オリンパスのデジカメ撤退でユーザーはどこへ向かえばいいのか

わたしは他の人が選ばないものを好む傾向にあり、これまでの人生でも王道を選ぶことはほとんどしてきませんでした。その結果、多くのサービスが利用中に終わっています。典型的なのが携帯電話で、ツーカーもボーダーフォンも他社に引き継がれてしまいました。

そして今回はデジカメです。オリンパスがデジカメからの撤退を発表しました。「カメラはオリンパス」と決めていたわたしにしてみれば、青天の霹靂とはまさにこのことで、さらに写真を撮るということについての方向性を迷っていたのもあり、また悩みが増してしまいました。

とはいえただ悩んでいても仕方ありません。せっかくですから、オリンパスのデジカメユーザーがどこに向かえばいいのかを考えながら、自分の道を探ってみようかと思います。

目次

すぐに手放す必要はないが新規で購入するのはNG

現時点ではこのあとどのような展開になるのか見えていません。そしてデジカメのサポートがすぐに終わるわけではないこともわかっています。

  • デジカメ部門が独立
  • 中国メーカーによる買収
  • 国内メーカーによる買収

考えられるのはこれくらいでしょうか。売却先の投資ファンド日本産業パートナーズはソニーのPC部門であるVAIOを独立させたファンドでも知られていますのでデジカメ部門だけが独立して別会社になる可能性もあります。

また中国メーカーによる買収も想定されています。勢いのある中国メーカーでも苦戦しているのがデジカメです。スマホカメラでは活躍していますが、大きなレンズのカメラでは鳴かず飛ばずの状態ですので、オリンパスのノウハウを欲しがるメーカーがいてもおかしくありません。

国内メーカーがノウハウを買い取る可能性もゼロではありません。ただ、期待できるのは同じマイクロフォーサーズのパナソニックだけで、パナソニックも最近はマイクロフォーサーズに力を入れていませんし、何よりもカメラが売れていません。

このように先行きが不安定な状況ですので、現時点ではオリンパスのカメラやレンズを追加で購入するのは待ちになります。ただ、どうしてもオリンパスでないといけないのでなければ、下りるのが得策です。損切りは遅くなればなるほど負債が膨らみますので。

パナソニックに移行するのは無難だが

すでにマイクロフォーサーズのレンズを揃えていてその資産を活かしたいなら、パナソニックへの移行しか道はありません。もちろん現在手持ちのデジカメを壊れるまで使い続けることになると思いますが、デジカメ本体は電子機器なのでいずれ壊れます。

そうなってから考えるというのもありですが、パナソニックのミラーレスで魅力的な商品が出てきたタイミングで本体を乗り換えるのもありです。

ただわたしはパナソニックへの移行は考えていません。理由はシンプルで「ダサいから」です。オリンパスのカメラを使っているのは、そのデザインが気に入っているからです。パナソニックのデザインはスマートさ、シャープさに欠けるので、そんなものは手にしたくありません。

なぜか知りませんが、わたしは美しくないものを嫌います。それは物であったり行動であったりしますが、美しいものが好きで、使い勝手が悪くても美しければ選びます。何を美しいとするかは人それぞれですので、パナソニックに美しさを感じないのは個人的な問題です。

ですので普通はパナソニックに移行するのが正しいのでしょう。ただ、マイクロフォーサーズがパナソニックだけになると、パナソニックもマイクロフォーサーズから下りる可能性があります。そのリスクも考えるとあまりおすすめはできません。

APS-Cよりもフルサイズ

マイクロフォーサーズを手放すなら、今度はフルサイズかAPS-Cという悩みが出てきます。どちらもマイクロフォーサーズよりも多いなセンサですので、表現力のポテンシャルという意味ではオリンパスのデジカメよりも優れています。

そしてフルサイズは重たくて高いことを考えると、APS-Cを選ぶのが当然の選択肢になります。でも、それって楽しいか?という大きな問題に突き当たります。世の中の流れはミラーレスもフルサイズが主流になりつつあります。

どうせ買うなら最高を手にするべきではないか。

趣味レベルでも撮影を楽しんでいる人からすると、これは常につきまとう悩みです。あきらかに美味しく調理できる器具があるのに、それよりも劣るものを使って「自分にはこれくらいが最適」なんていうくだらない人生を送りたい?

否。

わたしにとって何かを作り出すからには、妥協はしたくないわけです。そしてこれまでオリンパスを選んでいた人も、おそらくわたしのように、丸くなれないタイプだと思います。とんがりたい人間がAPS-Cを選ぶなんて、何のために撮影をしているのかわかりません。

APS-Cが悪いとは言いません。でもここまで時代の流れに背いてきたなら、APS-Cを選ぶにしてもライカを選ぶくらいの尖り方が望ましい。

フルサイズは機動性と懐具合の問題がある

わたしの中では「もうフルサイズかな」と腹をくくる直前まできています。ただ、わたしはデジカメを手に持って走るので、カメラはそれなりに軽くないと困ります。本体は400g前後で、レンズも小さいもの。そうなるとSIGMA fpやSONY α7などが候補になります。

ただいずれもレンズが大きくて、さらにはレンズも本体も高額です。金額を考えると身の程知らずを痛感します。そして、何よりもどのカメラも物欲を刺激してくれません。オンライストアばかり見ているからかもしれません。どれも恋するようなカメラではないんです。

そう考えるとオリンパスのデジカメはよくできていたなと。どうもオリンパス依存から抜け出すのは簡単ではなさそうです。きっとそれはわたしだけではないはずです。もしかしたら、あと5年くらいは現状維持でオリンパスのデジカメを持ち続けるつもりの人もいるかもしれません。

わたしはタイタニック号に乗り続ける勇気はないので、もっと別の方法がないかと考えはじめました。打つ手がなければフルサイズへの移行。そうならないために、奇抜でも個性的な移行先を考えたいなと。

撮影するということへの概念を変えるタイミング

Rakuten Miniのカメラの酷さに辟易しているタイミングで、オリンパスがデジカメから撤退する。これはわたしにとって大きな転機ではないかと思っています。こういうときはすぐ手に入るもので妥協しないことで、自分らしい道が拓けることを44年の人生で学んできました。

自分らしさを出せるもの、この先ずっと付き合い続けるアイテムを探し続ける。ワクワクするアイテムを追い求める。そうするとで、きっと思いもよらなかったアイデアや商品に出会えることをわたしは知っています。

そのためには、まず撮影するということへの基本的な考え方を変えなくてはいけないような気がします。オリンパスのデジカメは自分のイメージした通りの写真が撮れるので、知らないうちにぬるま湯に浸かっていたのかもしれません。

なぜ撮影をするのか。撮影の何が好きなのか。せっかくですから、この機会にカメラを扱う上での基本中の基本を見直すとしましょう。オリンパスのカメラはボロボロですが、まだまだ使えるわけですし、悩む時間はもう少しありそうです。

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