真夏にランナーでもない人を走らせるのはそろそろやめたほうがいい

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「27時間で88kmだったら歩いてでもいける」「走ってないだろ(車を使った)」と、ネットではちょっとした話題になっているフジテレビの27時間テレビの大久保佳代子の88kmマラソン。走るだけで注目されて正直羨ましい。

まったくの個人的意見でしかないのだけれども、真夏にランナーでもない人を走らせるのはそろそろやめたほうがいい。ランナーであってもこんな暑さの中走るのはねじが数本足りてない部類の人たち(そういえばラン仲間も走ってたな…)だ。

体質によるとは思うのだけれども、人間はある程度の体温を超えると動けなくなるようにできている。体温が42℃を超えるとたんぱく質が破壊されるので、この温度を超えないように脳が制御している。

ちなみに42℃というのはネットでさらっと調べただけの値なので、真に受けないで欲しい。50℃までは大丈夫というお医者さんもいる。

ただ、わたしの経験上、体温が上がり過ぎると脳が「疲れた」信号を送り始めるのは間違いない。肉体的な限界で疲れたというのではなく「疲れた」という擬似信号を送ることでランナーが走るのをやめさせようとするのだ。

暑くてもうダメだと思っていたのに、水をかぶると不思議と動けるという経験があるのはランナーだけではなく多くのスポーツ選手にもあるのではないだろうか。

走るのが速いかどうかは「疲労」だけの問題ではなく「体温」も関係するとわたしは感じている。体温が上がりやすい人、脳からの「疲れた」信号がでる体温が低い人、「疲れた」信号そのものが強すぎる人は「もう無理だ」が人よりも早くきて走れなくなる。

まったく科学的な根拠はないのだけれども、「夏に強い」「暑さに強い」と思っている人はだいたい、この体温上昇に対する強さを持っていると考えていいだろう。もちろん過信は禁物なのは言うまでもない。

ランナーは経験を積むことで自分自身の「もう無理だ」の境界線を感覚的に身に付けている。だから、無理をしないように調整しながら走ることもできるのだ。経験の浅いランナーや、普段まったく走らない人ではそれは無理だ。

24時間テレビや27時間テレビはサポートがばっちりだから大きな事故にはつながらないことは容易に想像がつく。問題は「あいつができるなら自分もできる」や「あの人が頑張っているから自分も頑張ろう」となることだ。

そんな頑張りや挑戦は必要ない。気温が30℃を超えたら必要ない限り走ってはいけない。プールでウォーキングでもしているほうがよっぽどましだろう。まれに必要性があって走っている人もいるが、それはもう「頑張れ」としか言いようがない。

27時間テレビはバラエティなのだからもっとお笑い色を強くして24時間テレビをコメディ化するぐらいでいいんじゃないだろうか。何も本気で27時間走る必要はないし、そんなもの誰も望んでいない。27時間ネタをしながら100mしか進まないぐらいがちょうどいい。

ラン仲間がツイッターでつぶやいていた。無許可でまるっとパクらせてもらおう(ちなみに彼は猛暑の土曜日に100mのレースを2ヶ所で出場していた、ねじが数本足りない部類の仲間である)。

「毎回飽きもせずタレントを100km弱走らせればすごいと企画しているテレビ局は今の日本内のウルトラマラソン人口がどのくらいになっているのか把握しているのか?友達に誘われて100kmエントリーしちゃったんですけどとかもはや当たり前だぞ。。。」

テレビで24時間、27時間芸能人を走らせることを望んでいる人なんてどこにもいない。すごくもなければ、感動を与えることも出来ない。芸能人、芸人なら自らの持ち芸で人の心を動かしてみるべきだろう。

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