ファン心理というのは、わたしにとって面白くもあり不思議なものでもあります。わたしは誰かのファンということもなく、どこかのスポーツチームを応援することもありません。
乃木坂46の曲は聞きます。YouTubeで動画を見ることもあります。でもファンかというときっと違います。ライブに行きたいとも思いませんし、握手会なんて考えられません。
石田ゆり子さんは好きですが、人として好きなのであって、彼女の舞台を観に行くこととはありませんし、ドラマはまったく見ていません。観たい映画に出ているということはありますが。
ファンという立場だと、その対象となる人やチームを応援することになります。その気持ちは分からなくもないです。サッカーの日本代表は応援しますし、オリンピックでは他の選手よりも少しだけ日本人選手が気になります。
ただ、わたしはそこからあまり深入りはしません。どこかで線引をして距離をおいてしまうクセがあるのかもしれません。熱狂することがないので、ファン心理というのはやはり理解しきれないところがあります。
アイドルや俳優、芸人さんにしても自分が素敵だと思った人が売れて欲しい。だから、いろいろとSNSで広めたりするわけです。
これはとても素敵なことだと思います。「みんなにもっと知ってもらいたい」というのは、わたしにはない感情ですが、そう思える何かを持っている人を羨ましく感じます。
なんでこんな話を切り出したかというと、ブログなどで情報発信をするというのは、ファンを作ることなんだろうなと思うことが続いたためです。このブログなら重松貴志のファンを作るということが人気ブログに繋がります。
じゃあ、ファンを大事にしているかというと、まったくもってそんなことはなく、基本的には自分語りしかしないブログです。それなのに、毎日多くの人が読んでくれるというのはとてもありがたいことです。
でも、これ以上のアクセスを集めようと思ったら、わたしが応援される側にならなくてはいけません。ところが、わたしは暖簾のように腰がなく、応援しようにも応援する部分がない人間なわけです。
マラソンに人生を賭けているわけでもありませんし、むしろ穏やかに波風立てずにのんびりしたいタイプです。もしそんなアイドルがいたら、まず間違いなく売れることなく引退になります。
応援される人間になりたかったら、ある程度は自分の欲を出していかなくてはいけません。もちろん、それだけでなく戦略も必要になります。ファンを作るためにどこかで自分を演じる必要もあるでしょう。
そういう部分がわたしには決定的に足りていない。このブログのPVが2〜3万程度で推移しているのもそういうところに原因があるのだと分析しています。
もっと自己主張をしてクセのある人間を演じる。アンチを作ることを恐れずに、自分が思ったことをどんどん発言していく。周りに敵を作って炎上しながら大きくなっていく。
……やっぱり無理です。
わたしは争いが嫌いですし、炎上とかに耐えられるほどハートが強くありません。敵は少しでも少ないほうがいいと思っていますし、よほど合わない人でもない限り、仲良くなりたいわけです。
覚悟が足りない。ひと言で表すならそういうことなのでしょう。もしかしたら、自信がないのかもしれません。「こういうことを書いて嫌われたらどうしよう」なんて思ってしまう。自信があれば、そんな心配はいらないわけです。
炎上せずにアンチも作らずに、多くの人に読んでもらえるブログを書く。そんな上手い話はありません。意図的に炎上させる必要もないのでしょうけど、「この人面白いかも」というファンを増やすために、思い切った発言は重要です。
自分の旗色を示すこと。それをするために、このブログのリンクをFacebookに載せるのを止めたはずが、結局白黒はっきりさせられないでいる現実。分かって入るのですが、上手くいかないものです。
もう長いことブログを書いていますが、ファンを作るなんてこと考えたこともなかったので、いろいろ迷走中です。さて、これはどこに着地するのが正解なのか。そもそも正解などあるのか。
とりあえず、しばらくは迷いながらも書き続けるしかなさそうです。
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