RUNNING STREET 365の記事で、ナイキのペガサス39をレビューしましたが、思ったよりもアクセスがあり、それなりに注目されているランニングシューズなんだということを改めて感じました。ナイキの定番中の定番で、おそらくナイキとしては1番売れているシューズでもあります。
私は定番というものを、できるだけ避けて生きてきました。かっこよく言えば「反骨精神」、ありきたりな言葉で表現すれば「へそ曲がり」。私が選んできたものは、大抵が競争に負けて市場から撤退していきます。敗者の美学を好む姿勢は、そういうところにも出るようです。
定番なんて私が評価しなくても、いくらでも情報が転がっています。インターネットの情報なので眉唾ものの情報も多いですし、シューズレビューになると、何を言いたいのかわからないものも少なくありません。シューズレビューは、シューズを感じる力と表現力の2つがないとできないので、簡単そうで意外と難しい仕事なんです。
だからRUNNING STREET 365の記事にアクセスがあり、ワークマンのアンバサダーをできているわけですが、やはり定番シューズをレビューするのは気恥ずかしいですし、みんなの評価とまったく違ったらどうしようなんて思ったりもするわけです。的外れなことを書いている可能性だってあるわけですから。
定番ではないといえば、私の場合は生き方そのものが定番ではありません。そもそも就職するときだって、「したいことがないから、仕事を選ばずに済む派遣会社にしよう」と考えてアルプス技研を選びました。それも30歳までに独立する前提で。結果的には30歳前に独立し、その後また正社員になるわけですが。
人生で2回も個人事業主になっている人も少数派であり、個人事業主が7年続いているのも少数派。これは良い意味でのマイノリティですね。個人事業主なんて、生き残れない方が圧倒的に多い世界ですから。もっとも私は稼げないことを前提にした転職でしたので、他の人たちのように「稼げない」と悩むことはありません。
定番が嫌いなわけではありません。ただ、みんなと同じだと居心地が悪い。みんなが選んでないものを見つけて「こんなのあるよ」と言いたいわけですが。ワークマンの980円ジュースかまさにそれ。面白そうじゃないですか。誰もやってないことを、誰も選んでない道を進みたい。
すでに手垢が付いたチャレンジなんて、誰かが成功させたチャレンジには、興味が湧かないわけです。他人がやってると面白そうとは思いますけどね。UTMFとか川の道とか、沖サバとか。でも、地図を眺めてて「ここを走ってみたい」と思うほうがワクワクするんです。
そうやって走ったのが日本海から太平洋までのランニング。もう何年前になるのでしょう。まだ会社員時代だったと思います。夏休みに思いつきで走り始めたので。そのスタンスは今でも変わらずというか、そこが私の本質だったのでしょう。みんなが走るマラソン大会よりも、孤独を楽しみながら1人で走るほうが好き。
1人が楽しいなら、それはもう孤独ではないような気もしますが、みんなで仲良く手を繋いでというタイプではありません。悪く言えば社会不適合者、よく言えば社会不適合者。異端なんですよね、なぜそうなったのかはわかりませんか、今さら自分を変えることもできないわけでして。
でも情報発信は定番も扱わなくてはいけません。みんなが欲しがっている情報はそこにあるので。それをいかにして手垢が付いていない内容で伝えるかが、私の腕の見せどころ。腕がいいかどうかはわかりませんが、RUNNING STREET 365の存在意義のようなものですので、オリジナリティを大切にしつつ。
定番を他の人とは違った角度から見る。RUNNING STREET 365はそうでありたいところです。でも、信用度が上がれば上がるほどRUNNING STREET 365が定番になるというジレンマ。いかにして異端でありつづけるか、それが私個人とRUNNING STREET 365の課題。やっぱりみんなと一緒は居心地良くないですから。
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