フリーランスの老後を考える【いますぐストックを作ろう】

ねんきん定期便が送られてきました。あたり前のことですが、貧しくても年金保険料はきちんと払っています。なので現時点で確定している年金額というのは、毎年少しずつ増えていき、今年は868,943円となっていました。

生きていこうと思えば、生きていけないこともない金額です。ただ、豊かな暮らしをしていくには不足します。会社員と違ってフリーランスは退職金もありません。そう考えるとフリーランスの老後は、決して明るいものとはいえません。

そこで、ここではフリーランスが年金に頼らずに生きる方法について考えていきたいと思います。

目次

まずは自分の年金額を知る

自分の年金がどれくらいになるか、きちんと把握しているフリーランスはどれくらいいるでしょう。ほとんどの人が、なんとなく「15万円くらいもらえるかな」なんて皮算用しているかもしれません。これではいけません。まずは危機感を持つためにも、自分の年金見込額を試算してください。

試算といっても難しいことはありません。ねんきんネットを使えば現在の支払額を元に自動的に計算してくれますので、それを確認するだけです。ねんきんネットを使うにはアクセスキーが必要ですが、アクセスキーはねんきん定期便に記載されています。

ただし、アクセスキーの有効期限は3ヶ月です。すでに有効期限が切れている場合には、ユーザーIDの発行などの手続きが必要になります。手続きはねんきんネットで行えますが、IDは郵送されてくるので入手するまで1週間程度かかります。

わたしの年金見込額は下記のように試算されました。

  • 月額:98,696円
  • 年額:1,184,369円

年金がどれだけあるのかがわかれば、そこから自分がどれだけお金を用意すればいいのかが見えてきます。この試算を行わないと、どれくらい稼げばいいのかわからずに不安だけが大きくなります。

フリーランスの人は面倒だと思っても、必ずねんきんネットを使って、自分の年金額を試算しておきましょう。

年金の不足分を補う方法

年金額を把握して、自分の生活にいくら足りないのかが見えてきたら、次にすることはどうやって不足分を補うかを考えてください。

  • 働き続ける
  • あらかじめ積み立てておく

考えるといっても基本的にはこの2つの方法しかありません。フリーランスの場合には定年退職がないので働き続けることができますが、例えば最近増えてきたライティングや動画編集の仕事を60代になってもできるでしょうか?

65歳になって納期に追われて徹夜する。あまりイメージしたくない未来予想図ですよね。かといって体力がありませんので、amazonの倉庫で働くというわけにもいきません。社会的にも高齢者の労働力はあまり必要とされていません。

働き続けるのはもちろん必要なことですが、思ったよりも稼げないということを頭に入れておきましょう。とはいえ誰でもできる稼ぎ方をいつの時代もあるものです。3万〜5万円くらいなら、高齢者でも稼げない金額ではありません。

アルバイトをするのか、自分のスキルで稼ぐのかはそのときになってみないとわかりませんが、フリーランスは死ぬまで働き続けるのだと思ってください。それが嫌ならここから積み立てることです。

国の試算で老後に2000万円と発表されて話題になりましたが、すべての人がそれだけのお金を積み立てる必要はありません。ただ、積み立ては必須だと考えておいてください。お金があって困ることはないので、やっておいて損はありません。

フリーランスが年金に頼らず生きる方法

働き続けることと積み立てること。これが普通のフリーランスが進むべき道です。でも何歳まで働き続けられるかはわかりませんし、積立をするということじゃそれだけ事業に投資できる額も減ってしまいます。

だったら、目指すべきとことは「いま頑張って働いて、お金が自動的に入ってくる流れを作る」ことです。

こう書くと、記事が一気に胡散臭くなるのはなぜでしょう。でも、フリーランスが年金に頼らず生きる方法を考えたときにはキャッシュフローを作り出しておくこと以外に考えられません。代表的なキャッシュフローとしては、次のようなものがあります。

  • 株の配当
  • 家賃収入

これらはおそらく20〜30年後にもなくなることはありません。例えば株の配当金ですが、配当利回りが3%あれば500万円分の株で、1年間に15万円が不労所得として入ってきます。いきなり500万円分の株を買うことはできなくても、20年計画であれば1年間に25万円分、1ヶ月で2万円ちょっとでいいわけです。

アパートやマンションを買って、それを貸すというのも不労所得になります。1室7万円で貸せたら、年間で84万円のプラスになります。もちろん、不動産を購入しなくてはいけませんが65歳まではそこで暮らして、老後は家賃2万円以下の場所に移れば無駄な出費を抑えられます。

これらはいわゆる「お金に働いてもらう」方法です。ある意味お金持ちのための不労所得の作り方になります。

そうなると収入が少ないフリーランスにはあまり適していません。フリーランスが目指すべき方向は「多くのストックを作る」ということです。例えばブログ記事などもストックのひとつになります。そういうものをいくつも作っておく。

  • 電子書籍
  • 写真
  • YouTube動画

こういったストックを作っておくことで、そのストックが老後の生活資金を稼ぎ出してくれます。ただし、これらのストックには賞味期限があります。20年後にYouTubeがどうなっているかわからず、いま作った動画が20年後にお金を生み出すかというと、正直なところあまり期待できそうにありません。

それでも作った動画や素材は手元に残っていますし、何よりも動画編集というスキルが自分の中にストックされます。これはライティングでも写真撮影でも同じことがいえます。作品とスキルをストックさせること。

何も考えずに、請けた仕事だけをこなしているフリーランスがほとんどです。でもそれでは日々の生活からできるだけ無駄を削って、生活費を積み立てていくしか道はありません。それでもいいという人にあれこれ言うつもりはありません。

そうではなく、今の生活も充実させたくて、老後も面白おかしくやりたいというのであれば、作品とスキルをストックさせることに集中しましょう。この「ストックする」という考え方がわかりやすく解説されている本がありますので、最後に紹介しておきます。

まとめ

フリーランスで老後が不安になるのは、自分の未来をしっかりとイメージできていないためです。ですので、まずはねんきんネットを使って、年金をどれくらいもらえるのかを把握しましょう。

そこで算出された金額と自分の生活費から、どれくらい不足するのかを導き出してください。その不足分は働いて稼ぐか積み立てておくのが一般的です。ただ、その方法では人生を消耗するだけで、老後も決して明るくありません。

消耗したくないなら、作品とスキルをストックさせておきましょう。そして時代に合ったプラットフォームにどんどん参入していくことです。そうすることで老後のキャッシュフローを生み出すことができるようになります。自分の好きな生き方を貫くために、すぐに動き出しましょう。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次