老後に2000万円も必要だというから自分のケースを計算してみた

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実は内心とても焦っています。どうやら65歳から95歳まで生きるとして、2000万円の貯金が必要だという話。ずっと聞こえないふりをしていましたが、さすがに不安の限界です。

本当にそれくらい必要なのか、自分なりに調べてみることにしました。

それにはまず、自分の年金額を調べなくてはいけません。ねんきんネットに登録しようと思ったら、アクセスキーの有効期限が切れているとかで、来週まで登録できないとのこと。

いきなり躓いたではないですか。

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とりあえず、前回送られてきたねんきん定期便をチェックするとしましょう。ここでは年額848,568円となっています。でもこれから17年も年金を払うわけですから、もう少し増えます。

PSRnetworkのサイトの簡易年金試算を使って計算してみました……約120万円だそうです。

少なっ!

毎月10万円ずつの支給ということになります。収入はまぁそんなものでしょう。問題はこの収入でどれくらいのマイナスになるかということです。国が示しているのは高齢夫婦無職世帯ですので、これを自分に置き換えなくてはいけません。

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食料:20,000円
住居:20,000円
光熱費:10,000円
家具・家事用品 :2,000円
被覆及び履物:3,000円
保険医療:10,000円
交通・通信:10,000円
教育:0円
教養娯楽:10,000円
その他の消費支出:20,000円
非消費支出 :10,000円

合計115,000円

だいぶ適当な計算をしていますが、不足分は毎月1.5万円で、年間ですと18万円です。これを30年ですので540万円不足します。確定拠出年金が100万円くらいありますので、440万円足りていないことになります。

でも、本当に足りないかというとそうでもありません。教養娯楽費なんて、図書館で本を借りてくれば0円です。その頃の動画配信がどうなっているかは分かりませんが、映画だって動画で見れます。

その他の消費支出を1.5万円にすれば不足分は0円ということになります。

その人生が楽しいかどうかは別として、10万円あれば生きていくことはできます。そりゃそうです、秦野市で65歳単身での生活扶助基準額(生活保護費から住宅扶助基準額を引いたもの)は75,100円ですから、10万円で生活はできます。

逆にいえば、そこまでに貯めていたお金は、すべて好きなように使っていいということです。

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それはともかく、とりあえず2000万円という幻想を怯える必要がないと分かっただけでも収穫です。

おそらく大事なのは、年間120万円で生活をしていけるようになるということです。今すぐにとは言いませんが、これは徐々にシフトしていかなければいけません。65歳になっていきなり毎月10万円での生活はできませんので。

もっとも、今の生活も仕事を除けば上記とそれほど変わりません。マラソン大会に取材に行くからお金がかかるだけで、今シーズンのように大会を入れていないと、生活に余裕が出てきます。

どれだけ自分のあれこれしたい欲を抑えることができるのか。きっとポイントはそこになるかと思います。

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ちなみに国が示した高齢夫婦の食費は2人で64,444円です。これは実際の統計から出した数字ですので、根拠のない数字ではなく現実の金額になります。

世の高齢者はこんなにも食べてるんだなと、ちょっと驚きでした。

人間は歳を重ねると欲が薄れて、食へのこだわりも少なくなるものだと思いこんでいました。食も細くなりますから、自炊をしていれば食費はもっと減るものだと。

その季になれば食費なんて月1万円でも成立します。旬の野菜を中心に食べれば夫婦2人なら2万円です。玄米10kgを3,000円で買うとして、玄米1合で45円。

「一日ニ玄米四合ト 味噌ト少シノ野菜ヲタベ」なら、1日の食事は300円/人で十分です。

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もちろん、肉も食べるべきなのかもしれませんし、宮沢賢治の時代と今を比べるのが間違っていますが、あの時代の人がそれで生活できたのに、わたしたちにできない理はありません。

むしろ、1日に4合も食べられる気がしませんが、当時の人たちはそれくらい働いていたということなのでしょう。

いずれにしても計算してみていろいろと分かりました。安心できるかどうかは分かりませんが、1度計算だけはしておいたほうがいいかとは思います。その計算結果をベースに自分のライフスタイルをデザインする。

「なんとかなるさ」ではどうにもならないこともありますので、30分ほど時間をかけて、自分の老後にどれくらい必要なのか計算してみるといいかもしれません。


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著者:大江 英樹
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