北京の現在と日本の未来

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北京に来てまだ2日とちょっと。前回来たのが10月ですので、4ヶ月ぶりの北京ですが、あまりの変わりように驚いています。他の中国の街はわかりませんが、今の北京はかつてない勢いで方向転換をしているように感じます。

成長というよりは脱皮という表現のほうが適しているかもしれません。これまでとはまったく違った姿に変化しようとしています。

ここで暮らす人の考え方や価値観、街の建物や美観。あらゆるものが急スピードで、過去の価値観から抜け出そうとしている。そう感じるのはわたしだけかもしれませんが。

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いま北京の街には自転車が溢れかえっています。

ネットの情報などで知っているという人も多いかもしれませんが、北京はいま、シェアサイクルを街全体で取り組んでいます。他の地域でも進んでいるということなので、おそらく国全体の方針でしょう。

そのシェアサイクルですが、以前からあったのですがこの半年で急激に台数が増え、まるで10年前の北京を見ているかのように、自転車に乗っている人が増えました。

ファッションや髪型なども、どことなく以前の中国人らしさがなくなっています。女性はおでこを出すスタイルが基本で、それは今でも変わらないのですが、おでこの露出が徐々に減っています。

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今風な髪型の女性が増えています。

ただ前向きなことばかりではありません。今回はかなりセキュリティを意識しています。近々大きな会議があるということらしいのですが、多々めんどうに感じることがあります。

それでも街はやり過ぎさを感じるほど、きれいな状態です。本の数年前まで、黄砂の影響で街中が砂だらけでしたが、あれはどうやって解消したのでしょう?砂まみれの車をほとんど見かけません。

ポイ捨てがないのはずっと前からですが、古いお店もどんどん改装され、新しくおしゃれな店も増えています。衣服のお店の場合は、1着1万円以上するような服が当たり前に並んでいます。

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中国に何度も来ている人なら、また感じることが違うのでしょうが、中国をいまだに謎な国と感じている人が北京に来たら戸惑うのではないでしょうか。

いまだに中国人を見下すようなものの言い方をする人がいますが、ここではっきり言います。このままいくと数年後には、いやもうすでに中国が日本を見下すような状態になっているかもしれません。

この国には希望があり、そしてその希望に対して投資する人がたくさんいます。その陰で苦しんでいる人も多いかもしれませんが、光があれば影があるのは仕方ないこと。それに抗うかどうかは個人の問題です。

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あまりの変わり方に共産主義ってなんだっけ?という話になってしまいますが。

なし崩し的にほぼ資本主義に変わった中国ですが、これからは本格的にその動きに入るのかもしれません。いまわたしが感じているのがその変化の過程。

国際社会の中でも中国の役割が大きくなっています。

世界が注目しているのは日本の未来ではなく、中国の未来です。北京に来ればその理由を肌で感じることができます。もちろん日本には日本の魅力がありますし、別に国際社会が日本をどう感じようと知ったことではありません。

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それでも、わたしは日本人であり、日本人でよかったと思っています。

問題はわたしの次の世代が、わたしと同じように日本人であることを誇りに思えるか。わたしが心配しなくてもきっと次の世代はうまくやっていくのでしょうが、基本路線は日本は縮小路線です。

人口はあっという間に減っていきます。

それはわたしたちが選択した結果ですが、その中でも日本も独自路線に舵を切ったほうがいいかもしれません。中国が中国らしさを意識しているように、日本も日本らしさを意識する。

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じゃあ日本らしさとは何なのか?

その答えはきっと簡単には出ませんが、それを問い続ける情報発信もわたしはしていこうかと思います。日本の外に出たときに気づく日本の強みや弱み。いやわたしたち一人ひとりの強みと弱み、ですね。

わたしに日本全体を変える力なんてありません。ただ、このブログを読んでくれている人に対して、これまでにない価値観を持ってもらえればと思います。

P.S.

北朝鮮のミサイル発射が日本で話題になっていますが、北京は通常通りです。気温が30℃を超えそうなので、昨日から半袖で過ごしていますが。


自分の半径5mから日本の未来と働き方を考えてみよう会議
著者:出口 治明、 島澤 諭
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