1年前に北海道に行くまでは、夕方のジョグを裸足でして、朝ランはシューズを履いていました。特にこだわりがあったわけではなく、自然とそこに落ち着いた感じです。ただ、いま思うと裸足がデフォルトというのは走力の底上げにつながっている気がします。
愛媛マラソンが終わった後に自分のふくらはぎを見てみると、これまでになく細くなっていて、弱々しい感じを受けます。これは間違いなく裸足で走らなくなった結果がもたらしたもの。1年間まともに裸足で走っていなかったので仕方ありません。
ただ、ここから1年間で結果を残すには、急ピッチで体を作り直す必要があります。というわけで愛媛マラソンから戻ってきてすぐに裸足ランニングを再開させたわけですが、ジョグのフォームを見直ししたのは昨日のブログで書いた通りです。
きちんと足をたたむ、レンズと同じフォームでジョグできるようにするのが目的ですが、同じフォームでもシューズと裸足では筋肉にかかる負担がまったく違います。足がパンパンになっていてもシューズなら問題なく走れてしまいます。
ここがひとつの分岐点で、シューズを履くと疲労や痛みが薄れるのでもっと頑張ってしまいケガをする。一方で裸足はシンプルに痛みが大きいので、無理に走り続けることはできません。だから、裸足はケガを回避できるということは以前から話している通り。
そしてもうひとつ。裸足だと走れないくらい足に痛みが出るということは、それだけ筋肉に負荷をかけているということであり、筋肉はより育ちやすくなります。裸足ランニングそのものが、筋トレになっているわけで、その効果は想像以上に大きいのかもしれません。
実際にこの1年は走れば走るほど、走りが悪くなっていくのを感じました。いわて盛岡シティマラソンより台北マラソンの方がいいタイムでしたが、失速は台北マラソンの方が早く、そして愛媛マラソンはさらに早い段階で失速しています。
筋力は鍛えてないとどんどん落ちていきます。それも40代の後半にもなるとなおさらです。筋トレはしていましたが、週2回のスクワットやジャンプで鍛えられる筋肉と、毎日の裸足ジョグで鍛えられる筋肉は違います。裸足はより小さな筋肉にも刺激が入ります。
走れる足を作りたいなら、間違いなく裸足で走るのが手っ取り早い。以前からなんとなく感じていましたが、今回のトレーニングでそれは確信に変わりました。もちろん誰にでもできることではありませんし、他の誰かにお勧めしたりはしません。
そもそも裸足で走るのも、それなりの技術が必要になります。私だって最初は足裏を血だらけにしながら試行錯誤して、自分なりの裸足ランニングを手に入れました。誰もが同じことをできるとは限りません。いや、できない人のほうがマジョリティ。
でも、やれば走力は上がります。正しくやればということになりますが、じゃあ何が正しいのかという話になるわけですが、少なくとも私が過去にやってた走り方は、フルマラソンで記録を狙うには不向き。裸足ランニングクラブなどで教えている走り方もしかり。
それらの走り方が悪いという話ではなく、目的に合っていないという話。フルマラソンの記録更新に特化した裸足ランニングがあり、記録を狙うならその方法で鍛えるのが理想。もっとも私が今はじめた走り方も、正解なのかどうかはまだわかりませんが。