やさしさと活力にあふれるまち「飛騨高山」で呑んだくれる

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到着して数分でこの街を好きだと思ってしまった。わたしが好きな場所というのはいくつかの共通点がある。緑が豊かであること、山が近くにあること、そして清流があること。それがわたしに気持ちのゆとりを与えてくれる。山と緑というのは幼少時代に育った神戸の鈴蘭台と大阪の箕面の影響だろう。神戸・大阪育ちではあるものの、自然豊かな場所で育ったためいまでも緑がないと落ち着かない。清流はいつからかは覚えていない。ただ、好きなる場所には必ず綺麗な水が流れているのだ。

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水がよければ食べ物が美味しい。これは絶対的な法則だ。例えば同じ吉野家の牛丼にしても、同じお米同じ肉でもごはんを炊く水が違うだけでご飯の味は変わってくる。水道水でも水がきれいな地域の水は間違いなく美味しいので、当然同じ牛丼でも味が変わってくる。そして、高山は四方を標高の高い山に囲まれているからこれでもかというぐらいきれいな水が流れているので、食べものが美味しくないはずがない。

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何を食べても美味しいのだけれども、水が美味しいところでまず食べるのは蕎麦。そして日本酒だ。これぞ日本人の心だと思う。美味しい蕎麦と日本酒があれば心が満たされる。今回は残念なことにウルトラマラソンでの高山訪問で、マラソン前に蕎麦屋に入ったので蕎麦と日本酒という組み合わせは出来なかったが、そのためだけに高山に行っていいと思えるほど美味しい蕎麦をいただいた。

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寿美久のほうば山菜蕎麦はわたし好みというかドストライクの蕎麦だった。そしてこれまで飲んだことないほどにそば湯が美味しい。蕎麦屋でそば湯をほめるのもなんですが、蕎麦の味以上にそば湯が美味しすぎる。もちろん蕎麦が美味しいからそば湯が美味しいのだけれども、やはり美味しい水のなせる技だろう。

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高山といえば忘れてはいけないのが飛騨牛である。わたしは普段肉を食べないのだけれども、飛騨牛を食べないわけにはいかない。というよりは、高山のお店の1/3は飛騨牛のお店、1/3が高山ラーメン、1/3がその他という感じがするほど飛騨牛のお店が多い。この街にはきっとオージー・ビーフなど存在しない。飛騨牛は朴葉焼きでいただく。こんな美味しい肉が身近にあったら肉を食べない生活は成立しなくなる。日本酒にもあうが、ぜひともご飯と一緒に食べたい逸品だ。

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高山ラーメンは……まぁそんなでもない。普通のラーメン、いや中華そばだ。可もなく不可もなく。違うお店に行けばまた違う味に会えるのかもしれない。

話がそれるが、ちょっと自慢させて欲しい。飛騨牛を食べた居酒屋さんで飛騨高山ウルトラマラソンに来ていたFM横浜のDJ柴田聡さんとランニングアドバイザーの長谷川さんにばったり。しっかり万里の長城マラソンをアピールしてきた。こういう人たちに「知ってもらう」ことが大切。そして、高山ラーメンのお店でもお二人に会う……縁ってこういうのを言うのだろうか。違う世界に住む人と思ってた人が目の前にいて言葉をかわせるなんて、ウルトラマラソンを完走するよりも何倍も嬉しかったりする。

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さて、高山のお話。高山といえば古い町並みが有名だ。ちょっとわざとらしい感じもするけど、そういうのも嫌いじゃない。骨組みを残して外観は補修を続けているのだろう。あまりにもきれいすぎるのだけれども、ここまで徹底していると気持ちいい。古いものを古いまま残すのではなく、現代に合うように更新していく。そういう街は歩いているだけで楽しくなる。マラソン前、マラソン後どれだけ歩いただろう。とにかくブラブラするのが楽しい街なのだ。

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その古い町並みには酒蔵がいくつかある。1杯200円前後で試飲ができる。試飲ならタダだろうなんて思うなかれ。超高級酒も数百円で50mlいただけるのだ。だいたい、無料にしたら街が酔っぱらいで溢れることになる。わたしが見つけただけで5店舗あって、2杯ずつ飲んだら500mlにもなる。酒蔵で試飲しては街で買食いする。それを平日の午前中からしたのだからもうたまらない。立派な酔っぱらいの完成である。

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高山は本当にすばらしい。本心はウルトラマラソン抜きでゆっくり来たい。ただ、関東から高山まで5時間もかかるのだ。家を出てからかかる時間という意味では台湾よりも遠いかもしれない。年にそう何回も来れる場所ではない。それでも来年、北陸新幹線が開通すれば1時間ほど短縮される。年に何回もは無理でも1年に1回は来たいと思う場所になったので本当にありがたい。新幹線が開通したら、また呑んだくれに来るとしよう。

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