万里の長城マラソンのために北京へ

今年の万里の長城マラソンへの日本からの参加は私を含めて3名になりそうです。ビザの取得が難しい状況だと考えると、私以外に1人でも参加者がいることに正直驚いています。それくらい中国ビザの取得が大変なのですが、依然として状況は変わらず。

日本が中国人のノービザ観光をOKにしない限り、中国もノービザを解禁しないという流れで、それは筋が通っている話なので仕方ないかなとは思います。ただ、政治的には今の米中関係を見ていると、このまま解禁はない可能性が考えられます。

この国を誰が動かしているのかは知りませんが、日本は中国と一定の距離を置こうとしているのは明らかで、日本企業の中国撤退を促しているようにも見えます。中国にしてみるとそれは流石に困るので、少しビザを取りやすくするなど駆け引きをしている最中。


中国に日本企業の工場があれば、台湾を統合するときの人質にできます。だから完全撤退は好ましくなく、ただ臨戦体制一歩手前で、日本から制限なく人が入ってくることも避けたい。そんな思惑があるのかもしれません。いつだって歴史は複雑かつシンプルです。

もちろん、そんな状況は私にとってはどうでもよく、もし中国が台湾に攻撃を仕掛けるようなことがあれば、活動を休止しますが、そうでなければ毎年のように中国に行くことになります。考えが甘いと思われるかもしれませんが、私は中国が好きなので。

万里の長城マラソンは私の人生を変えたマラソン大会です。そこには多くの出会いがあり、たくさんの人に助けられてここまでやってきました。これからもそうでしょうし、いくつかある生きる意味のひとつが万里の長城マラソンです。


1人でも多くの人に北京を見てもらいたい。そこで北京や中国を好きになるかどうかはその人次第。でも、美味しいものを食べれば、みんな北京が好きになります。ただ美味しいものを食べられるお店を探すのが大変。日本事務局はそれをサポートするわけです。

もちろんマラソンのサポートもします。でも、そこはあまり大きなことではありません。大事なのは中国でたくさんの経験をしてもらうこと。1人だとできることには限りがありますし、初めての北京となるとなおさらです。

そこを日本事務局がサポートする。そして楽しかったと思ってもらうことが、日本事務局の存在意義になります。それがなければ日本事務局なんて必要ないわけです。中国本部と直接やりとりをすれば大会に出られるわけですから。


なぜそこまでするのか。その理由は私自身もわかりません。閻魔大王の前に立ったときに、人の役に立ったと釈明したいだけなのかもしれませんし、ただの自己満足かもしれません。でも、そうすることで私が満たされているのは間違いありません。

万里の長城マラソンがあるから今の私が存在していて、中国を知っているから語れることがあります。コロナ禍でずっと途切れていたもの。元に戻るには何年もかかるでしょうし、もしかしたら元に戻ることがないまま終わる可能性だってあります。

だからこそ、開催されるごとにベストを尽くす。たとえ参加者が数名であっても、100名であっても、変わらず全力で歓迎する。またいつ途切れてもおかしくないわけで、そのときに後悔しないように、今回も100%のサポートをしてきます。

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