9.11から12年という時間が流れの中で世界はどうかわったのか

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昨日はあの9.11から12年。もう12年も経っているということに驚いた。社会人2年目だったかな。そのころは家にテレビもあって、仕事から帰ってきてテレビをつけたら、ちょうど2機目の飛行機がビルに突っ込む瞬間だったのを覚えている。現実なのか、テレビ番組のひとつなのかいまいちわからなかったけど、テレビから伝わってくる切迫したアナウンスに、あぁこれはいま起こっていることなんだとなんとか理解することができた。3.11も地震は体感したけど津波の映像は一体何が起こっているのかうまく飲み込めなかった。思わぬことはいつだって思わぬタイミングで起こる。

9.11の少し前、夏休みにおいらはキューバ旅行をしていた。そのときにチケット手配などでお世話にになった旅行会社の女の子と飲みに行ったりしていたので、正気に戻ってからすぐにその子に連絡したことまでは覚えている。旅行代理店だからそりゃ大変だっただろうね。そのあと旅行代理店がどんな騒ぎだったかは聞いた覚えがあるけど、もう記憶にはない。そのかわり余計なことは思い出した、その子とはいい感じになってきかけたところでクリスマスイブに約束をすっぽかされた。当然、それからは遊びに行くことも連絡をとることもなかったという思い出。あれから、何度失恋したことだろう。いや、あの前もあるから…リアル桜木花道だな。

友人の言葉「しげは絶対に振り向いてくれない人を好きになる」
ほぼ正しい。

そんなことはどうでもいい。12年だよ12年。その後アメリカはテロとの戦いを始めたけど、結局世の中から理不尽なテロはなくなっていない。フセイン大統領は弁明の余地なく殺されたけど、世界が平和かと聞かれれば、決してそんなことはない。おいらたちのように平和な時代に平和な国に育った人は、平和でない状態がなぜ起こるのかわからない。自らの命を捨てて他の人の命を奪うことにどんな未来があるのか考えられない。

それでも9.11は嫌でもおいらたちの目を世界に向けてくれた。アメリカに敵対する国や組織があることをはっきりと認識することになった。この国においてアメリカが絶対的に正しかった時代が終わった瞬間だったとも言える。

あれから本当にいろんなことがあった。世界で言えばサブプライムローンによる不況がはじまり、アジアでは中国が圧倒的な存在感を示し始めた。日本では震災が起こり、世界各地でも地震が発生したり、水害が発生したりしている。9.11の翌年は日韓W杯が開催されている。万里の長城マラソンが始まったのも2002年だ。おいら個人も会社を辞めて独立したり、気がつけばまた正社員になったり。12年前にスマホなんて言葉すらなかった。諸行無常という言葉がまさにしっくりくる12年だったと言えるだろう。

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あれからおいらはどれだけ成長したのだろうか。あの頃のおいらはまだ世界の広さをほとんど知らなかった。おいらだけじゃなくて多くの人にとって世界は見えているだけで、実態を何も理解していなかったんじゃないだろうか。いまは世界がぎゅっと小さくなったように感じる。世界で起こるどんな問題も自分には無関係だとは言い切れなくなっている。

9.11のようなことは二度と起こってほしくないけど、9.11があったからいまの世界があるとも言える。この地球は自分たち中心で回っているわけではない。多くの分化があり、多くの歴史がある。それぞれが他の国を尊重することでしか平和は守られないことを地球上に住む人たちは学んだはずだ。そのことが足枷になっている面もあるが、2001年よりも2013年のほうがすばらしい世界であるとおいらは言い切れる。

世界の平和は決して黙っていて与えられるものじゃない。かといって武力で保たれるものでもない。考えること。自分のこと、相手のことをとことん考える。相手の立場になって考える。こういうのは日本人の専売特許に近いものがある。だからおいらたちは考えようよ。世界については広すぎるから、目の前にいる人や、自分の大切だと思う人のことを考えよう。そこからすべてが始まる。世界の平和はそういう小さなことの積み重ねで保たれていると信じて。

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