お米ではなく参考書を買って帰ろう【時間を浪費しない】

東京都が外出自粛要請をしたことで、早速都内のスーパーで品不足が起こっていると報道されました。数日前まで「日本は買い占めがなくてすごい」みたいなネットニュースがいくつもありましたが、貧すれば鈍するといったところでしょうか。

人間は追い込まれたときや追い込まれそうだという恐怖心が働くと、周りのことは見えなくなり自分のことばかり考えてしまうのでしょう。それは人間の本能のようなもので「日本人だから自制が効く」ということもないのでしょう。

とはいえ外出を控えるとなると、自宅に引きこもるための食料は必要です。買い占めというよりは必要なものを買っているだけという人も多いでしょう。その結果として棚から商品がなくなり、それを「買い占め」と報道し、ニュースを見た人が焦ってスーパーに行くという流れ。

いずれにしても一時的には品不足になるのは避けられそうにありません。でも、こういうときに買って帰るべきものはお米ではなく参考書です。いや、お米は必要かもしれません。在庫がダブついている農家の方も助かりますし。

それも大事ですが、この外出できない時間を何に使うかという話です。

テレビや動画を見て過ごすという人が多いかと思いますが、こういうときに勉強するという人はほとんどいません。すでに何かの試験前で勉強をしていた人を除いて、かなりの人がダラダラして過ごすはずです。だとしたら、ここが差をつけるチャンスです。

「他人が遊んでる間に学べ 」と歌ったのはシャ乱Qでしたっけ。

多くの人が自分を特別だと思いたい心理があり、自分には隠された才能があるのだと思っているようですが、そういう人ほどこういうときに何もしない。そんなんで成功できるわけがない。そんなことで他人との差別化ができるわけがない。

自分のことを語るのはあまり粋ではありませんが、わたしは社会人になったばかりのころ、土日のほとんどが勉強の時間でした。土曜日は藤沢から桜木町にある横浜市の大きな図書館に通って、その週にわからなかったことの調べ物。日曜日にはそのとき自分に必要なことを勉強していました。

給料のほとんどは参考書などの書籍代に消えていきました。

それで特別になれたかどうかはわかりませんが、必要とされる設計者にはなりました。自分に才能がないことはわかっていましたし、周りの優秀な設計者に追いつくためには、すべてを投げ捨てて学ぶしかないという危機感があったからこそです。

そこで気づいたのは「周りの人は思った以上に努力しない」ということで、そして努力を継続すればそういう人たちとの差別化は難しいことではないということでした。だから、とにかく努力を積み重ねるというのがわたしのスタイルになっています。

継続する力は凡人が天才に挑むための唯一の武器。

だから外出を自粛しなくてはいけないなら、これはピンチじゃなくてチャンスです。ほとんどの人はダラダラ過ごすわけで、その間に勉強をして未来の自分への投資をするわけです。もちろん2〜3日勉強しただけでは何も変わりませんが、ここの状況は思ったよりも長く続く可能性があります。

だとしたら、長期の外出自粛を想定して学び始めることです。ただ、学ぶといっても難しく考える必要はありません。参考書と書きましたが、別に仕事関係の参考書でなくてもいいんです。ギターの弾き方でもいいですし、マジックのノウハウ本でもいいんです。

未来の自分をイメージして「これができたらカッコいいな」と思うことを学ぶ時間にする。もちろん英語や中国語の勉強でもいいのですが、それを活かしている自分をイメージできないなら、それを学ぶ意味はそれほどありません。

人生をかけて極めたい何かを始める。この外出を自粛しなくてはいけないこのタイミングで、時間を浪費するのではなく自分の武器を作ってください。それは将来的に自分の生きがいになるでしょうし、身を助ける可能性もあります。

繰り返しますが最低限の食料は必要です。ただ、まだ買い占めするほどの状況ではありません。いつもの買い物に少しだけ栄養価の高いものをプラスするくらいで十分です。それよりも、自分の学びたいことに投資すること。

これができるかどうかで、人生は大きく変わります。待っていても誰かが未来を変えてくれたりはしません。自分で切り開くかどうか。座して待つのも自由ですが、茹でガエルにならないようにご注意を。

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