M1搭載MacBook Airの到着まであと2日。言うまでもないが浮かれている。ただ浮かれて待っているだけというわけにはいかない。仕事に余裕があるのもあって、昨日からデジタル断捨離を始めた。デジタルデータを手放すというものだが、まずは手始めとしてブックマークの整理。
わたしは混沌としている状態が嫌いではないので、Macのブックマークはめちゃくちゃな状態だったのだが、さすがにもう見ることもないであろうサイトも多く、これを機にすっきりさせることにした。まだ完璧とはいえないものの、ようやくブックマーク本来の役割を果たすようになった。
面白いもので、整理されたブックマークを使うと仕事が捗る。これまではブックマークがごちゃごちゃしていたから、例えばGmailのページに行くのにブックマークを使わずに検索で「Gmail」と入力させるといった古典的なことをしていたが、これでもうワンクリックでアクセスできる。
もっともGmailのページに行くのは年数回しかないのだが。
それはともかくデジタルデータというのは意外と厄介だ。ずっと持っておくとどんどんと容量を食う。特にわたしは写真や動画を取り扱うので、データ量が膨大になる。さらに文章だって1日1万文字を5年間積み重ねると、それなりの容量になる。
パソコンを買い換えるときはそういうデータを処分するチャンスだ。今回購入したM1搭載MacBook Airは1TBのSSDを積んでいるが、すべてのデータを保存できるわけではない。ある程度は外付けHDDに保存するのだが、それもいずれポータブルSSDにするつもりだ（今は予算がない）。
現在の外付けHDDには2TB近いデータが入っている。これが入るSSDとなると高額すぎてさすがに手が出ない。せめて1TBくらいまでに減らしたいところ。何よりもM1搭載MacBook AirはUSBポートが2つしかない。ハブは購入したがそれでも無限につなげるわけではない。
データを徹底して減らすこと。できれば外付けHDDには動画データだけという状態にしたい。
また音楽データもこれを機にすべて手放そうと思っている。20年以上前からデータ化しているのでもったいないかもしれないが、最近はSpotifyでしか音楽を聞いていない。データをクラウドに保存できるiTunes Matchというサービスを使っていたが、これを使うことはないので解約した。
パソコンが1台になるので、Dropboxも解約することになる。毎月1,200円払っているが、1年間で1.44万円は決して小さな金額ではない。しかもOffice365に入っているのでMicrosoftのOne Driveが1TB分も用意されている。Office365はフリーランスのライターに必須なので不要なのはDropboxということになる。
細かいことはいいのだが、このようなこれまでなあなあでやってきたデータ管理を見直すことで、新しい環境がより快適になる。M1搭載MacBook Airがまだまだ使えないアプリなどもあるだろうから、すぐに移行できるわけではないのだが、少なくともデータをそのまま引き継ぐような使い方はしないほうがいい。
デジタル断捨離をすると気持ちが軽くなる。物理的なものではなくても、どこかでわたしを縛っていただろう。実は先日押入れの工事をしてもらったのだが、そのときに押入れのものをすべて出すという作業があり、大きなゴミ袋2枚分の不用品が出て、それを捨てた瞬間にも気持ちが軽くなり、仕事が捗りだした。
スピリチュアルな人からすれば、押し入れが壊れていたところで良い気が逃げていた、もしくは悪い気が入ってきていたというのかもしれないが、わたしとしては不要なものが減って気持ちが楽になり、仕事モードに入れたのだと思っている。どちらにしろ目に見えない世界なので正解はわからないが。
わたしたちはモノを持ちすぎている。形あるものもそうでないものも含めて。もしかしたら、人間関係すら持ちすぎているのかもしれないと思うことがある。友だち100人出来るかなと歌っていたころが懐かしい。Facebookは「あなたの友だちは735人ですよ」と教えてくれる。もちろんそんなわけはない。
人との繋がりは人生を大きく変えてくれるので、断捨離をするようなことはないが、それぞれの距離というのは時間とともに変化するもの。特に今回のように新型コロナウイルスという大きな環境の変化があったとき、縁もまた変化していくもの。過去にしがみつかない自分でありたいとは思う。
それはデータも同じこと。懐かしい写真くらいはとっておいてもいいのだが、5年前に依頼を受けて書いた文章など「あれ持ってる？」と聞かれることもないだろう。どんどんデジタル断捨離をして楽になろう。それに合わせて物理的な所有物も捨てて、軽トラック1台でいつでも引越せるようになりたいところ。
すぐには無理だろうが、きっと今はそれができる流れ。捨てられるものだけでも、どんどん手放していくとしよう。
