YouTube配信という可能性について考えてみた【動画配信ブームは続かない】

昨年末くらいには「2020年にはYouTubeチャンネルを作ろう」という思いがありましたが、ここ最近のドタバタにより、そのモチベーションは消えてしまいました。さらに多くの芸能人や一般人が、今回の新型コロナウイルス騒動を機にYouTubeに参入したことも影響しています。

半年前と今で何が変わったのか、自分なりに考えてみようかなと。おそらく「今じゃない」状態になっているんだろうなとは思っています。ではいつするのか。どのような情報発信をすればいいのか、いろいろ考えながら書いていきます。

目次

ブログブームやSNSブームと似ている現状

新型コロナウイルスの影響で収入が途切れた人の多くが、YouTubeに流れてきました。芸能人もそうですし一般人でもチャンネル開設している人が増えています。顔出しをするというのもあってまだハードルは高いものの、誰もが自分のチャンネルを持てる時代になりました。

これは20年前のブログブームにとても似ています。ブログができる前はHTMLを使ったり、ホームページビルダーを使ったりして自分でホームページを作っていたわけですが、ブログのプラットフォームによって、誰もが情報発信を始めました。

わたしもその中の1人ですが、あれから継続してブログを書いている人はかなり少数派です。「何を書いていいのかわからない」という理由で徐々にブログ離れが進みますが、まぁ専門的な教育を受けたわけでもなく、本も読まないような人がブログを書き続けるには無理があります。

そのあと、mixiが始まりSNSの時代がやってきました。これも多くの人が飛びつきましたが、mixiもFacebookもすでに下火になっています。こちらも何を書いていいのかわからないというのがその理由でしょう。誰も他の人が何を食べたかなんて実際のところ興味ないわけです。

TwitterやInstagramが流行っているのは手軽だからです。何も考えずに投稿できるからみんな使っていますが、最近はTwitterが殺伐としているので、おそらく今年くらいからTwitter離れする人が増えていきます。

何が言いたいのか。

シンプルな話ですが、基本的に何かを継続できる人は限られており、いまYouTuberになった人も、2〜3年後にはやめているということです。最初はいくらでもアイデアが出てきますが、計画的に始めないと半年もしないうちにネタが尽きてしまいます。

それはきっとわたしも同じで、いま世の中の流れに乗って配信者になっても、コンセプトがきちんとできていない状況ではいずれ息詰まるのは目に見えています。ランニングというコンテンツがあるじゃないかと思うかもしれませんが、動画配信はそんなに甘いものではありません。

ランニングの情報発信とYouTubeの相性

ランニングのトレーナーなども、YouTubeチャンネルを解説していますが、内容は面白いものもあるのですが、トレーニング方法のチャンネルはおそらく1年も継続できません。なぜなら、ランニングにおいてそんなにもたくさん伝えるべきことがないから。

トレーナーにはそれぞれの型があり、それについて動画を撮ったとしても、50本にもなりません。ですのでもっと別の企画が必要になります。

  • テクニック解説
  • アイテム紹介
  • 「走ってみた」系
  • 有名なランナーとのコラボ

チャンネルとしてはこんなところ。誰がこれを見たいのか。ランニングシューズの解説はそれなりにニーズはありますが、きちんと本質を伝えられる人がどれくらいいるかということです。メーカーの紹介通り「クッション性が高い」とか言っても誰も喜んでくれません。

結局のところYouTubeでウケるのは「何を伝えたか」ではなく「どう伝えたか」「誰が伝えたか」です。わたしは内容を重視するタイプのライティングをしていますし、面白おかしく何かを伝えるのは苦手です。重松貴志という人間そのものがYouTuberに向いていない気がします。

別にそれが悪いとは思いませんし、少なくとも「今」のYouTubeと相性が良くないだけなのかなと。みんなが見たくなる何かを作り出せる自信がありませんし、ランニングという狭い分野においては面白くもなさそうです。

YouTuberはプロヂューサーが必要

「YouTubeを始めました」というかなり頻繁に聞くようになりましたが、「この人は無理だろうな」と思うような人まで始めています。無理かどうかはやってみなければわからないと思うかもしれませんが、ある程度想定はできます。

これまでブログで伝えてきた内向的な人と外向的な人がいますが、基本的には外向的な人でないとYouTuberとして成功できません。もちろん内向的な人は外向的な人を演じることができるので、それを意識的に引き出せる場合にはうまくいきます。

でも内向的な殻から抜け出せていないのにYouTuberになる。こういう人は誰も喜びはしないのでまず成功しません。専門分野をどんどん深堀りしていって、オリジナリティを出していければ話は別ですが。それにはプロデュースしてくれる人も必要になります。

でも普通の人はプロデュースしてくれる人がいないので、自己プロデュースになるわけですが、実際には行きあたりばったりで始めるのでそう遠くないうちに挫折します。チャンネル登録者数が1000人にも満たないのが1年も続けば心が折れます。

ブログを止めた人の多くが「書くことがない」としていますが、実際にはアクセス数が集まらず、誰からも評価されずに虚しくなるから止めているだけです。YouTubeでも当然同じことが起きます。いやすでに起きています。参入者が増えすぎたので、これからはさらに顕著になります。

動画を配信する理由と継続性

これだけ多くの人がYouTubeを始めるのは、「お金を稼ぎたい」「有名になりたい」「人生の一発逆転をしたい」というのがほとんどの理由だと思います。でも、それが動画配信をする理由やモチベーションだとすると、それは間違いなく短期間で終わります。

才能がある人は別として、例えばわたしなんかが始めても稼げるようになるのにかなりの時間がかかります。稼げるようになっても時給換算すれば数百円程度で止まってしまいます。もちろん動画は資産になるので、数年は稼ぎ続けてくれるというメリットはありますが。

稼げない、アクセス数がない。そういうのは思った以上にモチベーションを削っていきます。最近新しいサイトを立ち上げましたが、1日のアクセス数が0とか普通にあります。そういうものだとわかっていても精神的ダメージが大きく、心が折れそうになります。

でも書く理由があり、未来についても明確にイメージをしているので継続できています。利益をあげることが目的ではない。もちろんいずれそうなる可能性があるにしても、発信したいことがありそれが自分のライフワークだと思えるなら、継続していくことはそれほど難しくありません。

ただ、それができるのは内向的な人だけ。外向的な人は評価されないと続けられない。それが人間というものです。だから、断言しますが動画配信ブームはそう長くは続きません。しばらくは参入者が増えていきますが、2年後には才能のある人とプロヂューサーのいる人のチャンネルだけが生き残ります。

そんな厳しいところに飛び込む意味があるのか。少なくともわたしがいま流れに乗って配信を開始するのは意味がないかなと。

まとめ

いま動画配信を始めないほうがいいというのは、わたしに限ったことです。わたしの周りに「あの人も配信すればいいのに」と思う人はいます。いま配信して成功するのは華がある人。魅せることができる人。求められるのはエンターテインメントであり、正しい情報ではありません。

ただこのブームが去って落ち着いたら話は変わってきます。おそらくメディアとしての動画配信のニーズが高まります。そのタイミングで開始するのがわたしには合っています。そのために動き出すことは必要です。YouTubeの世界を勉強し、自分の形を確立して周到に準備をしておく。

ただそうこうしているうちに、新しいプラットフォームができる可能性もあります。さすがにYouTubeの天下が永遠に続くことはありません。まだピークを迎えていないかもしれませんが、栄枯盛衰が当てはまらないものはありません。

動画を配信することにこだわらず、新しいプラットフォーム、もしくは新しい自分だけの形で情報発信も考えていこうと思います。

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