秋マラソンのエントリーが始まる:ランナーファーストの1歩先

第19回湘南国際マラソンのエントリーが本日20時から始まります。そして明日は北海道マラソンのエントリーが開始、ちばアクアラインマラソン2024はすでにエントリーが始まっており、そろそろ本格的に秋マラソンのスケジュールを組まなくてはいけなくなってきました。

今年はハーフマラソンを中心に走るつもりですが、こうやってマラソン大会のエントリーが始まるとどうしてもソワソワしてしまいます。ちばアクアラインマラソンは2年に1度の祭典ですし、マイボトル・マイカップ制となった湘南国際マラソンも気になります。

ただ、もっと気になるのが、マラソン大会が大きな変革期にあって、どのマラソン大会も存在感を示すために新しいことをどんどん導入しています。昨日のエッセイにも書いていますが、北海道マラソンのように過去の失敗を認めて改善を打ち出している大会もあります。


すべての大会がそうだというわけではありませんが、個性を出しつつも、ランナーに喜んでもらうための施策を打ち出して、その多くの大会が成功を収めています。新しいことをやってこなかった大会も、それらの大会の成功をみて、間違いなく手を打ってくるのが今年の秋マラソン。

そうなるとやはり現場に入って、自分の目で見たくなるものです。沿道からの応援や取材で見えてくることもありますが、中にはいらないと見えないこともあります。本当はどちらも体験したいのですが、この秋はやはり1人のランナーとして感じ、文章にしたいという想いが強くなっています。

今年注目しているのはやはり北陸の大会です。富山マラソンか金沢マラソン、そのどちらかは出場し、どちらかは応援しようかと考えています。今年は開催日が1週間ズレているので、そうすることで1週間も北陸に滞在でき、能登半島にも行けるようになっているかもしれません。


この春はたくさんのマラソン大会を見てきたのですが、共通している課題が地域住民の「横断できない問題」でした。これは大阪マラソンや東京マラソンだけでなく、地方のマラソン大会でも目にした光景で、地元の人が警備員に食って掛かっている姿も何度も目にしています。

大会側としては事前に通知もしていますし、許可も取って開催しており、ランナーを止めるわけにもいかないのでとても悩ましい問題のひとつなのですが、そろそろこの問題にも着手しなくてはいけな段階に来ているような気がします。

この1年で多くの大会が「ランナーファースト」を意識した変革を行っていますが、みんながステップアップしているので、頭ひとつ抜けるはずが結局横並びになっています。そこを脱するには地元と大会の一体感をつくりだす必要があるのだと私は考えています。


では、どうすれば一体感が生まれるか。そのための取り組みのひとつが「横断できない人をゼロにする」活動です。現時点では、まったくノーアイデアで何も浮かんでいませんが、地元の人が感じる不便さを最小限に抑えることができれば、大会に協力的な人が自然と増えていきます。

もちろん「横断できない人をゼロにする」でなくても構いません。大事なのは「ランナーファーストの先を行く」ということです。マラソン大会をランナーだけのものにしないことが大切です。先日取材をした第14回 渋谷・表参道 Women’s Runは走り終えてからも楽しめる大会となっており、かすかにランナーファーストの一歩先を感じられました。

もっとも、そんな準備をしたところで、大会当日に雨が降ればすべて水の泡になってしまうのもマラソン大会の難しさではあります。でも何も打つ手がないとは思いません。きっと10年後にはマラソン大会の姿が今とは様変わりしているはずです。それをどの大会が先取りするのかを考えると、年甲斐もなく心が昂るわけです。

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