北海道マラソン、また走りたいと思える大会のひとつになったのだが、ひとつだけ気になったことがあった。それはエイドで散乱している紙コップだ。給水を終えたランナーの多くがその場に紙コップを捨てていく。
これは何もランナーだけの問題ではない。ゴミ箱まで持って行こうにもそのゴミ箱が見つからなかったり、見つけにくかったりするうえに、そもそもゴミ箱が少なすぎる。
ランナーにしてみれば「その場に捨てろ」と言われているようなもの。
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裸足ランナーのことなど知ったことではないかと思うが、紙コップの角は踏みつけると思いのほか痛いのだ。シューズを履いていても滑りやすそうで非常に危険な気がするのだが、運営側はどう考えているのだろうか。
ランナーたちが走り終えたコースを清掃するボランティアの人たちを見ていると「そういういものだ」としているようにも感じられる。感覚の違いとでも言えばいいのだろうか、運営側はきっと問題とも考えていないのかもしれない。
「汚れたら掃除すればいい」という文化と「汚れないように気をつける」という文化の違いだろうか。北海道の人たちについて詳しく知らないのでなんとも言えないが、問題だと感じている人もいるのだと伝える必要もあるのでここで書いておこう。
ゴミ箱はいまの倍は置くべきだ。しかも目につくように、ランナーの動線を邪魔しないように。
少なくとも北海道マラソンを走るようなランナーの多くはゴミ箱が見えればゴミ箱に入れるだろう。もちろん、そうでない人もいるだろう。それでも基本的には捨ててくれる人たちのはずだ。
この風景を見ていない人は信じられないだろうが、まるで雪が降ったかのように一面が紙コップとスポンジで真っ白になるのだ。
今年は気温があまり上がらなかったからよかったが、昨年は悪臭で吐いたランナーもいたのだとか。北海道マラソンがもっともっと市民ランナーに開かれた大会になることを望むなら多少参加費が上げてでもゴミ箱を増やして欲しい。
高温だとか、単調なコースだとかは仕方のないことだが、これは人為的に改善できる部分だ。北海道マラソンはクリーンな大会を目指してもらいたい。澄んだ空気、大自然の中を走る大会に白い紙コップが散乱している光景は似合わない。
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