日本国内には大小様々なマラソン大会が開催されています。お金儲けのための大会や、企業PRのための大会、地域振興のための大会。その目的がいくつも重なっている大会もあります。
ひとつとして同じ大会はありませんが、全国各地のマラソン大会を走っているわたしが「また参加したい」と感じる大会となると、実はそれほど多くはありません。
もちろんマラソン大会に対する魅力はランナーそれぞれに感じるものが違います。
運営がしっかりしてる大会に魅力を感じる人もいます。景色のよさや走りやすさをマラソン大会に求める人もいます。とにかく走れればいいんだよという人もいます。
わたしが魅力的だと感じる大会は、主催者がマラソン大会に対して情熱を持ち、その情熱を抑えきれずに溢れ出てしまっているような大会です。
旗振り役が大会前になるとワクワクしすぎて仕事が手に付かないような大会や、表彰式の締めの言葉で感極まって主催者が涙を流してしまうような大会。
もちろん情熱だけではマラソン大会は開催できません。それをサポートする縁の下の力持ちがしっかり支えてくれる人たちがいるからこそ、しっかりとした運営ができます。
大会事務局の関係者がマラソン大会を成功させるという方向に向かってまっすぐに向かっている大会が、わたしの好きなマラソン大会の特徴になります。
そんな大会のひとつが5月15日に開催される飯能ベアフットマラソンです。
飯能ベアフットマラソンはその名の通り裸足ランナーのためのマラソン大会です。現在はシューズを履いたランナーの参加もできますが、いずれ裸足ランナーだけが走ることになります。
今回で5回目の開催になり、21kmのアジア選手権に10kmと5kmそしてキッズの部で、裸足自慢たちがそれぞれの裸足力を競い合います。
コースは飯能のトレイルになり砂利が敷き詰められたエリアや、上りも下りも足を踏み入れるのを躊躇してしまうようなアップダウンが続くエリアもあり、かなりテクニカルな設定になっています。
わたしは毎年、大会前日のコース整備に参加していますが、わたしにとってはコース整備がメインというよりは、飯能ベアフットマラソンを運営する人たちに会いから前日に飯能を訪れます。
大会当日は忙しすぎてあまり話をする余裕もありませんので、前日のうちに会って話をしたい。他愛のない話をするだけですが、そこで共有する時間がわたしにとってはこの上なく楽しい時間なのです。
大会前日のコース整備に参加する人たちは誰ひとりとしてやらされている人はいませんし、それぞれが自分のすべきことを考えて行動します。あたり前のようですが、そのあたり前が一番難しい。
そしてその難しいことをあたりまえにやってのける人たち。
飯能ベアフットマラソンにはそんな素晴らしいスタッフが大勢います。
参加者に対して最善の準備をしたいという熱い想い。そして大会そのものにかける想い。そう遠くない未来の飯能ベアフットマラソンをどういう姿にしたいのか語る姿が、いつもわたしに刺激を与えてくれます。
そしてその中心にあるのが裸足ランニングへの情熱です。
裸足ランニングが好きで、裸足ランニングが好きな人が好きで、そうやって輪が広がっていく大会。
さあ裸足ランニングの祭典、飯能ベアフットマラソンの開催です。
時間がある人はぜひ飯能ベアフットマラソン観戦に来てください。おそらくそこで、驚異的な裸足ランナーの走りと、そして飯能ベアフットマラソンにしかない会場の雰囲気を気に入ってもらえるはずです。
いえ決して裸足ランニングへの世界へと誘い込もうとしているわけでは・・・
飯能ベアフットマラソン詳細情報:http://www.hadashirunning.jp/blog/2016/05/201605155.php
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