境川の源流を求めて【後編】〜大和から境川源流まで〜

とにかく暑い1日でした。今日ブログを読んだ人はどれぐらい暑かったかなんとなくわかると思うけど、数カ月後、数年後にこの記事に辿り着いた人に向けてどれだけ暑い日だったかを書いておきましょう。まず10月だというのに30℃を超える気温。走っている途中で蝉の鳴き声が聞こえ始める。長生きのセミかと思ったけど、おそらく前日からの暑さも相まって夏だと勘違いしたセミたちが出てきてしまったのでしょう。東京では桜の開花がみられたらしい。そんな日においらは境川の源流を求めて30キロの旅に出ました。

 

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前日は22.66kmで自宅近くまで進んでいたけど、その時点で足はパンパン。今朝はスタートから完全に足が上がりません。ほぼ散歩のようなスピードでスタートしました。とはいえいつものランニングコースなのでコツコツ進むだけです。2.5kmで国道246号線に到達。

事件はそこで起きた!

念のためにリュックの中に財布があるかの確認をしてみました。これはもう習慣みたいなもんで、旅ランをする時はあるとわかっていてもこまめに確認をしているのです。が、この時は違いました。あると思っていた財布がないのです。小銭入れが入っていたけど所持金11円…。はい、帰宅です。近道で戻ったので片道2キロだったけど、重くて動かない足なのでとにかく時間が掛かる、往復で約30分のロスです。そして4キロ分の疲労が追加されました。

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やってしまったものは仕方ないと気を取り直して川沿いを街だに向かいます。ここもいつもの練習コース。1週間に1回ぐらい走っている勝手知ったるコース。それだけに自分のペースの遅さが引き立ちます。すでに汗がつぶのようになっています。向かいからくるランナーのほとんどは汗だく状態。人はなぜそこまでして走るのだろう…

なんとか9km(プラス4km)で町田に到着。暑さに負けてアイスを購入です。もちろん水分も。家を出るときに持って出た500mlがすでにからっぽ。普段の練習なら町田までの往復で水分補給は公園一口水を含む程度なのに。

ここからはまったく知らない道になります。境川はかなり曲がりくねった川だったそうで、度々反乱して洪水になってきた歴史があり、大幅な治水工事をしたそうです。そのせいか、町田から橋本までの川は見事なくらいにまっすぐです。ところが、この弊害があって、もともと川で相模原市と町田市に分かれていていたのが、川を真っ直ぐにしたことで逆側に取り残された地域が出てきたのです。それも大量に。

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地図を見てもらえればわかるのですが、境川を真ん中に飛び地がかなり多くあるというおかしなことがいまだに続いているのだとか。川沿いに中学校なんかがあって、これまでそこの学区だったのに、工事のせいであなたは逆側ねと言われれば誰だって反発するよね。しかも東京都民と神奈川県民という大きな違いが出るんですから。出身地が東京と神奈川じゃえらい違いですよ。どっちがいいのかは知りませんが。

境川の蛇行は橋本を過ぎるとその姿を今でも見ることができます。蛇行し過ぎて川沿いの道がありません。なので途中からは町田街道を行くことに。ここらへんまで来ると川はかなり細くなります。助走できれば飛び越えれそうな感じです。

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青少年センターの看板が見えればもう少しです。もう少しですが、もうこの時点で走ることができない状態でした。きつくはないけど軽く上り坂になっていたのが追い打ちをかけてきました。というわけで最後の2kmはウォーキング。

青少年センターの建物からはさらに奥に進んでいきます。キャンプ場を越えてさらに奥に。ハイキングコースなんでしょう。数年前の大雨か台風で道が塞がれたらしいのですが、今ではきちんと整備されていて歩きやすい。そしてとうとうたどり着きました。境川の源流に。どこが源流というわけではなくその沢に集まってくる水が源流になるのだとか。見たところ2ヶ所から水が流れ落ちてきてたのですが、どちらも危険なので途中までしか行けません。

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さっそく飲んでみます。湧水を見るといつも飲んでしまうのですが、いまだにお腹を壊したことがないのできっとそういう面では胃は強いのでしょう。味は無味無臭ってやつでしょうか。すっきりしている感じはします。もっと飲みたかったのですが、頭上ででっかい蜂が威嚇してくるので早々に退散しました。

無事源流に辿り着いたので帰宅です。帰宅したいのです…どうやって?

そう、ここは相模原の僻地、バスもあるのですが1時間に2本。バス停に着いた時には数分前に出発した後でした。あと20分待つかもっと大きな通りにでるか。考えるまもなく走りだしました。なんなら相原駅まで走ろうかという気持ちで。実はこの青少年センターの最寄り駅、距離だけなら実は高尾山口になります。ちょっと心が揺れたのは事実です。なんなら高尾山頂まで行ってやろうかと…。もちろん気持ちとは裏腹に足はもう限界です。源流から4kmほど走ったところでバスを見つけてそこから乗車。

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ガーミンの記録は31.1kmだけど、家に財布を取りに戻ったのとこの4kmは入っていなので約39キロの旅ランでした。これぐらいだったら普段なら高尾山を目指せるかなとちょっと良からぬことが頭に浮かんだのは言うまでもありません。川沿いにこだわらなければ余裕でしょう。そうなると次回は河口から源流まで1日で走るか、自宅から高尾山頂まで走るかのどっちかだな。どちらにしても楽しそうだ。

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