SNSで否定や批判をするリスク【神野大地選手のナイキシューズ使用について】

SNSで否定や批判をするリスク【神野大地選手のナイキシューズ使用について】

先日の防府読売マラソンで神野大地選手がニューバランスのシューズではなく、ナイキのシューズを履いているという投稿がちょっとした騒ぎになってました。最終的には神野大地選手がニューバランスとの契約は終了していると説明して、とりあえずは落ち着いたのですが、私が気になったのはなぜそんなことを赤の他人がいちいち口出しするのかということ。

もし神野大地選手がニューバランスと契約をしている状態でナイキのシューズを履いたとしても、それは間違いなくニューバランスと話が付いていることです。当事者でもない周りがどうこういうことではありませんし、話がついているなら誰にも迷惑はかけていないわけです。少なくとも、あれこれ言っている人たちに損失があったわけでもない。

なにのSNSで騒ぐのはみんなよっぽど暇なのか、それとも自分の正義を世の中に伝えなくてはという使命感を持って生きているのか。だとしたら、世の中は正義で溢れているわけなんですが、実際にはそういうことはありません。誰かを批判する人もどこかで誉められないようなことをしているはずで、少なくとも私は絶対的な正義の人に出会ったことはありません。

絶対的な正義がなければ人を批判してはいけないのかというと、別に勝手にすればいいと思うのですが、自分の中で矛盾を抱えるような言葉は、最終的に自分を苦しめることになります。ポジショントークをすると他のポジションに立てなくなり、立たざるを得なくなったときに精神的に不安定な状態になってしまいます。

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UberEatsの配達員に対して散々悪口を言って、あんなもの絶対に使わないと宣言した人が、なんらかの理由で使わなくてはいけなくなったときに自己矛盾が発生します。絶対にやらないと言ったことをやることで、精神的に不安定な状態になり、体調を崩すきっかけになります。何かの間違いでUberEatsの配達員をすることになったら、心は間違いなく壊れることでしょう。

想像力が足りてないんだろうなとは思います。それは学校で習わないことで、大人が子どもに対して生きる知恵として教えることなのですが、両親共働きで疲れ果てた家族にそんな教育をする余裕なんてありません。だから誰が悪いというわけではないのですが、想像力の欠如というのは、今の日本人が抱えている大きな問題のひとつです。

もっとシンプルに考えることもできます。本人のいないところで、否定したり批判したりするのはかっこ悪いことだという文化が薄れています。いや、その文化がかつての日本にあったかどうかはわかりません。でも学年に1人くらいは、そういうのを「カッコ悪いからやめとけ」という人がいたような気がします。今はそんなことを言ったらイジメの標的ですが。

いずれにしてもSNSというのはとても厄介で、個人的な感情や正義をダイレクトにぶつけてはいけないツールです。メールというツールができたときに、文章に感情を乗せる人がいましたが、あれと同じで、SNSの使い方をわかっていない人が少なくないなと思います。SNSはメールよりもタチが悪いです。不特定多数が目にすることになるので。

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でも自分の正義を振り回したい人は、1人でも多くの人に「あなたは正しい」と言ってもらいたいから、不特定多数が目にする環境を好都合と思うんでしょうね。ただSNSは諸刃の剣で同意者と同じ数の敵を作ると思ったほうがいい。この世の中に絶対的な正義がないのですから。誰かを批判するようなことを書いたらなおさらです。

もちろん好きに使えばいいんですよ、リスクを受け入れた上で。映画の感想を「面白かった」「面白くなかった」と書くのは自由。でも書き方を間違えれば袋叩きにあったり、友達をなくすのがSNS。そう、結局のところ書き方の問題なんです。でも私のように言葉狩りをされないための予防線だらけの言葉は人には響きません。

なぜ他人に認められたくなるのか、私にはよくわかりません。自分の主張や自分の正義なんて、他の人に理解してもらう必要はなく、自分で守ればいいだけ。相反する誰かの発言や行動は「そういう人もいるよね」で済むはずです。ところが実際には多くの人が他人のことにあれこれ口を出す。やっぱり暇なんでしょうね。

もしくは批判することが人生の楽しみになっているか。そうなるとやっぱり「カッコ悪い」です。自分の主張をするのはいいのですが、そのために誰かを下げるようなこと、叩くようなことはしないほうがいい。上に立ちたいなら、相対的に自分を上げるのではなく、絶対的に上げていきましょう。私にしてみれば上に立ちたいと思うこと自体が「カッコ悪い」ですけどね。

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