結局ハダシストは奈良を好きになったのか

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奈良マラソン前に、「奈良とは相性が良くない」というようなニュアンスのことを書きましたが、マラソンを走って何かが変わったのか。

結論から言えば、マラソンを走っても気持ちに変化は起こりませんでした。ただし、マラソン以外の部分で、また奈良に向かう理由はできました。

走りながら、なぜ奈良に溶け込むことができないのかを感じようとしました。これはあくまでもわたしの感覚ですが、奈良という街には統一性がありません。協調性といったほうがしっくりくるのでしょうか。

すごく分かりにくいかもしれませんが、街がとてもちぐはぐしています。例えば商店街でも、お店が一列に並んでいるということはなく、それぞれが好きなように凸凹しています。

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わたしは機械設計者として15年間働いてきたということもあり、そういうバラバラな感じのものを見ると落ち着きがなくなります。意味のない段差は、設計においては無駄でしかありません。

一定の制約の中できれいに収めるには、できるだけ同一直線状に並べるのが基本です。

でも奈良の街はそうなっていません。理由は簡単です。この街には無意味な制約がないのでしょう。それぞれが自由に自分を表現できる。それが奈良なのではないかとわたしは感じています。

わたしは不自由の中に自由を探すタイプですので、自由を与えられると居心地が悪くなります。これが、奈良との相性の悪さにつながっているような気がします。

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そして、もうひとつ相性が良くない理由を見つけました。

宿泊したゲストハウスの常連さんが言っていたのですが、奈良は磁場が高いそうです。本当かどうかは知りませんが、磁場が高いところに住んでいる人たちは穏やかになるとも言っていました。

悪いものが近づきにくくなるらしいのですか、それを聞いて変に納得しました。

わたしのような欲の塊の人間にとって、そういう場所はそもそも相性が良くないのでしょう。わたしは無欲だと思われがちですが、決してそういうわけではありません。

むしろ欲が強すぎて、普通の人が望むような欲の部分が霞んでいるだけです。

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自分の夢を実現したいという欲は強いですし、誰にも支配されたくない欲はかなりのものです。たった1人でいいから、深く愛し合える人が欲しいという気持ちもあります。

そういう欲深さが、奈良の磁場と反発しているなら、伊勢神宮のような場所との相性の悪さも説明できます。ただし、わたしはそういう目に見えないものを信じるタイプではありません。

そういう可能性があれば面白いのになと思う程度です。

ただ、そこまで相性が悪いとしても、わたしは奈良の若い人たちのものづくりに対する姿勢というのはちょっと気になり始めています。土地柄なのか古いものを活かしつつ新しいことに挑戦しようとする若い人の姿が目立ちます。

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それが一番良く現れているのが、飲食店かもしれません。

奈良は美味しいお店とそうでないお店がはっきりしています。もちろんこれは主観ですので、わたしの好みに合うお店とそうでないお店がはっきりしています。

最初は好みのお見せがなかなか見つけられなかったのですが、奈良との相性について考えた結果、こういうお店なら合うかもという勘が働き、最終的にはいくつかの素敵なお店に出会うことができました。

ただ、それは飲食店だけではなく、他のお店もそうですし、そこで働く人もそうなのでしょう。今はまだ合わないと感じる物のほうが多いかもしれませんが、いい関係を築けそうな予感はあります。

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だったら、また行くしかないじゃないですか。

というわけで、来年の奈良マラソンも現段階では前向きに考えています。少なくともまた行きたくなるお店が3つありますので、がっかりすることはないはずです。

それっぽいことを言っても、結局は食いしん坊である自分がすべてなのかもしれません。美味しいものがあれば、そこを好きになっていく。人間なんてそんなもんですよね。


語りだす奈良 118の物語
著者:西山 厚
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