横浜マラソンボランティアリーダーキックオフミーティングに参加

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来年3月に横浜で開催される横浜マラソン。そのボランティアリーダーが集まるキックオフミーティングに参加してきました。マラソンのボランティアをしたことがないわたしは当然ボランティアリーダーではなく、そのミーティングで行われるパネルディスカッションにランナー代表として参加してきました。冷静に考えればおそろしいことです。他に適した人はいくらでもいたでしょうに、なぜにわたしだったのか、わたしでよかったのかという疑問は帰宅した今でも続いています。

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わたしが話したのは、速いランナーと大会を楽しむランナーとではボランティアの人に求めるものが違うということ。そしてボランティアの人の声援がこの大会の成功の鍵になるということです。

まず、サブスリーを狙うようなランナーにとって最高のボランティアさんは会場入りからゴールするまで、空気のように存在感がなく、それでいてすべてのことが上手くまわるように動いてくれる人でしょう。給水地点で水がないなんてこともなければ給水量が適正で、他にも荷物の預けや受け取りがスムーズだったり。とにかく速く走るためにストレスがまったくない状態でゴールさせてくれるボランティアが最高ではないでしょうか。

逆に関門も気にしながら走りを楽しむランナーにとって、声での応援が走りを支えてくれます。わたしも裸足で走るときは5時間近くかかることもありますし、100キロや24時間のように速く走らないとき、声をかけてもらえることだけが推進力につながります。いや、そんなの気のせいだろうと思う人はいちど42キロを1人で黙々と走ってみるとよいでしょう。5時間も6時間も誰の声援もなく走れる人がいるとはわたしは思えません。長い時間を走るランナーにとって、沿道をふくめ途切れない声援が最高のボランティアではないでしょうか。

ランナーは勝手ですね。でも基本的にそういう生き物だと思います。円の大きさに大小はありますが、自分中心に世界が回っていると思うのがランナーです。ボランティアの人たちはそこに合わせる必要があるかどうかはともかくとして、速い人と大会を楽しみたい人とでは望んでいるものが違うということはうまく伝わったのではないかと思います。

そして、ボランティアの人たちがこの大会の成功の鍵になるというのは、この横浜マラソンのコースにあります。かなりの距離、首都高速を走ります。埠頭も走ります。どちらも基本的に沿道の観衆は望めません。そこにいるのはランナーとボランティアの人と運営スタッフだけです。高速道路をマラソンで走ったことがある人ならわかると思いますが、退屈で気持ちが切れてしまいそうになるのがこの区間です。この区間でどうやってランナーをサポートするのかで横浜マラソンの印象がまったく変わってきます。

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1万5千円も払ってこんな面白くもないコースを走ったと思われるのか、難しいコースだったがまた走りに来たいと思われるか、その多くはボランティアさんたちにかかっているのです。もちろん、大会運営側でもいろいろな対策をしてもらわなければいけません。そして大会の事務局は本当にいろいろ考えているようです。これはランナーとしてとても楽しみです。

今回ミーティングに参加して、こんなにも前からボランティアの人たちが準備を始めているということに正直驚きました。しかもすでにかなり高いモチベーションです。ランナーがマラソン大会に向けて準備する以上に長い時間をかけてひとつのマラソン大会を作り上げていくわけです。事務局はもっともっと長い時間をかけていますね。そうなるとランナーはどうだろうと思わずにはいられません。

トレーニングはともかく大会当日、ランナーが横浜マラソンを盛り上げるためにできること。これから時間をかけて探していこうかと思います。

 

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