
先日申請した特別定額給付金の支給が決まり、明日6月2日に入金されるとのこと。5月は1日も休まず働いたので、目先ではお金に困っている状態ではありません。逆に事業のための借金返済にはまったく足りない金額。
さてこの10万円をどう使うべきか。実はすでにその答えを過去に書いているのですが、現実として10万円を手にしたらどうするのかについて書いていこうかと思います。
金額に関係なくわたしが欲しい物
何も考えずに10万円を好きに使っていいよと言われたらどうするか。まずは金額に関係なく欲しい物を挙げるとしましょう。
- MacBook Pro
- iPhone
- iPad
- TVチューナー
- 厚底ランニングシューズ
- ミラーレスカメラ
- カメラレンズ
- スキャナ
挙げてみましたが、10年前と言っていることが変わらないかもしれません。厚底ランニングシューズが今どきなだけでしょうか。TVチューナーは今でもありますが、iPhoneでしか見られないのでなかなか不便です。テレビはほぼ見ないのですが、時々見たいものもあり録画できるようにHDDもあるといいなと。
先日までNHKで路という日台合作ドラマがありましたが、3話完結なのにちゃんと見たのは1話のみ。残り2話はお風呂に入っていて忘れていたという。リアルタイム視聴は向いてないんです。まぁなくても困りはしないし、いろいろあって楽天ポイントがまとまって入るのでそれで買う予定。
MacBook Proはいい加減に欲しいのですが、世の中の流れがSTAY HOMEなわけで、もしかしたらこれが新時代のトレンドになりそうで、そうなってくるとパソコンを持ち出すなんてこともほとんどないわけです。じゃあカメラもいりませんしレンズも不要。
iPhoneにいたっては、実はRakuten UN-LIMITの申込みをしたので、メインのスマホとしては使えなくなります。そもそもこれも自宅にしかいないなら必要ないわけです。おそらく、これらは「欲しい物」であって必要なものではありません。そしてわたしは必要なものしかいらないわけです。
モノやお金を所持していることに意味のない時代

では何が必要かというと、毎日の食材くらいのものです。衣類も必要になりますが、いま困っているという話ではありません。むしろ、持っているものをどんどんと手放そうとしているレベルです。生活をコンパクトにするために。
ちょっと難しい話をします。
新型コロナウイルス以前は世の中はグローバリズムの方向へ向かっていました。中国の躍進がまさにその流れなのですが、これはさらに難しい話になるので割愛します。でも、新型コロナウイルスの感染拡大で世界はナショナリズムへと舵を切りました。
正確には新型コロナウイルス以前からその傾向がありました。トランプ大統領はアメリカのことしか考えていません。ヨーロッパ各国でもその流れがあり、イギリスのEU離脱がまさにナショナリズムの流れ。これって、実はわたしたちのライフスタイルにも大きな影響を与えます。
どんどん外に広がっていくのがこれまでの時代。ところがこれからは、どんどん内側に向かっていく。そういう時代になると何かを持っていることが優れているとはみなされなくなります。その最たるものがお金です。
お金やモノを持っていることが評価される時代が続きましたが、これからは何をしているかが問われる時代です。流行のアイテムを持っていても誰も評価しなくなりました。そもそも流行のアイテムという考えがなくなります。Appleがもう何年もMacBook ProやiPhoneのデザインをほとんど変えていないのもその流れです。
最新のものを誇る時代はすでに数年前から終わりを迎えていました。お金やモノを持っていたとして、それで何をしているかが問われます。逆に言えば持っていなくても何かをしていることが評価される時代です。
クリエイターも消費者もモノが必要になる
ではお金やモノに意味がないのかというとそうでもありません。
どういう変化をするにしても情報には価値があります。いや、これからしばらくは情報がとても重要になります。それは美味しいお店を知っているというレベルのものではなく、上手く生き抜くための知恵やノウハウに近いものです。
例えばわたしが行っている16時間断食生活ですが、こういう情報はこれから価値が出てきます。勘違いしないでほしいのですが、16時間断食生活が流行るというわけではなく、そういった科学的根拠のある情報に価値が出てくるという話です。
この情報を作り出すクリエイターになるか、それとも消費者になるか。いずれにしても情報をデジタル化するモノが必要で、デジタル情報を視覚化・文字化するためのモノが必要になります。それを手に入れるにはお金が必要になります。
ただし特別なものは必要ありません。最新のスマホでクリエイターにもなれますし、消費者にもなれます。ただ、それのクオリティを上げたければ専用アイテムを使ったほうがいいというだけ。いずれそれもスマホ1台でできるようにはなりますが。
大事なのはそれではなく、必要になったときに買うお金を持っているかどうかということです。いま使っているパソコンが壊れたときに、すぐに買い換えることができるかどうか。お金がないことにはどうにもなりません(ローンで買うことはできますが)。
何を言いたいか、勘のいい人はそろそろ分かったかと思います。
10万円は何かを買うためではなく備えに使う

結論まで長くかかりました。簡単なことですが、今回の10万円というのは何かを買うためのものではありません。この先どんなことがあっても生き抜くために使うものです。いま生活に困っているならもちろん生活に使うべきです。
でも何か欲しい物があるからそれを買うというのはおすすめしません。今後も自分の務めている会社がきちんと給料を出し続けてくれるなら話は別ですが、おそらくほとんどの会社はまだグローバリズムを向いているので、いまを乗り切っても舵切りが遅れたら氷山にぶつかります。
わたしが分かっているくらいなので、ナショナリズムに向かうことくらい想定している経営者のほうが多いかと思いますが、大きな会社ほど動きは鈍いものです。思わぬところで仕事を失う可能性があり、そしてこのタイミングは再就職が難しい。
そういったときに10万円を持っているのと持っていないのとでは、天国と地獄の分かれ目になる可能性もあります。すでにきちんとお金を貯めているという堅実な人は別ですが、わたしのように計画性のない人間はかなり重要な10万円になります。
というわけで10万円はそのまま貯金です。第2段があるとかないとかいう噂ですが、まずないものとして考えておくべきです。経済復興のためにまた国が何か動き出すときにはもちろんそれは消費に使いますが、今回のは攻守でいえば「守」につかうためのお金です。
投資すべき対象が出てくるときに使うお金。その前に生活のために使うお金になる可能性もありますが、そうならないように6月も汗水たらして働くとしましょう。