テレワークで絶対にやってはいけないたった1つのこと

新型コロナウイルスの影響で、テレワークになった人もかなり増えてきたかと思います。テレワークとは名ばかりで、ほぼ自宅待機になっている人もいるようですが、このタイミングでどうしても伝えておきたいことがひとつあります。

それは「することがなくても勤務時間内にお酒は飲むな」ということです。そんなこと分かっていると思うかもしれませんが、この状況が2〜3ヶ月続けば、かなりの人数がアルコール依存症になるのではないかと危惧しています。

それもかなり強い危惧であり、これは注意ではなく警告です。

ただ「飲むな」と言われて飲まないでいられるほど、人間はうまくできていません。お酒の誘惑もそんなに甘くありません。ですので、ここからはわたしの説得となりますが、すでにイラッとした人はページを閉じてください。きっとわたしの声は届かないので時間の無駄になります。

目次

アメリカでは在宅勤務の3人に1人が勤務中に飲酒

アメリカは新型コロナウイルスが始まる前からテレワークが行われている国ですので、かなり多くの人が在宅勤務をしています。その中で仕事中に飲酒をするかどうかの調査をしたところ、驚くべき数字がでてきました。

カリフォリニア州:38%
ニューヨーク州:38%
ニューハンプシャー州:50%
ハワイ州:67%
テキサス州:22%

Drinking Alcohol When Working from Home

すべての州で高い数字が出ているわけではありませんが、ざっと平均すると3人に1人が在宅勤務中に飲酒をしています。「アメリカだから」かもしれませんが、これが日本で起こらない理由がどこにあると言えるのでしょう。

もちろん1日1杯くらいのお酒でアルコール依存症にはなりません。でも、時間を持て余してすることがなくなり、お酒に手を出すと坂道を落ちていくのにそれほど時間はかかりません。特に今はメンタルが弱っているので、お酒に逃げてしまいがちで、アルコール依存症になりやすい環境にあります。

それを防ぐには「勤務時間中は何があっても飲まない」というマイルールが重要になります。「仕事中だから」という心理だけが唯一の心理的なブレーキになります。これがなくなったら、もう歯止めはどこにもありません。

まずは自分の危険度をチェックしてみる

アルコール依存症かどうかを正しく判断するには、専門医療機関で受診する必要があるのでしょうが、世界保健機関により作成されたAUDIT(Alcohol Use Disorders Identification Test)というテストでもチェックできます。ワンネスグループのサイトで掲載されていますので、各自確認してください。

https://oneness-g.com/alcohol/index.html

リンク先のチェックシートで10の質問に答えて、20点以上になったらアルコール依存症の疑いがあり、8〜19点でも危険性の高い飲酒者に分類されます。ちなみにわたしは7点だったのでぎりぎりセーフといったところでしょうか。

大事なのはどこに分類されるかではなく、それを踏まえて自分がどうすればいいのかを判断するための指標にするということです。わたしなら、これ以上悪化しないように、飲酒は1週間に2〜3回にする必要があります。

それが難しいなら、それは軽度の依存です。「飲まずにはいられない」が依存なわけですから、すででに注意が必要な状態なわけです。

いずれにしても大事なのは現状チェックです。それを避けてはスタートラインに立つこともできませんし、危機感を持つこともできません。できるだけ自分に厳しく採点してください。

ストレスをアルコールで解消しないこと

この状況下でストレスを溜めるなというのは無理です。どうやってもストレスになります。テレワークをするにしても、会社に通勤するにしてもです。これまで体験したことのない環境に身をおいているのでストレスは仕方のないこと。

それを解消するのに散歩やジョギングが有効ですが、ランニングをしていたら周りの人が冷たい目で見るわけです。暴言を吐かれることだってあるはずです。暴言を吐く人の心がすでに壊れているので、本当はそこのケアが必要なのですが、今は人のことをなんとかしている場合ではありません。

自分がアルコール依存症にならないためにもがく必要があります。そのために、大事なのはストレス解消のためにお酒を飲まないということです。ウェブ飲みで仲間と交流するために飲むのはありですが、それだって飲酒量のセーブが必要です。自宅なので際限なく飲めますから。

具体的な数字で言いますが、1日に60gを超える純アルコールを摂取する飲酒は多量飲酒として、かなり危険な状態にあると言われています。2008年とやや古い調査ですが、これに該当する人は日本に700万人います。

純アルコールの計算式は次のようになります。

0.8×お酒の量(ml)× アルコール度数÷100 = 純アルコール量(g)

計算が面倒な人のために目安を書いておきます。

ビール:1500ml
日本酒(15度):540ml(3合弱)
ワイン(14度):540ml

ウェブ飲みなら簡単にこれくらいはいきそうですね。勘違いしないでくださいね。ここまで飲んでいい量ではなく、ここまで飲んだらアウトな量です。いや、たまにそれくらい飲むのはいいですよ。なんだったら仕事が終わってから飲むのは自由です。

ただ、このストレス状態から抜け出すためのお酒は避ける。そして業務時間内には何があっても飲まない。知らないうちにアルコール依存症にならないために、それぞれが心がけてもらいたいという話です。

することがないなら何かを作る

業務時間中にお酒に手を出す理由としては、退屈だというのと何もしていないと不安になるということが考えられます。その両方の条件が揃ったときに、業務時間内なのにお酒を飲んでしまうのではないかと推測しています。

だとすれば退屈じゃなくなればいいんです。そうできないから困っているんじゃないかと言われそうですが、本当に何も出来ませんか?

勉強しろとは言いません。まぁ興味のある何かを勉強するのが1番だとは思いますが。語学でも料理でも心理学でも構いません。マジックなんかでもいいですよね。テレワークなのに仕事がないなら、何かを学ぶ時間にするのが自分への投資という意味では最適です。

学びたいことがないなら、何かを作り出すことです。自分の興味があることのデータベースを作ったり、絵を描くというのもいいですよね筋トレやストレッチをして健康な体を作るというのもいいでしょう。これまでになかった何かを生み出してみましょう。

何かを作り出せるようになると、それを売って収入とすることも可能です。会社なんていつなくなるかわからないわけですから、テレワーク中に倒産されても困らないように収入のあてを作っておきたいところ。

そのあたりは今回伝えたいことと趣旨が違うので、この辺にしておきます。伝えたいのは、業務時間内にお酒を飲むくらいなら何か作り出せということです。アルコール依存症になるのを防止しつつ、将来に備えられるので。

まとめ

アルコール依存症は無自覚で後戻りが難しいところにまで引き込まれます。今みたいにストレス過多の状態では、依存しやすくて危険だと感じています。実際にSNSで業務時間内にお酒を飲んでいるアピールする人も出てきました。

正直、自分に書かわらない人が落ちていくのまで止めようなんて正義感はありません。いや自分の周りにいても直接的に止めたりはしないと思います。人の人生に関与できるほどの器を持った人間ではありませんから。

ただ警告はしておいたほうがいいだろうなと。

この言葉が届いて欲しい人には届かないことは重々承知しています。こういう指摘をされてイラッとする人がいることも。ただ、1人でも橋を渡るのを踏みとどまってくれる可能性があるならと思って書きました。

お酒を飲むななんて言いません。ただ業務時間が終わってからのお楽しみということで。

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