『第5回小江戸大江戸200k』クレイジーな仲間たちの応援に行ってきた

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金曜日の夜から土曜日の朝にかけてわたしのfacebookのニュースフィールドが「小江戸大江戸」で埋め尽くされる勢いだった。「小江戸大江戸」とはちょっとおかしいウルトラランナーたちが狂喜乱舞するウルトラマラソンの大会で、川越を中心とする小江戸91kmと東京を舞台とする大江戸102kmのコースがある。

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このマラソンのすごいところは、小江戸も大江戸も走りたいんですけど!というクレイジーなランナーたちのために小江戸大江戸コースという、あわせて203kmの種目が準備されていることだ。というか、小江戸大江戸がこの大会のメインになる。小江戸コースの定員は100名、大江戸ナイトコースの定員は150名、そして小江戸大江戸コースは400名の定員になる。

おそろしいことにこの小江戸大江戸コースのエントリーはあっという間に埋まってしまったそうだ。走りたくても走れないランナーが大勢いる。ということはこの国に少なくとも400名以上のクレイジーなランナーがいるということだ。日のいづる国では東海道550kmを走った程度ではクレイジーランナーとは認定されない。

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facebookのニュースフィールドは「小江戸大江戸」で埋め尽くされたが、クレイジーランナーでないわたしは特に気にはしていなかった。「やってるなぁ」ぐらいの感想である。ところが、皇居でラン仲間と練習をしていた直後に、われらがクレイジーランナー三州ツバ吉さんから、「小江戸大江戸」に行こうとのお誘い。

本人はエントリーが間に合わなかったとのことで、クレイジー仲間の激励に回るのだとか。で、集合時間が23時30分…えぇ徹夜での応援なのですよ。三州さんの車で移動し、可能であれば伴走をするとのこと。集まったメンバーはわたしと三州さんを含め5名。1名は三州さんの「グルメを楽しんで、夜景を見に行こう」という言葉に騙されたとか…

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寒さのピークは過ぎたとはいえ、2月28日から3月1日にかけてのナイトラン。ランナーも相当寒くてタイムも出ないのではないかと思ったが、大きな勘違いだった。トップランナーはわたしたちが応援をはじめた時点ですでに156kmを走っていた。最終的に優勝者は203kmを22時間31分で走っている。意味がわからない。

わたしたちが応援する選手のなかにそんな神がかった選手はいない。特別な才能があるわけではないが、この超長距離に挑戦する気持ちはある。そこがクレイジーランナーがクレイジーたる所以なのだ。自分の限界を自分で決めずに、もっと出来るはずと自分を鼓舞する。周りが無理といえば言うほど燃えてくる。

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結果、完走できたランナーもいれば、途中で諦めたランナーもいる。完走できても自分のパフォーマンスに納得していなランナーもいるだろう。結果はどうであれその場に立ったすべてのランナーを尊敬する。信じられない次元で自分と戦うクレイジーランナーたちはなぜここまで自分を追い込めるのだろう。彼らを駆り立てるものはいったい何なのか知りたい。

とはいえ、わたしはこの大会には出ないような気がする。わたしはウルトラマラソンがあまり好きではない。それはもう相性のようなもので、直感的に苦手なのだ。それでも、この大会を追い続けることはきっとこれからも続けるだろう。ただひたすらにゴールだけを目指すクレイジーランナーが一堂に会する「小江戸大江戸」をもっと深く知りたくなった。

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