日本人の95%がランナーではないことを忘れてはいけない

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1年に1回以上走る人は約1000万人、1週間に1回以上走る人は約500万人です。ランニングブームとはいえ、ランニングをする人は日本人の5%程度でしかありません。

野球の競技人口は約800万人、サッカーが約600万人ですので、それなりに市民権を得ているようにも感じます。ただ覚えておかなくてはいけないのは、「ほとんどの人はマラソンに興味がない」という事実。

野球やサッカーの大会が、他の人たちに与える影響はほとんどないのに対して、マラソンは数千人か数万人のランナーのために道路を封鎖して、ランナーの10倍以上の人たちに迷惑をかけています。

ランナーにしてみれば、道路の封鎖うんぬんなんていうのは運営側の話だし、お金を払っているのだから気にすることではないのかもしれませんが、無条件で「ランナーは応援してもらえる」わけではないことは知っておく必要があります。

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昨日の記事「マラソン大会においてランナーの安全は誰が守るべきなのか」にも書きましたが、たまたま観光などで訪れた先で道路封鎖されて身動きが取れなくなる。そんなとき、イライラする人が当然出てきます。

地元の人にしてみても「人がたくさん来てくれるのは嬉しい」となるのは本当に一部の人だけです。その後ろで見えていない「本当に迷惑」という声を無視していると、いつか必ず痛い目にあいます。

「本当に迷惑」を「仕方ないなぁ」に変えられるかどうかのポイントは2つあります。

1つめは「自治体とそのトップが本気で取り組む」ことです。これは何度も言っていることですが、全国で人気のマラソン大会は自治会のトップが前のめりでマラソン大会に関わっています。

マラソン大会が近づくとそわそわする市長がいるマラソン大会は、地元の人たちの賛同を得られます。

直接知っているわけではなくても市長というのは地元の人たちの代表です。その市長が楽しみにしている、ワクワクしているイベントとなれば、マラソンをしない市民も「仕方ないなぁ」へと気持ちをシフトしてくれます。

2つ目はランナーたちのマナーです。走りながら道にゴミを捨てる。コース上に唾や痰を吐く。そういうのをマラソンとまったく関係のない人たちが目にしたらどう感じるでしょう?

最寄り駅から会場までの道を我が物顔で歩いていたらどう感じるでしょう?

ただでさえ、道路を封鎖されて不便な状態になっているのに、さらに家の前につばを吐かれて「頑張って!」なんて言えません。朝早くから大声で話をしながら家の前を歩かれたら、決して気持ちのいいものではありません。

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サッカーや野球と違って、マラソン大会は近隣の人たちの協力があって成立する競技です。わたしが言い続けている「走らせてもらっている」はこのような背景から来ます。

お金を払ったから何をしても許されるわけではありません。翌年もその翌年も大会を存続させて行くためには「本当に迷惑」と思っている人をいかにして減らすか。それはランナーも心がけてほしい意識です。

マラソン大会だけではありません。朝晩のランニング中、無理に前を歩いている人を抜かない。人とすれ違うときはスピードを落とす。朝であれば「おはようございます」ぐらいの挨拶はする。

走っていない人に対して恐縮する必要はありませんが、できるかぎりランナー以外の人に不快感を与えないこと。ランニングをブームではなく文化にするために必要なことです。

もう一度言います。ランナーは日本人の5%で、残り95%の人たちの協力があって、マラソン大会は初めて成立します。

その95%のこと忘れてしまいがちです。芸人の森脇健児さんがいつも「感謝」を口にして走っています。「走らせてもらうことに感謝」口に出さなくとも、この気持は忘れずにいたいですよね。

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