これまでほとんど使っていなかった筋肉を意識して走るようにしているので、練習のたびに筋肉痛になります。リカバリーのためのジョグですら筋肉痛になるので、強制的に休養を入れなくてはいけません。
この休養を入れるというのが本当に苦手で、わたしは「走った距離は裏切らない」派のランナーですので、走らない日というのは本当につらく、ストレスになるのでスーパーまでの500mを軽く走ってごまかしたり。
でも、さすがに体のことが分かってくると、走ればいいというものではないことが分かります。
ある程度体ができてしまえば、毎日走っても問題ないのですが、筋肉から作り直しているときには、ちゃんと体が整うまでは無理ができません。
でも、休養を入れますので、1回の練習の負荷を上げることができます。「明日は休み」とわかっていれば、もう少しだけ頑張ろうという気持ちになりますし、心のリミッターを外すことができます。
そして、休養を入れるようにして明らかに結果が出ています。
近所にある1.9kmの坂道コース。最初は9分40秒くらいかかっていたので、9分切りが目標かなと思っていたら、3回目の今日の2本目に8分50秒というタイム。こんなにも分かりやすく結果が出ると「休みは大事」なのが分かります。
一応書いておきますが、休むといっても100%走らないわけではなく、朝の30分ジョグは毎日します。わたしの中では練習という位置づけではなく、目覚めの散歩みたいなものなので。
それをしないと、1日の歩数が100歩以下になりかねないというのもあります。
目覚めてすぐ走ると、体の調子が分かるというのもあります。その調子を確認しながら、その日の練習内容を決めたり、ノーランにするかの判断を行います。
おそらく12月に入るくらいで、ノーランの日はほとんどなくなるかとは思いますが、まだ1回の練習での負荷があまりにも大きいので、とにかく意識的に休んでいます。
そうしないと確実にケガをするのが分かりますので。
わたしがいつも言っていることですが、マラソンでケガをするのはオーバートレーニングが原因です。裸足ランナーたちは「シューズが悪い」なんて言いますが、同じ質と量の練習を裸足ですればケガします。
まぁ実際にシューズが良くないケースもありますが、そもそもは自分に合っていないシューズを履いているのもケガの原因のひとつです。シューズをフィッティングだけで選ぶから、構造上合っていないシューズで走ってケガをする。
それはもう誰もが「シューズが悪い」と言いますが、フェラーリで砂漠を走って「故障した」というようなものです。
本当は自分の無知が招いたケガなのにシューズのせいにする。シューズは人に合わせることができません。合わないシューズで走るなら、ランナーが合わせにいかないといけないのに、シューズにしてみればとんだとばっちりです。
上手くいかないのを自分以外の誰かや何かのせいにするのは簡単です。でも、何も解決しません。
自分に起こる物事の原因はすべて自分にあります。これは何もマラソンに限ったことではありません。ありとあらゆることが自分に起因する。
ときどき「なんで自分だけがこんなことになるんだろう」と嘆いている人がいます。その言葉がすでに自分に悪い流れを引き込んでるんですが、当の本人はそれにまったく気づきません。
100歩譲って自分以外の誰かや何かが原因だったとしましょう。もうそれは運が悪かったと思うしかなく、その原因を恨むというのはお門違いです。
ランニング練習でケガをするのは100%自分に原因があります。いや交通事故とか、人の飛び出しなどもありますので、本当に100%そうかと言われると「絶対」なんてことは言えませんが。
でも、それを誰かのせいにしても何も解決しません。裸足ランニングを始めて、アキレス腱を切った人がいました。その人は「もう裸足では走らない」と言います。
きっとそういう人は、シューズを履いてもまたケガをします。
過信とは言いませんが、自分の体がどこまで耐えられるのかを把握しておらず、体からのSOS信号も無視しているからそういうことになります。体の声を普段から聞いているランナーは、その信号に対してはかなり敏感です。
これはおかしいと思ったら、どんなときでもゆっくりとスピードを落として様子を見ます。場合によっては走ることを止めることもあります。その違和感や痛みを乗り越えたら速くなれる?
大きな勘違いです。
おかしいなと思ったら休むのが正解です。休まざるもの走るべからずです。もっとも、ほとんどのランナーは練習不足のほうが問題なのですが。とはいえ、オーバートレーニングでケガするより、練習不足で走れないほうが賢明です。
積極的に休めるようになったとき、ランナーは強くなれる。そんな風に最近は考えています。
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