朝起きて、iPhoneを手にランニングに行こうと思って準備をしていたら、左耳に付けたイヤホンが脱落しました。わたしが使っているのは耳孔を塞がないタイプのイヤホンambieです。
耳たぶに挟んで固定するのですが、その部分がポロッと落ちました。そんな構造だったっけ?と思いながら落ちた部品を取り上げると、明らかに折れた跡が。壊れたのね…
写真を見てもらえばわかると思うのですが、本来折れるはずのない場所で折れています。
最近わたしがランニングで安定した走りができるようになったのは、このambieを使って音楽を聞きながら走っているというのも理由の1つに挙げられます。
このイヤホンに出会う前は、外の音が遮断されるのが嫌で、音楽を聞いて走るなんていうことは一切していませんでした。自分の足音も聞きたいですし、安全のためにも周りの音が耳に入るのは必須です。
ambieを知ったのはちょうど1年前くらいの商品の発表会に呼ばれたときで、お土産としてサンプルを1ついただきました。その時はまだつけたり外したりでしたが、6月の24時間マラソンでも着用したり、夏の旅ランで着用して、走りが安定したのをきっかけに、ほぼ毎日使っています。
ですので、壊れてしまっては困ります。すぐにamazonで検索して、最短翌日に手に入ることを確認します。今のカラーはブラウンだから、次はホワイトにしようかなと思ったり。
でも、よく考えたら折れたんだったらくっつければいいわけです。失敗したら買えばいいだけですので、悩む必要はありません。こう見えて、わたしは元エンジニア。不具合対応は日常茶飯事です。
いや、本当は不具合が起きないのがベストですが、設計者時代はずっと開発品関係をやってきたので、トライアンドエラーを繰り返す日々でした。
こういうときはまず原因を推定します。本来なら折れるはずのない場所が折れています。
今回分解してみてわかりましたが、ambieは音導管が樹脂で作られています。その樹脂の部品はドラーバーユニットを包んでいますので、2つに分割されてできています。2つの樹脂の部品を接着剤で接続しているので、本来は壊れるわけがありません。
ところが接着剤というのは使用温度範囲というものがあり、接着剤の種類によっては低温になると剥離することもあります。しかも樹脂の接着というのは意外と難しくくっついたつもりでもちょっとした力がかかると簡単に剥離します。
もちろん、ambieもきちんと温度試験や耐久性試験をしたのでしょうが、いかんせんわたしの使い方が劣悪な環境過ぎたのでしょう。しかもわたしは物を壊しやすいタイプです。
アディダスのアディゼロフェザーRK2のスタビライザーを、100kmも走らないうちに2回壊したのはそれほど前の話ではありません。
ambieはきっとここ数日の低温によって、なんとかひっついていた接着剤が剥離して、最終的に耳に取り付けようと力をかけたときに壊れたのでしょう。
そうだとすれば、すべきことは簡単です。接着剤を買ってきて付け直せばいいだけ。これだけのことに散々あれこれ書いてきましたが、わたしはホームセンターまで行って、瞬間接着剤を買ってきました。
アロンアルファならコンビニでも売っていますが、アロンアルファですと接続箇所が小さすぎてはみ出してしまう可能性があります。ですので、接着剤選びのポイントは刷毛で塗るタイプであること。
そういうものを探すとなると、ホームセンターに行くしかありません。もちろん、ちゃんとホームセンターにありました。ロックタイトの強力瞬間接着剤ブラシ付き。
548円…
微妙な値段設定に躊躇する河童。
いやいや5940円のものを買うよりも、548円出して直すほうがお得なのは理解できるけど、接着剤にその値段は…などと悩んでしまいましたが結局購入しました。ここでケチって100円の接着剤で失敗したら元も子もありません。
早速帰宅して接合作業開始。そんなもったいぶることではありません。接着箇所にひと塗りして組み付けるだけ。10秒もせずに完了しました。
強度的にも問題なさそうです。樹脂によっては接着できないのが接着材の難しいところ。とりあえず見た目は元に戻りましたが、音楽好きからしたら「音が変わるじゃないか」と言われそうですが、幸運なことにわたしはそんな良い耳を持っていません。
大好きな音楽が流れてくればそれで満足ですので、また故障するまで使い続けるとしましょう。でもやっぱりホワイトも欲しいなと思ったり。
壊れたら新しいものを買うというのも経済を動かすためには重要ですが、直せるものは直して使いたい。そこに美学を感じることもあります。いずれにしても直って良かった。
そしてまた今日の朝ランも音楽を聞きながら気持ちよく走れました。
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