誰かが正解を提示してくれることはない【自分で考え判断する】

新型コロナウイルス感染拡大以降、最大の人出だったのではないだろうか。原宿も表参道も新宿も、どこにそんなに人がいたのだろうと不思議に思うくらい人が溢れていた。Go Toでの旅行が難しくなったのと、これから再度起こりそうな緊急事態に備えて、今のうちに遊んでおこうというのか。

あちこちに行列もできていた。それも尋常ではない人数が並んでいる。そのほとんどが日本人だなんて、まるで20年前の東京にでもタイムスリップしてきたかのような感覚。あの頃は東京ウォーカーで特集されたお店に行列ができていたが、今はネットで話題のお店といったところだろうか。

街に出てはいけないなんてことを言うつもりはない。国がチグハグなことをしているから、各自が判断して動くしかない。だから、わたしは自分の目で見たこと、自分が感じたことだけを書いている。そして、この人の多さを考えると1日の感染者数はまだ増え続けるだろう。もう春のときのように自制を求めるのは無理だ。

不要不急の外出を減らすために、国が出来ることは恐怖を与えることくらいだが、そこまで悪党になれる人が政治家にはいないだろう。嫌われても、恐怖を煽って自宅に貼り付けられる政治家などいないのだから、もうみんな好きに判断するだろう。そして、年末に向けて人は増えていく。

自分で考えなくてはいけない。これはとても難しいことだ。誰にでも出来ることではあるのだが、ある程度訓練をしていないと、自分の選択に自信を持つことができず不安になってしまう。もっともそれを繰り返すしか、自分で考えられるようになる方法はない。こういう時こそ、訓練をするチャンスだが、ほとんどの人は尻込みしてしまう。

UberEatsの配達も、自分で考えられないタイプの人は長く続けることができない。金曜の深夜からアプリのバグが発生し、昨日はちょっとした騒ぎになっていたが、そういうときに自分で情報収集をして判断できる人でないとストレスに潰されてしまう。配達そのものは誰にでもできるが、バグ対応のような想定外のトラブルも対処できなくてはいけない。

イレギュラーなことが起きたとき、どうやってそれを乗り越えていくか。わたしはそれこそ人生の醍醐味だと思っているので、基本的に誰かに協力を仰ぐようなことはしない。自分だけで背負い込んで、なんとかして難題を解こうとする。それが良いか悪いかは別として、誰かを頼らないのがわたしの流儀。

こんな美味しい場面を誰かに譲っている場合ではないのだ。どんな困難だって知恵を絞って、考えに考えれば道が開ける。これはかつて機械設計をしているときに学んだこと。絶対に無理という依頼でも、熱が出るくらい悩み抜けば、あるとき急に正解が見えてくる。これは機械設計だけでなく日々の困難も同じだ。

そんなわけないと思うかもしれないが、それは悩み足りていないだけだ。出来ると信じて執念深く探れば、どんな困難も必ず突破できるもの。もちろん、自分以外の誰かにそれを求めることはない。あくまでもマイルールでしかない。ただ、自分で判断する訓練はしておいた方がいい。言われたことだけをしている社員など、誰も大切にしてくれないから。

これから新規の新型コロナウイルス感染者は増えるだろう。誰ももう首相や都知事のパフォーマンスに耳を傾けることはない。恥ずかしげもなくダブルスタンダードを掲げたのだから当然の結果だ。信頼を失った政府には、もう手元に切れるカードが1枚もない。どのカードを出しても信用は取り戻せない。

わたしたちが気をつけなくてはいけないのは、政府と同じことをしないように心がけること。自分の立ち位置、考え方をはっきりとさせる。違う色の旗を2本持ってはいけない。ダブルスタンダードは信頼を失うだけでなく、自分のメンタルも壊してしまう。誰かに伝える必要はないが、自分で旗色だけは決めておくといい。

繰り返すが、新型コロナウイルスはこれから新規の感染者を増やしていくはずだ。これだけ人が自由に行動すれば当然そうなるだろう。その中で自分は守りに入るのか、それとも攻めて打開するのかを自分なりに考えておくこと。ヒーローが現れて現状を打破してくれることはない。自分が自分のヒーローになる以外に。

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