肌が弱いわたしが衣類の素材について見直すことにした

昨日の朝のランニングをしているときに気付いたこと。もしかしたらポリエステルが肌に合っていないのではないかという疑惑。5月に入って汗をかくことが増えたのもあって、肌の弱いわたしは首周りと胸元に汗疹ができています。

これはいつものことなので「またか」と思っていたのですが、急に「素材のせいじゃないか?」とのひらめき(こういうのをひらめきと呼ぶかはわからない)。もしかしたらポリエステルを避ければ改善するような気がして、得意のリサーチを開始しました。

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普段からポリエステルのウェアを身につけている

外出するときは綿のTシャツを着るのですが、自宅にいるときはほぼランニングウェアを着用しています。走りに行くのに着替えなくていいからというズボラな理由ですが、この生活を独立してからですので5年近く続けています。

別に違和感はありませんでした。ランニングするときにはいつも着ているものですから。それもサラサラしているので気持ちいいじゃないですか。洗濯してもすぐに乾くのでかなり便利です。当然下着も速乾性のあるポリエステルです。

最近のポリエステルは汗を吸ってくれるものもあるそうですが、わたしが持っているのはランニング用ですので汗を吸うことはありません。そうでないと夏場のランニングでは汗を吸って重たくなります。汗をできるだけ吸わずに流れ落ちるような作りになっています。

それはそれでいいことなのですが、ふと思ったのは汗が残っているから汗疹になるのではないだろうかということ。理屈の上では合っています。汗疹ができる理由はいろいろありますが、大量の汗をかくと汗腺が詰まってしまい、出口を塞がれた汗が溜まって発疹になります。

肌着がきちんと汗を吸っていれば、汗疹はできにくくなります。実際に汗疹の対策として木綿の服を着ましょうと言っているお医者さんもいます。

かゆみの原因も汗にある

肌が弱い人間にとって汗疹で困るのは肌が荒れることでなく、かゆみを伴うということです(少なくともわたしは)。このかゆみの原因になっているのが、汗に含まれるヒスタミンです。詳しい説明は省きますが、ヒスタミンはアトピー性皮膚炎を引き起こす要因のひとつと言われています。

わたしは思春期を向かえるまではアトピー性皮膚炎に悩まされていました。すでにそれは治まっていますが、肌が弱いという部分は変わりません。すぐに痒くなりますし、吹き出物もできやすいタイプだと自覚しています。だからこそ、食べるものに気を使っているわけですが。

ただ、かゆみの原因がヒスタミンということまでは知らず、今回のリサーチで「そうだったのか」となったわけです。ただ、汗が悪さをしているという感覚はあり、だからこそポリエステルがダメなのではないかと思ったわけです。

ヒスタミンが悪さをするならそれを吸い取れる木綿のウェアを着るというのは合理的な考え方です。ただ、そのエビデンスを示す論文がすぐには見つからず、探しているうちに「化学繊維がアレルギー性皮膚炎患者の皮膚に与える影響」という論文を見つけました。

柔らかい綿素材を選ぶのが正解

上記の論文では綿と未加工ポリエステルと弱酸性ポリエステル(かゆみを減らすために開発されたポリエステル)の3種類を使ってどのような影響があるのかを実験しています。結論から言えば次のようになります。

  • 綿は汗を給水しかゆみを抑えられる
  • 未加工ポリエステルはヒスタミンと摩擦によってかゆみがでる
  • 汗をかいていないときは、弱酸性ポリエステルよりも硬い綿のほうが不快

汗をかくシーンだけを考えれば綿素材が最もかゆみを防いでくれます。ただし、乾燥した状態ですと硬い綿素材は摩擦によって皮膚を刺激するので不快で、柔らかい弱酸性ポリエステルのほうが快適だということがわかりました。

綿素材ならなんでもいいわけではないようです。かゆみの原因はヒスタミンだとお伝えしましたが、大事なのは「摩擦」が起きることです。綿素材でも固くて皮膚を強くこするようなものはNGということになります。

奥深いですね……たぶんフィット感なども影響してきますし。

化学繊維は帯電しやすい

わたしは2019-2020にかけての冬にヒートテックを着るのをやめました。温かくて便利に使っていましたが、どうも肌に合わない気がして無印良品の綿をメインとした発熱性のあるウェアに切り替えています。このときは直感で変えましたがどうやらここでも化学繊維が悪さをしていたようで。

化学繊維は帯電しやすく、静電気が発生しやすいという弱点があります。5月にもなって湿度が上がってきたらそれほど気にはなりませんが、冬場のように乾燥したときには帯電して静電気をまといます。静電気が肌を刺激するのでかゆみの原因にもなります。

これもヒスタミンが影響していて、肌が刺激を受けると脳に異常を伝えるために体内でヒスタミンが発生し、それを神経系が受信してかゆみとして脳に伝達します。このケースでは静電気による攻撃を、かゆみという信号で脳に伝えて、かゆみの原因を排除させようとします。

衣類を柔らかい綿素材もしくは紙素材に切り替える

とりあえず、まだ推定の段階ですのでいきなりポリエステルのシャツを捨ててすべて綿にするなんてことはしません。ポリエステルが合わないにしても、ランニングではポリエステルは必須ですから、ランニングではポリエステル素材のシャツを着ます。

ただ寝ているときや仕事をしているときのウェアは綿にします。肌着も綿にしたいのですが、安心の無印良品はどこもお休み中。仕事中に着ているフリースも別の素材に変えたいのですが、代わるものがありませんので継続。パンツは紙素材+コットンのものにしました。

これだけでもずいぶん変わるはずです。いや、すでに変わっています。かゆさがかなり抑えられています。体はとても正直ですね。もっとも自分にとってポリエステルがNGで綿がOKだっただけのことだとは思いますが。

ついでにヒスタミンが多く含まれている食べ物を控えようかと思いましたが、それはウェアの効果をチェックしてからということで。ただでさえ金属アレルギー疑惑があって、さらには小麦粉も避けているのに食べられる物がなくなりますし。

現段階ではまず自分に合った素材探しをするというところから始めます。ポリエステルが合わないとなったら、参加賞Tシャツは一気に処分ですね。水曜日のリサイクルで回収してもらうとしましょう。

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