「台風じゃあ仕方ないね」と言える社会にしていこう!

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関東に上陸したらならば10年ぶりの大型台風になるらしい。それが見事に関東の通勤時間にぶつかるので前日の今日はマスコミからネットから大騒ぎ状態です。おいらの所属する会社も朝礼で「自宅待機も含め夕方までに対応を連絡する」とのことでした。

結果的には「基本的には出社で自己判断しなさい」という内容の連絡でした。きっと多くの会社がそうなのでしょう。そう言っておけば、もし通勤時に事故にあったとしても会社の責任ではなく、普通の労災という扱いにもできるということでしょうか。出てこなくても(でてこれなくても)それは状況により認めるなんて、あえて連絡するようなことなのかと思うのですが、組織というのはなかなか面倒なものです。

朝起きたら快晴でしたというのでなければ、どう考えても出社しないのが正しい選択だと思います。もしくは前日のうちに有給休暇を取得しておくとか。無理して会社に向かっても会社が何かを保証してくれるわけではありません。労災対象と書きましたが、実際のところ「自分で判断して」と伝えたではないかと言われたらもめる可能性もあります。

災害時にどういう対応をするかで個人の姿が見えてくることがあります。震災でパートナーに対する信頼が揺らいだ人もいれば、惚れなおしたという人もいるでしょう。人間は極限において本性が出てしまうものです。ブログでキレイ事を書いているおいらだって追い込まれた時にはどういう行動をとるかはわかりません。そういう状況でも理想を描いて行動できるようになりたいとは思いますが。

このまま台風が上陸すればおそらく数名の死者が出るでしょう。もしかしたら福島の原発になんらかの爪痕を残すかもしれません。すべては明日にならなければわからないことです。ただ、台風の被害者に自分がならないようにするための努力は怠ってはいけません。台風のような災害で被災するのは運の差ではなく、ほとんどの場合が油断であったり慢心からくるものです。消防団でもないのに川の様子を見に行くなんてほんとどうかしています。

結局は多くの人が明日は最寄り駅まで行って、電車が動き出すのを待つことになるのでしょう。それが日本人だから。別にそれはそれでいいと思います。絶対にケガをしないように細心の注意はしてほしいと思いますが。可能であれば少しでも早めに家を出て、カフェやマクドナルドのような安全なところで待機してください。そして、最も風が強いと思う時間帯は避けるように行動してください。

そんなことを書いておきながら、おいらは普通に出社します。普段は徒歩15分なので、明日はレインコートを着て長靴を履いて傘をささずに20分ぐらいで通勤します。もちろん風が強くなりそうだと判断した場合は早めに出るかもしれませんが。こんなときも無駄なことをしなくていいように会社の近くに引っ越してきたのです。会社で被災してもすぐに家に帰れるというのが近くに引っ越しをした理由のひとつなのです。

いずれにせよ、誰ひとりとして無駄なケガをしないことを願っています。半日仕事が遅れたっていいじゃないですか。「台風だけどがんばろう」じゃなくて「台風じゃあ仕方ないね」と言える社会にしていきましょうよ。もっと余裕のある社会に。がんばる人も嫌いじゃないですけどね。みんながみんながんばる社会というのはどこか間違っている気がします。

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