土曜日に久しぶりに大山をトレランで上ってきました。秋に走って大山を上るのは始めてで、しかも秋なのに雪が積もっているという最悪のコンディションでしたが、学ぶことも多々ありました。
一番驚いたのは、枯れ葉が落ちた路面が走りにくいということです。下り坂で路面が落ち葉で一杯だとどこに足を置いていいのかがまったく分からず、スピードに乗ることができません。
こういうのは経験でなんとかなるのかもしれませんが、わたしの走り方が秋の路面にあまり合っていないだけかもしれません。わたしは下り坂では「ひたすら落ちていく」走り方をするのですが、落ちた先が安全でないと落ちられないわけです。
今まではそれを瞬時に判断していたのですが、落ち葉があることでその下の状態がまったくわからないため、リスクを犯すことができず、結局ゆっくり走ってしまいます。
山の面白いのは季節ごとで、まったく違う表情を見せてくれることです。今回は秋の大山と冬の大山の両方の表情を楽しむことができましたが、冬の大山には地下足袋で入ってはいけないということも学びました。
そして冬の凛とした空気の中で見る富士山が美しいことを知りました。
大山にはもう何度も上っていますが、あれほどまでに美しい富士山は初めてです。それに対して関東平野の薄っぺらいことといったら。
ただ、やっぱり寒いのは苦手なのできっと春までは大山には上りません。春になったら万里の長城マラソンの練習会という名目で、基本的には4月の土曜日は4月1日〜22日まで全4回で毎週開催の予定です。
山の走りを教えられるほどのスキルはありませんが、大山で迷わないくらいのガイドはできます。
それとは別に、大山豆腐のイベントを開催したなら、来年も大山とうふランを行う予定ですので、3月の大山登山マラソンからずっと大山づくしです。
もっとかっこよく走って上れるなら、大山はホームコースと言えますが、さすがにそんな走力はありません。ですので、わたしにとってはまだ「地元の山」の領域。ただこの山に上りたくて引越してきたのもあるので、やっぱりわたしにとって大山は特別です。
他の山にないなにかがある山なわけではありません。下社からの景色がミシュランの二つ星になっています。たぶんミシュランの人たちは富士山までは見てないのでしょう。大山山頂から見る関東平野もそれほど驚くほどの景色ではありません。
きっと夜中に見ると100万ドルの夜景になっているのでしょうが、夜の山に入る勇気はないので来年の夏あたりに、大山山頂で野宿でもしようかと思います。
いずれにしても「すごい山」ではないわけです。でも大山が好きですし、きっと見守ってくれている山の神様もそこそこいい感じの神様です。
きっと相性の問題なのかもしれません。わたしは大山との相性がいいのかもしれません。だから特別でもない山なのに、何度でも上りたくなります。
山好きな人たちは、それぞれにそういう山を持っているのでしょう。
わたしは大山が好きですが、例えば富士山にはほとんど魅力を感じません。誘われたら行きますが、誘われなければ自ら上ろうとは思わないわけです。
大人気の山岳レースに、富士登山競争という大会がありますが、正直なところ1度も出たいと思ったことがありません。
でも世の中には富士山に魅了されて、シーズンに何回も上る人もいます。そういう人にとっては富士山が特別な山なのでしょう。わたしにとっての大山が、その人たちにとっての富士山なわけです。
冬山が好きではないので、大山に上るのは当分お休みですが、鶴巻温泉から弘法山までの楽々トレイルは走れますので、大山の魅力の一部でも感じたい人はぜひ声をかけてください。
走り終えたら鶴巻温泉でのんびり汗を流して、美味しいビールを飲みましょう。
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