映画は好きなんだけど、値段が高いし映画館に行くのが面倒なのでなかなか映画館にまで足が向かない。でも、せっかく平日に休みをとったのだからランナーに話題の『人生はマラソンだ!』を横浜まで観に行くことにした。あまりにも話題すぎるのでどの映画館でもやってると思ったけど、神奈川では横浜と川崎でしか上映していない。自分の情報源がいかにランナーよりかがよくわかる…
向かった映画館は横浜のジャックアンドベティ。この映画館は初めて。というか横浜で映画館自体が初めてかも。平日にもかかわらず、お客さんがちょこちょこ入っている。もっとガランとしてて貸切状態をイメージしてたのですが、ちょっと驚き。マラソンはもはやブームではなくて文化の域に到達しそうな感じがします。
さて、肝心の映画の内容ですがネタバレになってしまうので詳しくは書きません。まだ観に行っていないランナーのほうが大多数なので、気をつけて書くことにします。
で、ネタバレを恐れると「よかった」としか書けない。でも、正直なところ自分の中で本当に消化できていないでいます。それを消化したくて今日のブログに書こうと思ったのですがやっぱりまだ消化できていません。この感情をどうしても一言であらわすとしたら「マラソンをこんな風にしないで欲しい」といった感じです。勘違いしないでください。決して映画の内容が悪いとか、面白くないとかじゃないんです。実は感動で泣きそうになったんです。
でもたぶんみんながなく場面とは違うところで泣きそうになってたと思います。みんなが涙を流すような場面はむしろ冷めている自分がいました。たぶん、わたしがランナーでなければ大絶賛していたと思います。むしろ同じシナリオでマラソンではなく違うスポーツでこの映画を作っていたらやはり絶賛していたでしょう。ランナーだから、マラソンが好きだから思うのです。「マラソンをこんな風にしないで欲しい」と。
42.195kmを走る前は、マラソンなんて一部の特殊な人たちのやることだと思っていました。ものすごく自分を鍛えているか、才能が溢れる人たちのスポーツ。ウルトラマラソンも走る前までは同じように思っていました。やってみるとわかるのですがウルトラマラソンはともかく、フルマラソンってそんなに神格化されるようなものではないです。完走して涙する人が大勢いるのは知っています。でも、フルマラソンは小錦さんのような体型でもないかぎり誰にでもできるものです。
もちろんそこにはそれぞれのドラマがあります。感動的な胸を打つような走りもあります。『人生はマラソンだ!』にもそういう一面もありますし、多くの素晴らしい台詞があります。でも、でもですよ、なぜだか消化できないのです。いい映画だったでは終わらせられないんです。素晴らしい映画と思う反面、大切なモノを汚されたような気持ちなのです。どういうことのなのでしょう。
ランナーの人はぜひ観て欲しい。そしてできればfacebookやmixi、Twitterとかに感想を書いてください。この映画をみんながどのように感じるのかを教えてください。
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