当たり前のことをタイトルに書いてみました。体重が56kg前後で落ち着いてのですが、なぜ59kgまで増えたのかを考えてみようかと。そして思い当たったのが「食べたいから食べる」の生活をしていたなと。その結果、カロリー収支が崩れて太っていったのでしょう。
食べたいという気持ち、いわゆる食欲というものは、おそらく私たちが思っている以上に複雑で、空腹感と密接に関係がありながらも、必ずしも空腹感と結びつくわけではありません。これが実はかなり厄介で、必要だから食べたいのか、それとも欲として食べたいのかの判断をするのは困難です。
おそろしくお腹が空いていても、ある波を越えると空腹感が薄れていく経験をしたことがあるかと思います。反対に、食事を終えたばかりなのに、目の前にあるケーキに気持ちを奪われたり。すなわち、食べたいときに食べてしまうと、必要以上にエネルギーを摂取してしまいます。
私は1人暮らしをする大学院時代まで、基本的には母の作った料理を毎日食べていました。重松家は個人に出されたものを、残さずに食べるというのが食事の基本で、「おかわり」という考え方がありません(時々はしてもよかったけど)。出されたものを出されただけ食べていたわけです。
私がずっと体重が増えなかったのは、そんな食生活が影響していることは、容易に想像がつきます。要するに、体重が増えるほどは食べていなかったわけです。さらに、食事量が多くなかったから、胃もそこまで多くの食事を受け付けなかったのかもしれません。いずれにしても、食べてなかったから太らなかったのでしょう。
今年になって急に体重が増えたのは、私の収入に余裕が出てきたことが影響しているのでしょう。フリーランスになって借金を抱えていたときは、多少なりとも節約の気持ちがありました。食事も必然的に量が少なく、間食もほとんどしなかったのに、お金に余裕ができて、必要かどうかではなく、食べたいから食べるようになっていました。
世の中にはダイエット方法や太らないためのテクニックなどが溢れていますが、それは枝葉末節の話であって、原理原則で言えば「食べなければ痩せる」が基本です。「食べるから太る」とも言えます。勘違いしないではしいのですが、痩せたいなら食べるなとか言いたいわけではなく、人間の体の仕組みの話をしているだけです。
痩せたくない人を引っ張り出して、痩せなさいと説くほと偉くはありませんし、目的のないダイエットなんて無駄だと思っています。鏡に映った自分の姿を見て、そこに危機感があれは痩せればいいですし、たった1度の人生だから、体型を維持するために食事を我慢するなんてまっぴらごめんというなら食べればいいだけです。
もっとも食べないことを「我慢してる」と感じるなら、それはもうダイエットをする必要はないかなと。ただ、その我慢がどこから来ているのかを把握するのは大切です。本当に体が必要としていて、それを食べないのは愚か者のすることです。でも、食べたいわけでもないのに、習慣として食べ続けるのも愚か者のすることです。
私は慣性の法則で生きることを嫌います。もちろん、人間ですから、どこかで習慣としてやってしまうことはあります。今までと同じことを繰り返すのは、効率も良いことなのですべてが悪というわけではありません。でも、たとえばジョグをするときに「いつもと同じ」でやったら、それはもうランニングとは違う何かになります。
私にとってのランニングは、いつだって新しい発見を探す場であり、同じことの繰り返しではありません。だから「こなす」ということはしません。決められたトレーニングメニューをただこなすということは、ランニングの楽しさを放棄しているものだと思っています。
話が大きく逸れましたが、食べたいから食べるをあらためて、せめて「お腹が空いたから食べる」にすれば、体重は黙っていても適切なところに落ち着きます。決められた食事の時間にお腹が空かないなら、それは1回の食事量が多すぎるということ。そこからもっと痩せたいときに、枝葉末節が効いてくるんじゃないかな……知らんけど。
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