ハーフマラソンがおもしろい:もうフルマラソンにこだわらなくてもいい

マラソンといえば42.195kmをイメージしがちで、「どうせ走るならフルマラソン」のような思考で15年近く走ってきましたが、もしかしたら適正距離はハーフマラソンなんじゃないかと、少し前から思い始めています。そしてノーザンホースパークマラソンでそれは確信に。

フルマラソンもそれなりのタイムで走れます。平均よりは上、今の走力ですと上位15%に入れるくらい。でも、適正かどうかでいうと適正ではないし、体にかかる負担が大きすぎるような気がしてきます。走れば走るほど不健康になる。

体の疲弊とトレードオフで心の豊かさを手に入れているので、不健康になること自体はそこまで気にしていません。ただ「適正」を考えるときに、無理してフルマラソンばかり走らなくてもいいような気がしています。むしろ、愛媛マラソンを終えたらハーフマラソンが主戦場に。


もちろんフルマラソンも走りますが、1年に2回くらいの頻度で、まだ走ったことのない大会狙いということになります。フルマラソンは途中で嫌になることが多々あります。知っているコースだとそれがなく、初めてのコースでよくある現象。

もちろんハーフマラソンも同じことがあるのですが、本当に嫌になる前にゴールが見えてきます。実際に一昨日のノーザンホースパークマラソンでは、前半に飛ばしすぎて、後半はダレてくると思ったのですが、距離が短いから何とか耐え切りました。

同じようなミスをフルマラソンでやったら、後半はもう歩くしかなくなります。ハーフマラソンは上手にオールアウトできるといった魅力もあります。それなりにやり切った感はあるので、走り終えたときに気持ちよさもちゃんと残ります。


30代の頃はハーフマラソンが苦手だったのですが、年齢を重ねて上手く走れるようになったからか、やっとハーフマラソンの楽しさがわかってきました。30代の頃は知識もありませんでしたし、行き当たりばったりで走っていたので当然の結果でもあるのですが。

きちんとペースをコントロールして、失速しないギリギリを狙って走る。これはゲームのような感覚でもあり、でもそこにリアリティがあります。息が切れそうで切れない、足が固まりそうで固まらない。これはバーチャルの世界ではあり得ないことです。

それでいて、フルマラソンのように翌日に歩けなくなることもありません。ノーザンホースパークマラソンでは、それなりに追い込んで走りましたが、少しだけ足を重たいと感じた程度で、翌朝いつも通り走りに行くことができました。


ただ、まだハーフマラソンをあえて選ぶというところに多少なりとも抵抗はあります。自分の中でフルマラソンの方が上というイメージを捨て切れずにいて、そこは変えていかなくてはいけないところ。そして私がハーフマラソンの人という印象が付くようになるのが理想。

ハーフマラソンを主戦場にして年に1〜2回ほどフルマラソンを走る。フルマラソンを走れる走力は維持したいので。いや、私にとっての本当のフィールドは、フルマラソンでもなくハーフマラソンでもなく、旅ランですので、長い距離に対する抵抗はなくしたいところ。

何キロでも走れるけど、レースはハーフマラソンを選んでいる。その理由が「翌日も走りたいから」というのは素敵じゃないですか。やれないではなくやらない。30代の頃は想像もしなかった境地に立っています。愛媛マラソン後の楽しみがまたひとつ増えました。

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