正社員→派遣→個人→正社員として働いてきたおいらの仕事観

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最近気づいたわけじゃないけど、あらためて考えると、仕事をするのが好きだ。きっとtotoBIGで6億円当たったとしても、仕事はやめない。もちろん、嫌なこともあるし好きになれない人もいる。でも、それが職場ってやつで、相性のいい人ばかりそろっているような会社は逆に危ない。5年後にいまの会社にいる自信はないけど、どういう形であれ機械設計という仕事はしていると思う。ものづくりが好きだからやっぱり設計という仕事は魅力的だ。

でも、仕事が好きだと言えるようになるまでに10年以上の月日がかかった。若いころは本当にきつかった。午前3時まで働いて7時に出社みたいなこともしていた時期があった。社会人1年目は土日もひたすら勉強。横浜の大きな図書館に行って、職場でわからなかったこと疑問に思ったことをひたすら調べる。おいらは決して頭がよかったりするわけじゃないので、努力するしかなかった。たくさん図面を書いて、考えて考えて考えてを繰り返して、ようやく今がある。

そう考えるとブラック企業ってなんだろうと思う。サービス残業やサービス出勤。人によってはそれで心が壊れてしまう。それはその人が弱いからなのか、それとも企業が悪いのか。一応この国は法治国家だから労働基準法には従わなければいけない。どんな理由があってもだ。サービス残業がなければやっていけないという飲食業界はどう考えても普通ではない。安くなければお客さんが来ないと考えているのだろう。いや、安ければ人が集まるというのが思考停止だろう。従業員が豊かになりながら、お客さんも集まるようにするにはどうするかが経営者の考えるべきことだ。

ただ、労働基準法に従っていたらいまのおいらはいなかったというのも事実。ギリギリまで追い込まれて力を発揮するタイプの人間というのは間違いなく存在する。幸運にもおいらは派遣という形態で働いていたので、残業代が出ないということはなかった。でも労働時間は明らかにオーバーしていた。その経験のおかげで、成長できたというのはやはり複雑だ。しかも、人によってはそれは負荷でしかなく精神的に追い込まれる場合もある。だれにでも適した働き方というのはもはや存在しない。

おいらは仕事は好きだけど、いまは極力残業をしないようにしている。それは仕事以外にやるべきことがあるからだ。決して仕事が生活の中心ではない。こうやってブログを書くこと、万里の長城マラソンなどのサイトを更新すること。マラソン練習をすること。そういうライフワークのようなものと職場での仕事とのバランスを取りながら日々を過ごしている。本当に必要であれば何時間でも残業するし、徹夜だって問題ない。でも、やっぱり残業というのは常態化しちゃいけないと思っている。仕事は大切だけど、仕事以外の時間も同じくらい大切なのだから。家族や恋人と過ごす時間、自分と向き合う時間。そういう時間を仕事の時間が侵食していい理由はひとつもない。

大事なのは仕事との向き合い方についてそれぞれがひとつの解を持っているということなんじゃないかな。その解が5年後10年後に変化しててもいい。いまは勉強の時期だからがむしゃらに働くというのも必要だし、心も体も限界だと感じれば負荷を減らすことも必要だ。でも、そういうことは誰かが教えてくれるわけじゃない。教えてくれたとしても、いまやるべきことは人それぞれだし、限界だって人それぞれ。自分で自分のやり方と作っていく。社会人の最初の10年というのはそのための時間なのかもしれない。

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