ぐんまマラソンで車両優先でランナーを止めたことへの思い

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11月3日に開催されたぐんまマラソン。このぐんまマラソンでは一般車両の通行を優先させて、ランナーの走行が一部規制されました。サブスリーランナーは交通規制に守られて走りきることができましたが、それよりもゆっくりなランナーは数回のストップを余儀なくされました。

参加申込書には交通規制によって、走行停止の可能性があると書かれていたそうですが、ほとんどのランナーは見落としていたのではないでしょうか。

これは決して大会側の不備というわけではなく、地元の人たちからも車両規制についての同意を取れなかったための苦渋の選択でした。ぐんまマラソンは日本陸連公認コースですので、コース変更も容易ではありません。

このことからも分かるように、マラソン大会というのは多くの地元住民に迷惑をかけて行われています。走っているときはわからないのですが、沿道から声援を送る側になると地元の人がいかに不便な思いをしているかがよくわかります。

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水戸黄門漫遊マラソンでも道路を封鎖した結果、住宅地の路地から抜けられなくなっている車がありました。おそらく迂回路はどこかに用意されていたのかもしれませんが、案内があるわけではないためわかりませんし、最近の人はナビを頼りにしているため、自力で迂回することができない人もいます。

年に1回のことだから我慢すればいいとランナーは思うかもしれませんが、なぜ地元の人たちはそれを我慢しなくてはいけないのでしょう。マラソンなんて走ったこともなく、興味もない人のほうが多いわけです。

もしかしたらこれから、ぐんまマラソンのように、走っているランナーを止めて車を優先させることが他の大会でも行われる可能性があります。

ランナーはいつの間にか、ランナー優先に慣れてしまっていましたが、40km以上の道を封鎖するわけですから、それがいかに困難であるかを理解しておく必要があります。

以前もこのブログで書きましたが、走らせてもらっているという感覚が重要です。コース上に唾やタンを吐かないのはもちろんのこと、そこら辺にポイ捨てをしないこと。すべてのランナーがあたり前のことをあたり前にできるようにならないと、地元の人たちの理解はなかなか得られません。

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それとは別に、ランナーを止める大会は不人気の大会になってしまいます。おそらく来年のぐんまマラソンは、車両規制を確約しなければ参加申込みが激減することになります。参加者が少ないとスポンサーが降りるため赤字運営になってしまい、税金で補填することになりますから、さらに地元の理解を得られなくなります。

マラソンに興味ない人ならこう言うでしょう「だったら開催しなければいい」

マラソン大会は日本各地で行われているのですから、あえてここで行わなくてもいいじゃないか。そう考える一般市民も少なくありません。

この問題に対してランナーができることはほとんどありません。一人ひとりがランナーのイメージを良くするように努力するくらいのことはできますが、そのイメージだってたった一人のダメなランナーがいるだけで、すべてが崩れ去ってしまいます。

沿道からの声援を受けていると、自分たちはすべての人に歓迎されているのだと思ってしまいますが、その裏でマラソン大会なんてやめてしまえと思っている人がいるということも覚えておく必要があります。

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想像してください。自分の家の前を何十分、何時間もかけて1万人近い人が駆け抜けていく状態を。道路の向かいにあるいつも行っているコンビニにさえ行くことができない状態を。そして走り去ったあとに投げ捨てられた紙コップや、エナジージェルなどのパッケージ。

それを我慢してほしいなんてこと簡単には言えませんよね。

もしわたしたちランナーにできることがあるとするなら、ぐんまマラソンのような大会を見捨てないということではないでしょうか。もちろんロスタイムも発生しますが、規制される可能性があるとわかっていれば対応もできるもの。

もしどこの位置で規制されるのかを公表してもらえれば、そこに私設エイドを作るなどしてランナーの力になることだってできます。コーラやサロンパスなど、ランナーが喜ぶものを私設エイドで用意しておけば、ランナーのストレスも小さなものにできるはずです。

ランナーだから、ランナーしてんだからできる支援方法があります。

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途中で走りを止められるからぐんまマラソンは走らない。そういう選択があってもいいとは思うのですが、みんながそれを選択すると、ぐんまマラソンは負の連鎖を起こしてしまい、開催が危ぶまれる可能性もあります。

ぐんまマラソンは運営も素晴らしい大会と聞いています。そういう大会がなくならないように、そして地元の人たちの理解を得られるように、ランナーとしてできることしませんか?

もちろんぐんまマラソンに限ったことではありません。すべてのランナーがいつも品行方正になれるわけではないということは理解しています。でも日頃から地元の人たちに迷惑をかけないためにはどうすればいいか考えて行動をしましょう。

周りの人たちができていなくても、あなた1人がそうすることでも、ほんの少しだけいい方向に向かいます。


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著者:小林 正観
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