1人旅ランのすすめ【旅とマラソンを楽しむコツ】

1人旅ランのすすめ【旅とマラソンを楽しむコツ】

はが路ふれあいマラソンは久しぶりに1人での旅ランだったような気がします。どこの大会に行っても合流する人がいて、前日から飲んだり食べたりするわけですが、今回は完全に単独。

嫌いじゃないというか、単独での旅ランは好きです。全部自分の思うようにできるわけですから。

でも、世の中には1人旅が苦手という人もいると思うので、ここでは旅ランをするときのコツのようなものを解説していこうかと思います。読み終えた人が、旅ランのプランを立てたくなるような内容に……なる予定です。ええ、今回も完全に見切り発車です。

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魅力がひとつもない街などない

まず知ってもらいたいことは、世界中で魅力がひとつもない街なんてないということ。そこに暮らしている人がいれば、そこには生活があり歴史もあります。少なくともホテルがいくつかあるような街で、何もないということは考えられません。

ただ、その魅力に自分が惹かれるかどうか。例えば、わたしは歴史が大好きですので歴史博物館などは大好物です。でも、他の人と一緒に行くと、明らかに温度差を感じるので、歴史博物館を楽しく感じない人もいるのでしょう。

人によってはお寺や神社の空気感が好きという人もいますが、わたしは神社もお寺も居心地が良くないので、用事があってもゆっくりすることはありません。門前町などは好きなので、散策くらいはしますが、神社もお寺も挨拶してさっと去ります。

話が少しずれました。

旅先はどこでもいい。これをまず知ってもらいたいんです。旅慣れしてない人は、つい知っている街に行こうとします。旅ランを楽しみたいのであればそれではいけません。

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知っている場所と知らない場所なら迷わず後者を選ぶ

今回のはが路ふれあいマラソンはシャトルバスの出発が宇都宮と真岡の2ヶ所でした。宇都宮は大きな街で、安く泊まれる施設もたくさんあります。飲食店も豊富で、観光スポットもあります。ただ、すでに何度か行ったことがある場所でした。

なので迷うことなく真岡を選びました。この時点で真岡に何があるのかは知りません。調べるのは後からでいいですし、なんなら調べないほうがいい。行く場所を決めてしまうと、それは誰かのおすすめをなぞるだけになってしまうので。

自分で旅を組み立てて、自分なりに楽しむ。そこに失敗があってもいいじゃないですか。大事なポイントを見逃したからといってどうしたというのです。それを訪れていない時間に、また別の経験をしているはずです。旅なんてそれで十分です。国宝のひとつやふたつ見れなくたって、人生に大した影響は与えません。

とはいえ、完全にノープランというのも動きの幅が狭まるので、気になるスポットを2〜3ピックアップしておくといいでしょう。あくまでも、自分のアンテナに引っかかってくるかどうかで決めてください。みんなの評価なんてチラシ裏の落書きでしかありません。

わたしが今回引っかかったのは真岡鉄道のSLでした。王道中の王道じゃないかと思うかもしれませんが、わたしは機械設計者だった経歴があり、昔から機構を眺めているのが大好きでした。ある展示会でライバル会社の装置を眺めてたら、上司から「そんなに見てたら装置に穴が開く」と叱られたことも。

とにかく自分の琴線に触れたわけです。だから、SLに乗れるように旅ランのプランを決めました。また脱線ですね、SLだけに……いや、縁起悪いな。

知らない場所でも、気になるものは必ずあります。だからそれをいくつか選んでおき、それを中心に旅のプランを立てましょう。

とにかく歩くか自転車で回る

初めての街に行ったら、とにかく歩くこと。マラソン前日でも関係ありません。勝負レースなら別ですが、旅ランのレースは1秒を削る必要はなく、その日のベストを尽くせばいいと、わたしは考えています。だから前日でも歩きます。

歩くのが大変ならレンタサイクルでも構いませんが、レンタサイクルではスピードが速すぎて、街の空気感を感じにくいというデメリットがあります。移動距離が短くなっても、歩くのが1番です。わたしはマラソン前日でも2万〜3万歩くらいは普通に歩きます。

そこまで歩くのは、さすがにおすすめはしませんが。というより、これまで散々苦情を受けているので、みんなはそんなに歩きたくないし、歩けないんだとは思います。普通の基準が違うので、こういうのは仕方ないことかなと。

それはともかく歩くこと。今回はいろいろ事情があって走ることにしましたが。

完全にノープランで真岡の街を走ってみました。走っている途中で久保記念観光文化合流館が気になったので入ってみたり、その中で乃木坂46のMVを撮影した久保講堂が近くにあると知ったので、そこまで走ってみたり。

通常は開放されてないので中には入れませんでしたが、とても美しい建物でした。こうした一期一会があるのも旅ランの面白さです。気になって行けなかった場所があるなら、翌年にまた同じ大会に出ればいいんです。ランナーには戻る理由がいくつもありますから。

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食事は妥協せず直感に従う

わたしは食いしん坊なので、何を食べるか、どこで食べるかにはこだわります。できるだけチェーン店は避けますが、今回は餃子のミンミンに行くかどうか迷いましたが、こちらも知ってる味なのでやめておきました。

お店探しはGoogleMapも活用します。自分の足だけで探すのは効率が悪いので。他人の評価はあまり気にしません。料理と店内の写真は気にしますが。これも相性みたいなものです。ピンと来たお店はまず間違いなくはずれることはありません。

料理はフィーリングです。似た感性を持つ人が作れば、味付けも好みに近づく傾向にあります。だから、盛り付けやインテリアをチェックします。味覚は人それぞれなので、他の人の美味しい、美味しくないは参考になりません。

今回は洋食屋さんがひとつ気になったのですが、お店がお子さま禁止にしていたのでやめました。これも感性の問題です。お子さま禁止にする気持ちも理由もわかります。ただ、わたしはそういうお店で食べたくないだけ。

旅ランをしていると徐々に自分の好みの店構えがわかって来ます。最初は失敗してもいいんです。慣れてくれば失敗がわかるようになりますし、根拠はないけど惹かれるかお店が見つかったりします。そういうお店に入ると、だいたい居合わせた他のお客さんと仲良くなれます。これも一期一会。

失敗を恐れずに気になったお店に飛び込んでください。少なくともこの国で、毒を食べさせられることはありませんから。昨夜のわたしも失敗してますし。それも含めて旅ランの醍醐味だと思います。すべてが100点満点の旅ランなんて、記憶に残りません。

まとめ

1人での旅ランはいろいろと不安になるという人もいると思いますが、その不安が大きければ大きいほど、いい体験ができるものだと、わたしは思っています。肝っ玉は小さくていいし、人見知りでも構いません。そういう人にしか見えない景色もありますから。

ただ最初の1歩は自分で踏み出さなくてはいけません。マラソンの神様が誘い出してくれるほど、マラソンの神様も暇ではありません。ただ、自分で道を切り開いた人にはちゃんと物語を用意してくれます。

その物語を読んでみたいと思いませんか?自分だけの冒険物語を読んでみたいと思うなら、ぜひマラソンと旅を組み合わせて、1人旅ランを楽しんでみてください。

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