M10は早い段階で一度候補から落ちている。E-M5で高級レンズのついたモデルが濃厚になり始めたところから風向きが変わった。E-M5のグリップ力があまりにも弱く、Proレンズを付けたときのホールド感が悪すぎる。そこでE-M1+Proレンズを試してみたら、実に素晴らしいホールド感。持った感触は間違いなくこれが最高だと感じたが、いかんせん見た目が好みではない。
そこでE-M10をもう一度チェックし、実機を触ってみたら以外にもホールド感が良い。持った感じがE-420 に限りなく近い。そして何よりもブラックモデルがE-420を彷彿させる。どちらも軽量コンパクトを目指したモデルである。やはりわたしは小さいものが好きなのだ。ただし、シルバーモデルはどうも好みではない。デジタルカメラなんてプロじゃなければ見た目の好みで選ぶのが一番だと思う。
ほぼテストもせずに、いきなり中国に持って行くことになった。基本的な操作はいろいろトライしながら使うことになるのだけれども、E-420とXZ-10を使っているとさすがに大きく迷うことはない。オリンパスの操作性は悪いと言われているが、ほかのメーカーのものを使ったことがほとんどないので、これはこれでいいのではないかとは思う。直感的ではないが論理的な配置のように感じている。
期待のWi-FiはXZ-10+FlashAirよりもかなり快適だ。まずWi-Fiが安定しいるうえに速い。ただし、写真のサイズが大きいのでiPad miniでの読み込み速度はどうしても遅くなる。そのへんはiPad miniの性能の問題もあるのでいまの段階では気にしていない。iPad miniもRetinaモデルを購入したので、保存に関してはまた後日書くとしよう。
電池の持ちはまずまずだけれども、海外旅行のような場合はホテルに戻って毎日充電が必要になる。2泊3日程度なら予備バッテリーを買うという選択肢もある。ただし充電器が必需品になるのが面倒だ。いずれにしても予備バッテリーはいずれ買うことになるだろう。互換品を買えばさほど高い買い物ではない。
画質はどうか。まだRAWで撮っていないのでなんともいえないのと、キットレンズなのでそもそも映りを求めるものではない。ただ、E-420は確実に必要なくなった。E-420でなければ撮れない写真というのはわたしの腕レベルではほぼ皆無だ。むしろきれいな液晶で写りを確認できるのがすばらしい。これで明るいレンズを使うといったいどんな写真が撮れるのか楽しみで仕方ない。
携帯性もすばらしい。キットレンズのパンケーキズームレンズは驚異的な薄さで、自動開閉のレンズカバーをつけると本当に無駄がない。普段使いはこのレンズを付けておくのが一番だろう。荷物を減らしたいときもこれがいい。ただ、最終的にProレンズを使いたいとか言い出すと状況は変わる。できることなら小さな単焦点レンズをいくつか持って、必要に応じて付け替えるというのがE-M10の正しい使い方ではないだろうか。大きなレンズを使いたければE-M1を買うべきだ。
初めてのミラーレスカメラだが、いい買い物だったと感じている。まだまだ使いこなせていないが、写真を撮る楽しさの幅が広がった。液晶を傾けてローアングルからとる景色というのはこれまでにないものだった。iPod touchと組み合わせればリモコン操作もできるので、自分撮りでピントが合わないなんてこともなくなる。
いいカメラを手にしたので、あとはいい写真を撮ることが重要だ。実はそのハードルが一番高いのだが。
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