先日手持ちのランニングシューズが11足だとお伝えしましたが、12足になりました。レビュー記事を書いているとこんなふうにどんどん増えていくのですが、いかんせんわたしは裸足ランナー。
いや、裸足ランナーというよりは裸足好きのちっさいおっさん。
裸足に対してストイックさはまったくありませんし、裸足を万能だとも思いません。当然裸足ランニングを広めたいなんて熱い想いはなく。ただ裸足で走りたいという人の助けにはなりたいわけです。
独学で裸足ランニングを続けてきたとはいえ、裸足でフルマラソンを走った数は、日本でも10番目くらいには入るのではないかと思います。記録をつけるのが途中で止まっていますが、すでに20回くらいは裸足でフルマラソンを完走しています。
別に自慢をしたいわけではなく、そういう事実を述べただけです。お金さえ払えば誰にでもできることに大した価値はありません。裸足で20回サブスリーならすごいなとなりますが、わたしはテクテクのんびりランですから。
というわけで、わたしは裸足ランナーというにはちょっと無理があるような気がしています。
世の中には命をかけて裸足ランニングを広めようなんていう人もいるわけですから、そんな人からすると私の存在は、宇宙の中の塵のようなもの。
わたしの各記事で注目されているのはシューズ系のものがほとんどです。それだけの情報発信ができるのは、普段裸足で走っているからなのですが、きっと裸足ランナーからすれば面白くはないかと思います。
わたしはそういう人たちを見て「こだわりを持って生きるって大変だな」と思うわけですが、世の中的にはこだわりと情熱を持って生きている人のほうが好まれます。かっこいいですし、わかりやすくて画になります。
そんなことは百も承知ですが、誰かに好かれたくて生きているくらいならとっくに結婚相手を見つけて、もっと小さくまとまった人生を過ごしています。もちろんチヤホヤされればいい気分にはなりますが、それは刹那的なもの。
やっぱり本質的には、今日は西へ明日は東へ流されたいわけです。その中で新しい発見があり、昨日までの自分が見ることも知ることもなかった景色に出会う。これがわたしのスタイルです。
シューズも楽しいし、裸足も楽しいからどちらもするわけです。ご飯もパンも好きだから、どちらも食べます。糖質制限とかベジタリアンとか、ときどき真似事はしますが、それは体が欲しがっているものを食べているだけのこと。
米も肉も魚も野菜も大好きです。好きなものや好きなことをガマンできない性格をしていますので、やっぱり何かにこだわるというのはわたしには向いていません。
ただ、わたしも時々頑なになることがあります。自分が絶対に譲れないものに関しては一歩も引きません。それ以外はなんでも自分が引けばいいかなとは思います。柳に雪折れなし。上手く引いて引いて、大事な部分に近づけさせない。
それでも守れそうになくなったら、全力で闘うか全力で逃げ出すか。
ただ、ランニングシューズや裸足くらいのことで闘う必要もなければ、逃げ出す必要もありません。神経に取り組んでいる人にしてみれば意地でも引かないというものなのかもしれませんが、わたしにとってはどうでもいいもの。
どうでもいいというと語弊があるかもしれませんが、奪われたとしても腹が立つくらいで済むものです。
裸足で走るなと言われればシューズを履きますし、シューズを履けなくなるなら裸足で走るだけ。走ることを奪われるとそれは大きな喪失感があるかもしれませんが、リアルにイメージできないので考えるだけ時間の無駄です。
じゃあ何を守りたいのか。それは男が簡単に口にするようなものではないので、ここには書きません。ただ、そういうものもあるとだけ書いておきます。
さて12足目のレビュー記事を書かなくてはいけないので今日はこのへんで。
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