日本一過酷なママチャリの祭典『スーパーママチャリグランプリ2014』

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4年連続4回目の参加になるスーパーママチャリグランプリ。普段はフォーミュラカーなどが走る富士スピードウェイを舞台に繰り広げられるママチャリの祭典です。夜中は氷点下になろうというのに、ほとんどのチームが前日入りします。目的はそれぞれ違うのですが、バーベキューエリアの確保だったり、温かい寝床の確保だったり。わたしたちはピット内の休憩場所確保のために前日のスーパーマラソングランプリを終えた足でそのまま行列に並びました。どの場所を取れるかがイベントの成否を大きくわけます。

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絶好のポイントとは言えないけど、ほどほどにいい場所は確保しました。その日、ピットに泊まるのはわたしと友人親子だけだったので、ホットカーペット1枚強のスペースあれば十分です。同じピット内では合コンかと思うような10数名の若い男女がコタツに入って宴会が始まっています。一方ではどろんこフェスティバルでお世話になった沼津プロレスの人たちが、念入りにママチャリのメンテナンスをしています。沼津プロレスのママチャリはもはやママチャリの原型はなく、素晴らしい出来です。写真を撮っていないのが悔やまれる。

ちなみに2014年のどろんこフェスティバルは6月29日だそうです。

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ピット内で朝を迎えて、あっという間の8時にレース開始です。毎回スタートライダーを務めているのですが、スタートの第一コーナーの危険度は何回やっても慣れれません。ただ、そんな危険なことを他の人にさせるわけにもいかず、とりあえず1周目は超安全運転で行きます。1周4.5キロを12分程度。マラソン時は1周23分〜25分なので、ほぼ倍のスピードです。最高速度はおそらく時速50キロオーバーです。メンテナンスが悪かったり、空力を無視した改造をしていた場合は第一コーナー直後の下り坂で大きく転びます。

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救急車の出動はもはや名物のようなものです。目の前で人が吹っ飛ぶこともあります。わたしのようなビビリには心臓に悪いレースです。それでも慣れてくると時速50キロ程度はまったくこわくなくなります。

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さきほど改造と書きましたが、ママチャリの機能的な改造は禁止されています。あくまでもママチャリとして競争するのがこの大会の趣旨なので、速くなるための改造はご法度なのです。そうではなく見た目の改造は歓迎されます。アンパンマンがいたり、猫バスがいたり、仮面ライダーもいました。とにかく目立とうというチームがたくさんいます。わたしたちはそこまで割り切れないので、中途半端な飾り付けでおしまい。走りにくくなるのはやっぱり嫌ですし。

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わたしたちのメンバーは子どもいれて6名。子どもには付き添いがつくので実質5名で回すことになります。1人2周ずつで3セット。合計6周走ります。いつもならば、無理やり理由をつけられて、わたしがアンカーもすることが多く、なぜかみんなの倍近く走ることが多いのですが、さすがに前日のマラソンが効いています。今回は平等に6周ずつ走りました。みんなもう最終周は太ももがパンパンです。それでもチームなのでみんな気持ちだけはしっかりしているので、全力でつなぎます。もちろん体力差はあるけど、全員が全力というのが気持ちいい。

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7時間経過後のみんなの表情の素晴らしいこと。かなり疲れているはずなのに、高揚感のほうが勝っているようです。全力を尽くして頑張ったという感覚がそうさせるのでしょう。ただ苦しいだけじゃない、その先にあるものを手にしているんだと思います。手にしたトロフィーよりももっともっと大切なもの。それがあるから毎年やめられなくなるのです。過酷だけれど楽しくてやめられないというのはどこか矛盾しているようで、矛盾していないのでしょう。ただ、バーベキューとかできるぐらいの余裕は欲しいなぁ。6人じゃ料理もままならないですから。

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