Reebok SPARTAN TRIAL TOKYOで感じたランナーであるということ

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わたしはランナーです。

走ることだけで生活しているわけではありませんので、プロではありませんがセミプロといったところでしょうか。走力は並よりもやや高いくらい。トップアスリートにはまったく歯が立たず、市民ランナーには「速い」と言ってもらえるレベルです。

ただ、ランニングの世界にどっぷり浸かっていると、自分の本当の立ち位置が見えなくなります。

ランナーの中での立ち位置はなんとなくは見えるのですが、世間一般的にはその他大勢でしかありません。アスリートレベルという意味では、フリーザ様に「絶対に許さんぞ虫けらども!」と罵られるレベルです。

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ランナーなので、走ることだけはどこに行っても標準以上です。じゃあ、2mくらいある壁を飛び越えていくジャンプ力や腕力はどうか。10数キロある砂袋を持って歩くことができるのか。

こうなると、笑ってしまうほど低レベルです。

わたしはまったくと言っていいほど腕力がありません。そこらへんにいる吉田沙保里と腕相撲をしたら負けてしまいます。いや普通に女の子に勝てないと思います。

「ランナーだからそれでいい」と思ってました。Reebok SPARTAN TRIAL TOKYOのイベントに参加するまでは。

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Reebok SPARTAN TRIAL TOKYOは、リーボックがメインスポンサーの障害物レース「Reebok Spartan Race」の練習会です。イベントの内容についてはRUNNING STREET 365の記事を参考にしてください。

リーボックはランニングというよりもフィットネスを中心にブランド展開をしています。このためReebok Spartan Raceはランナーのためのイベントというよりは、フィットネスを行っている人のためのイベントです。

走力を競うよりも、アスリートとしての総合力を競います。

SASUKEやスポーツマンNo.1決定戦に近いものがあります。ただ足が速いだけではダメで、フィジカルの強さが求められます。そういう中に身を置くと自分の足りないものがはっきりと浮かんできます。

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そして、トレーニングを受けながら思ったことがひとつ。「わたしは大切な人を守れるのだろうか」ということです。

ランナーは走ることに必要なものを徹底して削ぎ落とします。肉体の不要なものを削ぎ落とす究極の断捨離の形がランナーです。だから重いものは持てませんし、高く飛び上がることもできません。

なので、大地震なんかがあったとき、わたしなんかは何の役にもたちません。

アスリートとしてというよりは、人としてのサバイバル能力が著しく劣っているという現実をReebok SPARTAN TRIAL TOKYOで目の当たりにすることになりました。

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もっとも、ここからムキムキマッチョになろうなんていう気はさらさらありません。わたしはダルビッシュよりも、イチローに共感するタイプですから。

ランナーであることがわたしの立ち位置ですし、まだまだ極めるには程遠い場所にいます。ランナーであったから出会えた人もいますし、これからつながっていく人もいるはずです。

ただ、自分が明らかに劣っているという現実から目を背けないようにしなくてはいけない。そう思うわけです。

そしてReebok Spartan Raceに出れば、自分に足りていないものがもっと明確になるような気がしています。とはいえ10月に開催される分には万里の長城マラソンと日程が重なったので出られません。

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本当は友だちに依頼して出られるようにしてもらってたのですが、万里の長城マラソンはわたしの人生の中で最もプライオリティの高いイベントです。わたしがランナーである理由のひとつなので外せません。

ランナーは走ることしかできない。

これは決して恥ずかしいことでもなければ、情けないことでもありません。でも誇れるようなことでもないなと思うわけです。何かひとつに特化することによって、他の部分では弱くなっています。

この現実は特に裸足ランナーにとっては、簡単には受け入れられないことではないでしょうか。

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市民ランナーがシューズを履いて、足が弱くなっていることを「愚か」という裸足ランナーもいますが、裸足ランナーは、ランニングを選んだ時点で「愚か」な選択をしています。

賢い選択をしたつもりでいても、しょせんそれは井の中の世界。

大海に出てみれば、もっと違う景色が見えてきます。井の中がいかに特殊な世界であったかということ。そういうことに早くから気づいて、走ること以外にも取り組んでいる裸足ランナーが少なくないことは知っています。

でも、もっと多くの裸足ランナーが幅広いスポーツに取り組んでいくと面白いなと思います。サッカーや野球、バスケット、テニス。裸足ランナーだけど二足の草鞋状態。そうなれば裸足の魅力がもっと広がるような気がします。

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そしてReebok Spartan Raceやフィットネスの世界の草鞋を履いている裸足ランナーがいれば面白いなと。

いや裸足ランナーだけではありません。シューズを履いている普通のランナーも、ランニングという狭い世界にとどまらず、走れるからできることにチャレンジしてもらいたいと、わたしはずっと考えています。

走ることを極めるのもひとつの道ですが、走れるから他のスポーツでも輝ける。そういう人生の楽しみ方があってもいいんじゃないかと思います。わたしの場合は、裸足ランナーと物書きの二足の草鞋。それぞれ別物のようで実は深いところでリンクしています。

まずは、自分が世の中でどれくらいの位置にいるのか確認するために、Reebok Spartan Raceに出てみませんか?10月21日は売り切れたみたいですが、10月22日分はまだ若干参加枠があるみたいです。

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走ることに特化して鍛えてきた自分がどこまでやれるのか。何ができて何ができないのか。知っておくことはとても重要なことです。

Reebok Spartan Raceエントリーサイト

種目がちょっと複雑で分かりにくいので、申し込み前に下記ページを参考にしてもらえれば、混乱せずにエントリーできるかと思います。トレーニングの様子を動画にしてまとめているので、ぜひそちらもチェックしてください。

RUNNING STREET 365
「Reebok Spartan Race TOKYO 2017」エントリーガイド


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著者:ベア・グリルス
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