裸足でゆっくりと体を戻す【ただ走るだけでは終わらせない】

3日連続で10kmの裸足ランニングしてきました。正確には往復1.2km分はサンダル履いて走りましたが。北海道にいるときは、体力が落ちてて10kmのジョグなんてとても無理と思っていましたが、面白いもので裸足になれば何とかなるもんです。

こう書くと裸足ランニング好きの方々は「裸足ってやっぱり素晴らしい」という声が聞こえてきそうですが、正直なところ、いつまでそのステージにいるの?というのが本音。裸足で走れることはほんの少しもすごくないですし、裸足というのは走るときの選択肢のひとつでしかありません。

メリットはあるけどデメリットもあって、ランニングシューズと同じで用途に合わせて使い分けることが大切です。そして私が今回裸足で3日走り続けたのは、体を整えたいという思いがあったから。この4ヶ月で随分と軸がブレてしまったので。

裸足で走って整うなら、やっぱり裸足はすごいじゃないかと思うかもしれませんが、もちろん裸足で走っただけで整うわけはありません。私が裸足で走るから整うだけのことです。整うための裸足ランニングをしてきましたし、それができるだけのバックボーンがあります。

普通の人がシューズを脱いで走っても、それはただ裸足で走っただけのこと。それで体が整うわけがありません。さすがに裸足にそんな力はありません。ではなぜ私は裸足だと整えられるのか。それはやはりピラティスの影響が大きいかなと。

ピラティスを教わって、体の細かい使い方ができるようになったので、走りながら微調整ができるようになりました。それだけでなく自分の頭でイメージしたままの走り方を再現できるようにもなっています。ズレ体で感じて頭でそれを整理して体にフィードバックして整える。

お前は何を言っているのだと思われるかもしれませんが、私は裸足ランニングでそのプロセスをずっと行っています。意識的な部分と無意識の部分の両方で。もちろんシューズを履いてもできないことはありません。でも、シューズはそれぞれに個性があり、ニュートラルの位置に持っていくことができません。

裸足は完全にニュートラルな位置があるので、そこを基準に微調整をするわけです。これは裸足だからできることです。でも、裸足ランナーの多くがニュートラルな位置の意味もわからないでしょうし、体の使い方を追求していないから微調整ができないわけです。

別にできる必要もないんですよ。そんなことしなくても私なんかよりもよっぽど速く走れるわけですし、そもそも私とは目指しているところが違うわけですから。裸足ランニングをする人の多くがワラーチを履くのですが、私はそこに自分の目指しているものはないと思っているので1度も履いたことがありません。

当然それは誇るようなことではなく、裸足ランナーという括りでもそれぞれに方向性があり、裸足で走る理由があるというだけのこと。裸足ランニングを通じて精神的な強さを手に入れようとするのもいいですし、ナチュラリストになるのもいいでしょう。

私は裸足ランニングを通じて何かをしたいわけではなく、自分自身を追求していく道具のひとつとして裸足ランニングを使っているだけ。そして、今はいわて盛岡シティマラソンでサブ3.5をするために、1度体をリセットする必要があってシューズを脱いでいます。

だからただ裸足で走るだけでなく、きちんと目的意識を持って体の声を聞きながら走っています。フォアフットが……とかそんなレベルの話ではなく、全神経を集中させて全身の筋肉に働きかけて走りながら整える。無意味に思えるかもしれませんが、私にとってはとても大切な作業のひとつです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次