コンディション不良でいわて盛岡シティマラソンに挑むためにしたこと

盛岡にいるあいだに宮沢賢治も石川啄木もほとんど読まなかったのに、戻ってきてからページをめくる回数が増えました。電子書籍なのでめくるのではなくタップですが。3日間過ごした盛岡の情景と、物語の深いところが上手くリンクしかけている感じがあり、何か掴めそうな気がしています。

こうやって、これまで興味がなかったことも知りたいと思えるきっかけをもらえるのが、マラソン遠征のいいところです。今度行くまでに南部氏について、もう少し勉強しておくのと、宮沢賢治と石川啄木の書いたものにもたくさん触れて、今回とは違った風景に見えるようにしておきたいところです。

そんないわて盛岡シティマラソンですが、最悪の状態でも走りれたのは、運が良かったのもありますが、私なりに準備をしていたというのもあります。いわて盛岡シティマラソンのレポートではそのあたりは書いていなかったので、今日はレース当日までにやったことを挙げておきます。

まずやったのは体を絞ること。これは愛媛マラソンのように結果を出したいときにしかしないこと。体を絞れば速く走れるのは当然のことで、それはある意味ドーピングのようなものだと考えています。体への負担も大きいので、基本的には年に1回しかしません。

でも緊急事態なのは明らかだったので、少しでも足への負担を減らすために減量。体重そのものは1kgくらいしか落ちませんでしたが、体はかなり絞れていたので、キレのある動きはできるようになっていました。ただ、これだけで何とかなるわけではありません。

次にやったのは、体内の疲労物質を回収するための造血作業です。もちろん輸血とかしたわけではなく、鉄と亜鉛、マルチビタミンのサプリメントを摂取。これも普段はしないことですね。でも、切羽詰まったときには藁にもすがる思いで、なんでもやりたくなるものです。

血液が増えれば酸素の運搬量も増えて、よりスピードを出せるようになります。ただ、それに関しては、キロ5分ペースだったので心肺機能への負担も少なく、あまりプラスには働いていない可能性があります。もう少し呼吸を意識するペースまで上げたときに、初めて意味があるのかなと。

ただ、やれることは何でもしたいわけです。実際に大きな失速を防げたので、わずかでも効果があったのかもしれません。そして最後に頼ったのはインソール。そもそもワークマンのオーバードライブのソールが硬いというのが今回の疲労の最大の原因なので、少しクッション性が必要と判断。

詳しくはRUNNING STREET 365のネタにするので書けませんが、いくつかのインソールを買ってきて、最終的にはクッション性はあまり重視せず、アーチを自然と作り出してくれるBMZのインソールを選びました。ソールの柔らかさではなく、骨のしなりを利用しようという判断です。

これが功を奏したのか、オーバードライブとの組み合わせで、きれいな推進力を受けながらキロ5分ペースを維持しました。失速してからも、大きく崩れなかったのは、シューズとインソールに助けられたのでしょう。力を入れなくても前に進むので、出力を抑えてもそこそこのスピードになっていたわけです。

前日の観光をほとんどしなかったのも、数日間トレーニングを休んだのも、もちろんプラスに働いたはず。そうやって、小さく積み重ねたことが、結果的に40kmくらいまで何とか足が動いてくれた要因なのかなと推測。マラソンは何かひとつで大きく変わるということはありませんので。

大事なのは諦めないで足掻くこと。レースでベストを尽くすのはもちろんですが、準備もベストを尽くすこと。それができたから、今回は自分なりに満足できるレースになったんだと思います。もちろん、もっと走れるはずという悔しさはありますが、最悪でもこの3時間40分というのは自信になります。逆にプレッシャーでもありますけどね。

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