皇居を走ったのは何年か前のクリスマスマラソン大会の1回だけだった。あまりに混雑しすぎているという噂と、神奈川在住でわざわざ皇居にまで走りに行く理由がないからだ。皇居の周りを走ることに疑問をいだいてはいるけれども、実際にゆっくり走ってみたらどんな感じなのだろういう思いもあり、忘年会前のランニング企画に参加してきました。午後3時にアートスポーツ日比谷店に数名集合して、その後に皇居で集合。この時点で、すでに皇居がなぜランナーを集めるのかわかるように気がした。
ランナーはそれぞれにお気に入りのランニングステーションを持っている。アートスポーツ日比谷店は500円で更衣室、ロッカー、シャワールームが使える。そういうランニングステーションが皇居周りには無数にある。スポーツショップだけじゃなくカフェだったりジムだったりと自分のライフスタイルに合わせた利用ができるから、お手軽に利用できるのだ。ただ、やはり利用者が多いのか、アートスポーツ日比谷店ではロッカーが不足していてカゴで荷物を預かってもらうことになった。預かってもらえるならなんでもいいのだけれども。
皇居周辺は思った以上に人が少なかった。これはかなり意外。それまでマラソン大会が行われていたようなのでタイミングが違えばやっぱり混雑していたのかもしれないけど、まともに走れないぐらい人がいると聞いていたけど、これぐらいならランナーのトラブルが発生するとは思えないぐらいの走りやすさ。
今回は初フルマラソンの人が完走するためのメニューだったので、1キロ8分ペース。これはこれで意外ときつい。1キロ4分で走るのとは使う筋肉が違うのでもしかしたら普段以上に疲労が残ったかもしれない。他の人のペースに合わせるのは意外と高等技術なのかもしれない。それでもわいわいやりながらの5キロはあっという間。結局もう1周追加で走ることになりました。
この皇居ランのコースは思いのほかアップダウンがある。これがランニング上級者にも人気な理由なのではないだろうか。駒沢公園や神宮はほぼほぼフラットなのでスピードは出るけど足への負荷が少ない。練習の質を高めるには皇居ランのようなアップダウンはちょうどいい。
ただし、やっぱり道が狭いところもあるし、そもそも歩道でもあるので普通に歩いている人がかなりいる。お年寄りや子どももいる。スピードを出す時はなかり気を使って走らなければいけない。集団で走るときも細いところは1列になるとか、まぁ当たり前のことでしかないのだけれども、そういう当たり前のことが出来なくなっているから皇居ランがちょっとした社会問題になっている。すべてのランナーが悪いわけじゃないけど、ルールを守れないランナーはやはりどこにでもいる。
皇居ランは初心者にピッタリだと思うけど、いろいろとルールが設定されて初心者が1人で行って、いきなり走るには敷居が高くなっていることも気になる。ランニングはもっと自由なはずだ。安全のために反時計回りというルールはランニングの自由さに明らかに反している。でも、そのルールがないとランニングが危険にもなる。そういう小さな矛盾をたくさん抱えている皇居ラン。ランニングブームが終わるとするとこういうところからなんだろうなぁ。
でも、間違いなくいいコースだ。信号はないし5キロちょうどだしランニングステーションも豊富だし。むやみにルールが増える事のないように、ランナーがマナーを守って走れる環境を保ってほしいと願わずにはいられない。
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