自分の立ち位置に迷ったら

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自分で言うのも何ですが、自分の立ち位置というものを冷静に考えてみると、実に不思議な場所にいることがわかります。こうやってブログで偉そうなことを書いている自分は、世間的にはとても無名です。

ランニング業界においても、誰もが知るという存在ではありません。わたしの記事を読んでくれる人は多くても、重松貴志という人間を知っているランナーはほんの一部です。

周りの人は、文章がわかりやすいと言ってくれますが、先月のクリールにあった、クリールの元編集長が書いたBREAKING2.0の記事を読むと、いかに自分が劣っているのか、その力のさを示されてしまいました。

走ってみれば、わたしよりも早いランナーなんて無数にいます。ランナーとしてのわたしの実力なんて、冷静に考えれば、中の上といったところでしょうか。速くもないしクレイジーでもない。

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でも、わたしには世界のアドベンチャーレースに出るような仲間もいれば、日本代表のユニフォームを着るような仲間もいます。日本の規格では収まらなくなったトレランのランナーもつながりがあります。

そういう人たちが近くにいると、ときどき自分のことを勘違いしてしまいそうになります。

でもそのたびに自分に言い聞かせます。すごいのはその人たちであって、自分がすごいわけではないということを。そして、自分には自分を輝かせる場が他にあるということを。

正直、どんな世界でもトップクラスの人たちを見ていると、本当に羨ましいなと思います。その才能を羨ましいとおもうことはありませんが、自分を活かせる場を得ている人たちは素晴らしいなと思います。

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少なくともわたしは、41年間も生きてきて他者よりも圧倒的に優れたものなんて何ひとつ持っていません。

でも、ときどき物書きに対しては、何かを伝えるということに関しては、能力以上の評価をしてくれる人たちがいます。正直、それは買い被り過ぎだと思うのですが、ひとつの評価として純粋に嬉しくは感じます。

それでも自分を特別だと感じることは1ミリもありません。

カリスマ性があるわけではなく、特別ない才能があるわけでもない。人よりちょっとだけ自由なだけ。縛られるのが苦手なだけ。世の中でうまくやれない分、自分の生き方を模索しているだけ。

だから、変人扱いされるのは慣れているけど、持ち上げられるのは得意じゃないし、あんまり居心地は良くない。

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裸足の世界でも、裸足の河童はなんとなく知ってくれている人が多いけど、むしろ知らないと言ってくれる人がもっと増えてくれればいいと思っています。裸足の世界でわたしよりも有名になるべき人はいっぱいいます。

あんな格好をして走っていることを考えると、説得力がまったくないのですが、わたしは目立つのが得意ではありません。基本的に受け身体質ですし。

裸足ランニングをしている人たちの多くは、その手法について多くの人に広めようと頑張っています。わたしは、身近なラン仲間にすら、自ら裸足ランニングを勧めようとしたことはありません。

それがいいとか悪いとかではなく、自分のやり方や自分の生き方が正しいのは、自分の中だけだと考えているからです。裸足で走りたいという人にはアドバイスをします。うまく走れるようになりたいという人にもアドバイスをします。

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でもランニングは速く走れることや、健康的に走れることよりも、走ることが特別ではなく、もっとみんなの日常に寄り添うものになってもらいたいと考えています。

そのために、裸足である必要性は感じませんし、シューズを履いてケガをするなら、シューズを履いてケガをしない走り方を教えたい。少なくともわたしはそれを少しだけ知っているわけですし。

でも、裸足ランニングクラブの吉野さんたちがやっていることを否定するつもりもないですし、むしろ裸足を始めたいという人には裸足ランニングクラブで基礎を学んだほうがいいと伝えています。

ただ、個人的には裸足で走ることをほんの少しも特別なことだとは思いません。人間にそれだけの可能性があるだけのことで、わたしが特別ではなく、人間の体がそうできているだけです。

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文章を書くことも、1日に2万文字も書いていれば誰だってそれなりの文章を書けるようになります。もしわたしに才能があるとするなら、1日に2万文字を毎日書いてもほんの少しも辛いと思わないということでしょうか。

これは神様が与えてくれたものか、もしくは親の教育の賜物でしょう。わたしの努力の結果ではありません。

それでもわたしは、自分自身を取るに足りない男だとは思いません。特別でないから、世界を変える何かを背負うことができないとも思いません。眼の前にいるたった1人の人を喜ばせることだってできるはずです。

足りないものは埋めていけばいい。

大事なことはここで満足しないこと。自分自身に妥協しないこと。自分を裏切らないこと。これだけを守ることができれば、いまの立ち位置からまた違う場所には行けるのかなとは思います。

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ˇ自分よりも才能がある人がいくらでもいますが、そのことによってわたしのやることが無意味になるわけではありません。きっとわたしだけでなく、それはすべての人に言えることです。

わたしたちは、それぞれに生きている意味があり、きっと誰かに必要されています。それは今のことなのか、10年後のことなのかはわかりませんが。いまは自分の立ち位置に疑問を感じても、それはまだきっと道の途中。

自分を信じてひたすら突き進むだけ。

とりあえずわたしは、そうやって一歩を踏み出していきます。驕らず卑下せず、素直に真っ直ぐに。


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著者:レオ ブスカーリア
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