人が休んでいる間に働くフリーランスが生き残る

人が休んでいる間に働くフリーランスが生き残る

世の中はお盆で帰省するかどうかで迷っている人もいるようですが、そういえばお盆に帰省したことなど1度もなく、それどころか年末年始の帰省もひとり暮らしを始めてから1回だけ。フリーランスになる前から帰省をしないタイプでしたので、もちろん今年も帰省はしません。

そもそもフリーランスというのは人が休んでいる間に働くもの。反対に人が働いているときに休む。これができている人だけが、フリーランスとして生き残れるのではないかと考えています。10年で約90%もが廃業する厳しい世界で生き残るには、みんなと同じ道を歩まない強い意志が求められます。

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夏場のUberEatsの配達を気温の高い昼に行う

夏場のUberEatsの配達。昼間は35℃を超えるような日もあり、かなり体を酷使します。ですので、多くの配達員が日が沈んでから配達を始めます。夏の昼と冬の夜は配達しないのがセオリーです。そうしないと体が持たないからです。

でもわたしは11〜17時で配達をしています。これを導入したのは最近ですが、気温の上昇に合わせて、6時間での配達件数が増えつつあります。6時間で15配達がギリギリでしたが、昨日は18配達をしています。1時間に3件のペースです。

なぜ昼間に配達をするのか。答えはシンプルで「他の人が休んでいる」からです。配達員もそうですし、休日を自宅で過ごしている会社員の人もそうです。みんなが休んでいるなら、それは稼ぎどきであり働きどきでもあります。

35℃が大変かどうかは関係なく、そんなものは準備をしっかりとしていれば乗り切れます。体温を超えるような気温になると話は少し変わってきますが、それ以下ならやりようはいくらでもあります。暑いからといって働かないのも選択肢のひとつかもしれませんが、そういう人はきっと長く続きません。

みんなと同じ道を歩んで生き残れるほど、個人事業主は甘くありません。苦しいという理由だけで楽な道を選ぶ。これは最悪の選択と言っても過言ではありません。個人事業主はみんながやらないことをやるから必要とされます。だから、わたしは昼間の人の少ない時間に稼働しています。

人が少ないので配達の依頼が鳴り止むことはありません。

フリーランスは階段を自分で上がらなくてはいけない

会社というのは1人くらい仕事をサボっていても、上手く機能します。サボっていいという話ではなく、そういう仕組みがあるのが会社だという話です。若い人は「自分がいないと職場が回らない」なんて言うことがありますが、ただの勘違いです。

言い方は悪いですが、代わりはいくらでもいます。いくらでもいないと、それは会社とは言えません。それぞれが歯車になっていて、組織全体が収益を出すような仕組みになっていて、スキルや立場に合わせて仕事が割り振られ、組織全体が前に進んでいれば、自分自身も前に動きます。

ところがフリーランスは、自分が動かないと稼げません。そんなのあたり前だと思うかもしれませんが、すぐに廃業してしまう人の多くが、このことの本質を理解していません。独立してすぐは、仕事のあてがある人がほとんどかと思います(わたしはあてなく辞めましたが)。

ですのでしばらくは仕事があります。時間が自由になるフリーランスもいいものだと思ったりします。でも、その仕事がある日突然なくなります。仕事が途切れて危機感を持てばいいのですが、会社員のときの気持ちが抜けていないと、なぜかここで「待ち」を選びます。

会社員なら待っていれば仕事が自然と流れてきますが、フリーランスにとって「待ち」とは階段の途中で止まってしまうことを意味します。何も起こりません。どんどん手持ちの資金が減っていき、最終的には生活ができなくなるので、会社員に戻ります。

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会社員時代のやり方を手放してがむしゃらに働く

働き方は人それぞれだと思いますが、フリーランスで長く働き続けたいのであれば、起きている時間はすべて仕事に使うものだと考えたほうがいい。もちろん、これはわたしだけの経験則ですので、必ず正しいとは言えません。

才能のある人は、もっと効率的に働くことができるのかもしれません。でも、わたしのような凡人が生き抜いていくには、休んでいる暇なんてありません。人が休んでいるときに働くのはもちろんのこと、人が働いている時間も働きます。

朝起きてライティングを始めて、昼前に都内に出て夕方までUberEatsの配達。家に戻ったら寝るまでライティング。ずっとこれの繰り返しです。UberEatsを始めるまでは、起きてから寝るまでライティングです。

なぜそんなにも働くのか。才能がない人がフリーランスで働き続けるには、それ以外に道がないからです。だからわたしにとっての気分転換は、マラソン遠征だったりするのですが、それだって実際には休みというよりは仕事です。

そこまでしても廃業するフリーランスも多数います。10年で90%近くが辞めるわけですから、がむしゃらさに加えて運も影響します。でも運がいいだけでは生き残れません。全力で仕事と向き合っているベースがあって、始めてチャンスが与えられます。

働くのが楽しいか?そうでないなら別の道を選べ

起きている時間はすべて仕事となると、仕事が楽しくないと続きません。ライティングもそうですし、UberEatsの配達も同じです。もちろん楽しいことばかりではありません。UberEatsで4kmくらいのドロップで僻地に飛ばされたらイラッとします。ライティングで上手く書けなくて、全消しして凹むこともあります。

でもトータルとして考えたときに、どちらも楽しいものです。最近始めたばかりですが、ランニングのトレーナーも目に見えて成長が伝わってくるので楽しい。仕事だから稼ぐことが重要なんですが、順番を間違ってはいけません。

ベースにあるのは楽しいという思い。もしくは熱狂できるくらいにハマれること。個人事業主は誰かに「働け」と言われることもありません。でも、働かないと1円にもなりません。熱を出そうが、交通事故に合おうが生きていくためには仕事が必要。

その働く情熱を維持し続けるには、好きであることが大前提になります。寝ても覚めても仕事のことばかり考えている。こう書くとただの仕事人間のように思えるかもしれませんが、わたしの場合には基本的に遊んでいるのと違いはありません。

楽しいから好きだから働いている。飽きることもないし、やりたくないと感じたこともありません。ただ、わたしの場合は熱狂はしませんが。静かに燃えているという感じです。弱火でゆっくりコトコトと。がんばることなく楽しんでいるだけ。

このスタンスでいられるかどうかが、個人事業主を継続できる分かれ目になるのではないかと思います。もう少し専門性の高い仕事になると、社会貢献とかもっと崇高なことを考えるのでしょうが、わたしは自分のことしか考えない下賤な人間ですので。

そういう立場でやってきた人間からすれば、楽しくないなら個人事業主じゃない道のほうがいいんじゃないかとは思います。UberEatsもライティングも、好きだから続けられる。楽しくないなら、もっと他に適した仕事があるはずです。無理にしがみつくような仕事でもありませんので、鞍替えすることをおすすめします。

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まとめ

フリーランスに休みなどない。これがわたしの基本的なスタンスです。それをつらいと感じることもなく、むしろそれがあたり前だと思えるようでないと、10年後に生き残れる10%に入ることはできません。まだ5年しか経過していないわたしが言っても説得力がありませんが。

休みにしたいことがあるなら、それを仕事にしたほうがいい。わたしは時間があるなら配達をしていたいし、1文字でも多く書きたい。UberEatsのほうは配達が楽しいというよりは、ひとつとして同じ配達がない中での試行錯誤が面白いと感じていますが、実はどちらもクリエイティブな仕事だと思っています。

そしてわたしは、何かを作り出すのが好き。それを仕事にできるのがフリーランスという働き方です。みんなと同じでは生き残れない。休んでいても生き残れない。自分だけのスタイルを見つけ出し、必要とされるだけのスキルを身につける。会社員にはない緊張感の中で日々を過ごせます。

でも、やっぱりおすすめはしません。他人の人生に責任持てませんから。ただわたしは「人が休んでいる間に働く」を貫きますけどね。

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