ハダシストと名乗っていますがシューズが好きです。
というわけで、先日ナイキの新作展示会に行ってきました。行ってきたというよりは呼んでもらったんですが、情報発信していると呼んでもらえるものなんですね。
その真面目な記事はこちら:2016年夏ナイキフライニットという世界への切符
ナイキのフライニット好きなシューズです。締め付けられない感じが裸足に近くて、しかもしっかり走れるシューズ。展示会はそのフライニットの新作紹介だったので大興奮です。
ナイキさんいい仕事するなぁと思ってたわけですよ。
ただ展示会なので試し履きができないので、帰りに日比谷のラフィネでシューズを借りて皇居周りを2周ほどはしってみました。
本当はスピード系のシューズを選びたかったのですが、水曜日ということもあって利用者が多く、すでにサイズがなくて選べるのはナイキ フリーとナイキ ルナエピックのみ。
ナイキフリーは履いたことがあるので、この日はルナエピックを選ぶことに。
ルナエピックには「Nike Lunarlon」という技術が導入されています。衝撃の吸収力が高く、高反発が売り物です。借りたモデルはハイカットモデルで、足首まで保護してくれます。
最初、足首が気になるかと思ったのですが、むしろカット面がないためこれに関しては快適。
上記特設ページはナイキのページなのであたり前ですが、みんなべた褒めしてみます。体重移動をしやすいとか、クッション性の高さ、そして反発力ととても評価が高いシューズということになっています。
ただ、ハダシストとしては「二度と履かないシューズ」でした。
これだけの人が絶賛しているので悪いシューズというわけではありません。ただわたしとは相性が合わなかったというだけのこと。裸足系の人には向いていないシューズということです。
そんなものクッション性の高さを売りにしている時点でわかるだろと言われそうですが、そんなもの自分で試さないでダメだとか決めつけてたら、得られるものなんて何もありません。
ただやっぱりクッション性が気持ち悪い。着地した瞬間にゲル状の何かを踏んづけたようなグニュッという感覚。まぁこれはいいとしましょう。
問題は反発力です。
確かに反発力はあります。ただその反発力の質がわたしの好みではありません。
- ・反発のタイミングがワンテンポ遅い
- ・反発力が左右にブレる
反発のタイミングは明らかに遅く感じます、コンマ何秒かの世界ですが、クッションで衝撃を受けている分、推進力を生み出すまでにやはりコンマ何秒か遅くなるため、いつもの走りよりもワンテンポ遅れます。
ただこれはランニング技術というか慣れの問題です。毎日ルナエピックやクッション性の高いシューズを履いていれば慣れてしまいます。
一番問題だと感じたのは、反発力が真っ直ぐではないということ。機械系のエンジニアならわかると思いますが、このソールを圧縮させたら、開放時に発生する反発力はどうやっても真っ直ぐにはなりません。
走っていれば大した問題にならない微量なのですが、反発力がやや外側に向いて発生したり、内側に発生したりします。それが着地するたびに、しかも左右でもバラバラに変わってきます。
ただガイドもあるので、最終的にはまっすぐになります。踏み出しの瞬間に左右に振られる。ルナエピックはそんなシューズです。
そして最大の問題は、吸収した力をすべて反発に使っているわけではないということ。10の吸収に対して3〜4くらいの反発しかないように感じます。
もちろん、これを履くと体のバネはほとんど使えません。わたしの走りは足の裏、ふくらはぎの奥、ハムストリングの奥、脊柱起立筋を圧縮させてそのパワーを開放させて走ります。
ルナエピックはその圧縮をさせてくれません。
足裏のアーチもできないですし、ふくらはぎもハリがありません。脊柱起立筋もいつもよりも圧縮できません。もちろんゼロではないので、ようは体のバネとシューズのバネをうまく使えということなのでしょう。
繰り返しになりますが、決して悪いシューズというわけではありません。伝えたいことは走り方に合ったシューズというのはあるということです。
ルナエピックにはルナエピックに合った走り方があります。
そういう意味でわたしに合ってそうなのがナイキ トレイン ウルトラファスト フライニット。これはランニングシューズではなく、トレーニングシューズという分類です。
ソールがフラットで、しっかりとした着地が期待できそうな構造。しかも軽量ですのでわたし好みです。実際に履いて走ってみないとわかりませんが、直感的に最高のシューズの匂いがします。
これはランナーじゃなくても、サッカーやバスケット、その他すべてのスポーツのトレーニング用に向いています。もちろんランニング用にも。
同じナイキでもいろいろなシューズがあるものです。裸足系のランナーさんの多くは「シューズなんていらない」って言いますが、わたしはこのシューズの違い、製作者の想いを汲みとって走るのが好きです。
今回のルナエピックのように、自分に合わないことも含めてシューズが好き。
そんなことを言いながら今日もまた裸足で走りに行ってしまうわけですが・・・
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